【ねこ】王の牙

最近、家の主(手前)が朝食をおねだりなさる際に顎を噛むことが出てきて
困っている。朝7時ぐらいになって足元に生暖かい肉塊の感触がするのが
始まりで、そこからズルンズルンと体を這わせながら布団の中を侵攻し
頭部に向かってくるのである。そのまま顔のすぐ前に黒い顔がヌゥ･･･と
現れるとそのまま私の顎を執拗に舐め始めるのだ。
ザリ、ザリ、と4回、5回。ここで反応を示さないと6～8回目(ランダム)に
顎にムシャリとくる。軟弱な下僕の肉体へ最大限配慮した力加減ではあるが
研ぎ澄まされた肉食獣の牙である、ただでは済まない。
ﾋｨﾝ！と情けない悲鳴をあげると王はそのまま顔を覗き込み冷酷な眼差しで
「馳走がまだであるが」との思念を送り込んでくるのである。
数日間同じ行動を継続されていらっしゃるので、もう足元の感触だけで
恐怖により目が覚めるようになってしまった。「王の牙」発動までに朦朧と
している意識をはっきりさせなければならない焦燥、その間にも迫りくる
獣の影。顎はあと何度もつだろうか？いよいよ下僕の忠誠に見切りをつけ
首筋を掻っ切られないだろうか？不安な夜が今日も来る


・明日からはやられるたびに叱って部屋の外に追いやることを考えている
・素早く寝返りをうって布団に閉じこもっても頭から無理矢理捩じ込まれる
・何故か同居人は狙われず私だけ(朝食担当というわけではないのに)
・朝以外は聖人のように優しい御方。朝だけ暴君

★おまけ１：妃とのツーショット

★おまけ２：Apexの邪魔をする妃