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せまゲー生半可集(5)~正真正銘の「One-Dimensional Connect Four(一次元コネクト・フォー)」

前回の記事はこちら

結構ヘビーな内容でした。
ということで、できるだけ軽い内容でいきます。


One-Dimensional Connect Four

『Connect Four(コネクト・フォー)』は、垂直に立てた二次元盤面で遊ぶ、4目並べです。

コマを配置する制限が一次元なので、前々回、前回(せまゲー生半可集(3)と(4))と、あのややこしい記事を書きました。


ところがですね。

『One-Dimensional Connect Four(一次元コネクト・フォー)』は、Angus Lavery(アンガス・ラベリー)さんが1994年に考案しています。


さらに、ゲームのルールだけではなくコンポーネントの作り方も紹介したページ(作成者はKaitman(カイトマン)さん)もあります。


「一次元コネクト・フォー」の大まかな遊び方を書きます。

コンポーネント:
2種類のコマ(白と黒、など)を各5個の計10個用意します。
盤面は(上のリンクで作り方で説明されているような、中央が下がった傾斜のあるもの)あれば遊びやすいですが、なくても十分遊ぶことができます

ゲームの準備:
2種類のコマを互い違いに(盤面に)1列に並べます。

ゲームの手順:
プレイヤー(白または黒のコマを受け持つ)は互いに手番を行います。
手番のプレイヤーは、盤面から、自分の受け持つコマを少なくとも1つを含んだ連続して並ぶ3つのコマを取り出し、盤面の端(両端のどちらかはプレイヤーが任意に決めます)に取り出した順番どおりに置きます。

コマを取り出して空いたマスは、間を詰めます(なので、傾斜のついた盤面が非常に役に立つのですね)。

引用元:
https://www.instructables.com/One-dimensional-Connect-Four/

ゲームの終了・勝利条件:
プレイヤーの手番で、自分の色のコマを連続して4個(またはそれ以上)並べると、勝ちとなります。

ただし、上の図のように、両者のコマが同時に連続して4個並ぶ可能性もあります。
この場合、ルールでは引き分けとは書かれていません。
両者のコマが同時に勝利条件を満たした場合は、手番のプレイヤーが勝利として良いかと思います。


ところが、この2年前に『一次元コネクト・フォー』のコンポーネントによく似たボードゲームが考案されていました。


AYA

それが、『AYA(アヤ)』です。

……すみません。
間違えました。
上のゲームは、2015年に発売されました同タイトルの全く異なるボードゲームでした

【余談】
とはいえ、使われているギミックが「ドミノ倒し」……、ってこれもある意味一次元に並べる遊びではあります。

話をもとに戻します。
改めて、こちらが1992年に考案された『AYA(アヤ)』になります。

別名『Match Five(マッチ・ファイブ)』。
このタイトルで、日本では2000年代前半にビバリーから発売されています。


引用元:
http://www.ps-hiroshima.com/board/matchfive.htm

傾斜がある一次元盤面は、「一次元コネクト・フォー」とよく似ています。
このゲームは、各自がお題カードを持ち合い、盤面中央の5個の2色の球を(球を1個ないし2個を移動させて)お題カードと同じ並びのようにできるか(あるいはできないか)を、いち早く答え合い、手持ちの全てのお題カードを早く手放したプレイヤーの勝ちとなります。


One-Dimensional Connect Fourよりも評価が高い「世界最悪のボードゲーム」

『One-Dimensional Connect Four(一次元コネクト・フォー)』は、『AYA(アヤ)』の2年後に考案されていますが、果たしてどこまでインスパイアされていたのかは、不明です。

ところで、『一次元コネクト・フォー』のBoardGameGeekでの評点ですが、

1.0点

です。
評点は、投票者の1人1人が、最高の10点から最低の1点の10段階評価をします。
ただし、『一次元コネクト・フォー』は2人しか投票していないので、あくまでも参考程度の扱いとなります。

ちなみに、以前書いたnoteの記事で、評点が1.4点のボードゲームを紹介したことがあります。

『W.W.B.』です。
ゲームルールは、おおまかに言えば双六です。
ということで、これも一次元盤面で遊ぶので、せまゲーのカテゴリにはいります。

上の記事の後半が『W.W.B.』の紹介になります。
今一度、読み返してみると、ちょっとルールを間違えて紹介しているところもあるのですが、『W.W.B.』は、世界最低のボードゲームを目指して考案されているので、まあ、気にしないようにします。


締め

ということで、一次元盤面のボードゲームを3つほど紹介しました。
次回も、軽くせまゲーを紹介したいと思います。

では。

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