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コルクってなんだろう

パック酒や料理酒、そしてワインまで。
お菓子やジュースに惣菜だけでなくお酒の守備範囲も広いコンビニのお酒コーナー。
私が中でも気になったのは安価ワインボトルです。
プラスチックで作られた蓋を見つけてちょっと違和感を感じました。
だって、ワインっつったらコルクでしょ!なんで!?

ということで今日はコルクについて学んでいきます

コルク

剥皮したもの

コルクとは、コルク樫から剥いだ樹皮のこと。
コルクは地中海沿岸に成育するコルク樫の樹皮であり、ポルトガルの気候がコルクの成育に理想の環境となるため、その大半がポルトガル産となっています。
コルク樫が成木となってから樹齢享年を迎えるまで、その年輪の外周を剥ぎ続けます。
初めて収穫するコルクはバージンコルク、2度目の収穫がセカンドコルク、3度目以降に収穫されるコルクはアマディアコルクと呼ばれています。
バージンコルクとセカンドコルクは樹皮の凹凸が激しく硬いため、ワイン栓として使用できず、粉砕して壁材や床材等の建材として利用されているとのこと。
私たちの馴染み深いコルクペーパーとかがそうですね。
3度目以降に収穫されたアマディアコルクは最も需要の高いワイン栓を打ち抜くから「アマディア(良質な)コルク」と呼ばれているんだとか。

コルク樫は地球温暖化の防止に、樫の実はイベリコ豚の飼料に役立っています。
木を伐採することなく皮を剥いで加工するので、環境方面への配慮もバッチリですね。

追記

日本では、江戸時代末期、諸外国から持ち込まれた洋酒類に使われていたコルク栓を再製し、目薬瓶の栓として利用したのがコルク加工のはじまりと言われています。

コルクの特徴

・軽くて弾力性がある
・断熱、防音性に優れている
・摩擦係数が高い
・液体に対して疎水性に優れている
・質感・感触がよい
・安全性が高い
・腐りにくい

現在、世界に流通しているワインの約8割に使われているコルク。
未だにワインにおいて欠かせない要素の一つです。

コルクの種類

「コルク」の種類は大きく分けて二分できます。

天然コルク

・ コルク樹皮を自然乾燥させ、洗浄した後、円筒形に型抜きしたワイン用コルク
 栓。
・ 天然物のため、品質が安定せず、液漏れなどの問題が起こりやすい。
・ 昔ながらのワイン用コルク栓として、一部の格調を重視するワインに使われて
 いる。
・ 良質な材料の供給が難しくなってきており、年々価格が上がっている。

圧搾コルク

・ コルク樹皮を細かな粒状に粉砕し、圧力をかけて粒を押し固めて作るワイン
 コルク栓。
・ 材料の品質に左右されることがなく、品質が安定している。
・ 新酒用長期熟成の高級ワインまで、一般的なワイン用コルク栓として広く使わ
 れている。
・材料の供給が安定しており、価格も天然のワイン用コルク栓と比べて安価。

いろんなコルク

コルクみたいな形のチーズのお菓子?おつまみ?ありましたよね

冒頭で話した、プラスチックの蓋。
実はあれ、コルクのような物質でした。

合成コルク
コルクの代替品としてプラスチックなどの合成素材で作ったコルクのような物質は、合成コルクと呼ばれる。
安価なワインに使用されることが多いが、コルクガシから採ったコルクが天然素材ゆえに微生物による汚染(それによってカビ臭、ブショネなどと呼ばれる不快な臭いがワインに移ってしまう)やコルクダストなどの問題が存在するのに対し、合成コルクにはそれらの問題が存在しない。

Wikipedia様より

ポルトガルの最大手コルク製造会社アモリンによると、2017年に世界で生産された瓶入りワイン約190億本のうち70%以上に天然コルクが使われたとの記載がありました。
ワイン消費量が増えている中国で、天然コルク栓が好まれていることが背景となっているそうです。
中国人は、天然コルク栓を開けてワインを飲むことが伝統を重視する文化的な行為と考えているほか、消費財で偽造品が横行している中国において、高級ワインで詰め替えを行った場合、合成コルク栓やスクリューキャップと比べて、底部のシミや側面の膨らみにより熟成状況が分かる天然コルク栓は判定しやすいため…だとか。

KALDIとか成城石井でおつまみとか買いたいね…

コルクではないんですが、ワインストッパーとかも売ってますよね。
横にしても溢れないものだったりワンタップで注げるものだったりと、コルクがないワイン(キャップ)向けの商品開発も進んでます。

飲みて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コルクの焼印ってめちゃくちゃいいですよね。
木の温かみがそのまま感じられるのに、年季の入ったブランド感がある。
多分、将来そういったワインを飲む機会があったらコルク集めちゃいそうです。
手のひらサイズの宝もの。
ポケモンソフビ人形を集めていたあの頃の気持ちが蘇ります。
早くお酒を飲みながら過去の思い出に浸るやつやりたいです。

おわり


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