「ペンシルパズル」は「紙ペンゲーム」ではない、に応答してみる。

前回のノートに書いたことについて、わんどさんが速攻(ほぼ翌日の勢い)で以下の記事をアップしていました。

速いだけでなく文章量も内容もガッツリあり、考察もわんどさん考えてるなあ、と感心感服感激しました。今回書こうと思うのは、わんどさんの記事を受けまして、次の2点

・(前半の内容で、印象に残った文章から、)パズル協会は「パズルゲーム」を認めていないのではないか
・(後半の内容全般である)「紙ペンゲーム」のわんどさんなりの考察
 
について自分なりの追記などをします。

パズル協会は「パズルゲーム」を認めていないのではないか、についての追記

わんどさんが反応していただいた『「日本パズル協会」と「パズルゲーム」の微妙な関係について仮説を立ててみる』の記事では、「パズルゲームを認めていない」という書き方は避けました(ただし、「認めていないのでは?」と考えたことはありました)。

というか、「ゲームに対するズレ」から生まれたものではないのか、と思います。この点について、前回のノートで書いていなかったので、この機会に書きます。

「パズルオーディション」の募集要項についてです。

商品として製造、販売できるパズル作品
 ※“答え”があり、それにたどり着くことを楽しむものが基本です。
相手が必要なもの(ゲーム)や、答えのない積み木やブロックは含みません。

「ゲーム」に太字を追加しました。前回の記事では「ボードゲーム」は対象外ということを書きましたが、もっとあやしいことがあります。

なぜ「ゲーム」=「相手が必要なもの」としたのか?

実のところ、1人で遊ぶ「ソロプレイ」のみの「ボードゲーム」は少なからずあります。さらに言えば、(最近のトレンドなのか)、複数人数で遊ぶのがメインだが、「ソロプレイ」も用意している「ボードゲーム」も結構販売されています。
そう考えると、あえて括弧書きで「ゲーム」を付記したのがなにか考えのズレを感じるのです。
で、はたと気づきました。

この人たち(日本パズル協会)の前提は、パズルは「おもちゃ」なんだ。

という認識ではないかと(例えば『はずる』『ルービックキューブ』などのパズルは「玩具」です)。
なので「パズルゲームを認めない」とは異なると考えます。


あと、言い訳します。
わんどさんの記事で「考察: 実際にはパズルゲームは発売されている」に書かれているように、「パズルゲーム」に相当するものはいくつか販売しています。なので前回のノートでも「協会自身「パズルゲーム」は関わりが現時点ではほぼない、といっても言い過ぎでない状況です」とちょっとだけ(いや大分)濁しました。

ついでに書くと、「ラッシュアワー」の前身の作品「TOKYO PARKING」(ただし、発売元は協会会員でない「おもちゃ箱イカロス」)はトリトでも扱っています。

前半の締めです。
自分が「パズルオーディション」の結果に対して異常ともいえる反応をしたのは、

受賞結果=日本パズル協会が考える「パズル」の凝縮したカタログ

と読み取ったからです(まして「東京パズルデー」に行けない人にとっては、より凝縮された情報です)。
あ、これ前回書いとけばよかったな。反省。


「紙ペンゲーム」のわんどさんなりの考察、について

自分が「紙ペンゲーム」についてわかるような用意をしていないなか、短時間で情報をかき集め考え書きあげたわんどさん、やっぱりすごいわ。

自分は「ロールアンドライト」が「紙ペンゲーム」と呼ばれることに違和感を感じたので、みんなが「紙ペンゲーム」と言うから忘れがちな「ロールアンドライト(Roll & Write)」について長々語ってみる。というノートを書きました。
おそらく、わんどさんも「ペンシルパズル」が「紙ペンゲーム」と呼ばれることに似たような違和感を感じたと思います(あ、これは自分の勝手な思い込みですが)。

補足として。
「紙ペンゲーム」は、欧米でのボードゲームのジャンル「Peper And Pencil」を直接日本語に当てはめたものです。

次回に向けて

前のノートに書いた「誰が「プレイヤー」なのか?」についても、わんどさんなりのスッキリした見解を頂きました。
自分は、ちょっと異なる角度「スポーツ」を踏まえつつ考えていくので、準備をしてから示していこうと思います。

まとまりにかけたノートですが、前回の振り返りと改めて考える機会となりました。

わんどさん、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?