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年間パスポートの罠

こんにちは。
動物支援型サブスクリプションサービスzoo-tomo(ズッ友!)を企画しております根井(ねのい)です。

今日は動物園や水族館の年間パスポートについて書きたいと思います。

気付いてるはず。安すぎる。

年間パスポートの最大のうま味が「先に収入がわかること」だと思います。
でもそのメリットと引き換えに収入自体を大きく下げてしまっては意味がありません。

あれだけ大変儲かっていて、お客さんに還元する余裕のあるはずのネズミーランドでも年間パスポートは68,000円。1日券が8,200円なので9回(しかも1日中)遊びに行ってやっと元がとれる値段です。

対してキャッシュフローに余裕のないはずの動物園や水族館のほとんどは、2,3回分の入場料で年間パスポートが買えてしまいます。

更に「併設の施設も入場できる」とか「ノベルティー・グッズがもらえる」とかおまけをつけている施設も多いですよね。
前もお話したように、これからドンドン進化を遂げていかなければいけない動物展示施設の皆様にそんな余裕はあるはずがないんです。
そのしわ寄せを受けてるのが現状、人件費と動物の幸せ費、ですからね。

ではなぜこういう事が起きるのでしょうか。

役割とキャッシュの矛盾

大きな理由は2つあるのではないかと私は思ってます。

1つ目は「始めてしまった」から。
1度お得にしてしまったものは、なかなか無しにはできません。
実際日本にも動物展示バブルみたいなものがあって、動物福祉に対する考え方も違って、昔はそれでもやっていけた施設も多いと思います。
もちろん時代に合わせて値段は変わっていますが「他の皆が2,3回分の値段でやっている」中、いきなり5回分とかにはできないですよね。

2つ目が「役割とキャッシュの矛盾」

前々から言っていますが、”お金の取り方”と”目指している方向性”が矛盾をしてしまっているんです。

ここで動物展示施設の4つの役割と年パスが必要な理由とを照らし合わせてみましょう。

1.種の保存
お客さんには珍しい動物にたくさん触れてもらって、現状を知ってもらって、「こんなに素敵な動物が数を減らしているんだ」と知ってもらう必要がある。

2.教育・環境教育
1度伝えるだけで教育を施すことは無理なので、お客さんには何度も足を運んでもらう必要がある。

3.調査・研究
お客さんに来てもらう必要はない。
展示施設のファンを増やして理解を得ることは重要。

4.レクリエーション
お客さんに来て参加してもらわないと成り立たない。

と、このように動物展示施設の役割を果たそうとした場合、年パスを発行するメリットがたくさんあるんです。必須とさえ言えます。

でもキャッシュフローの構造上、お金には余裕がありません。

この二つが大きくケンカしていて、現状負けてしまっているのがキャッシュフローの方です。

では、どうすれば解決するのか

すぐに思いつく単純な解決策は2つあります。

①年パスの価格を適正にする。
でも現状の日本人の温度感だと単純に価格を高くしたらお客さんが激減してしまうリスクもありますよね。
なので年パスだけでなく、動物展示施設はもっとたくさんの方向からお金を集める施策を打たなければいけません。

②教育やレクリエーションをオンライン化する
”動物園に足を運ぶ”という手段でしか達成できない目標は今の時代にマッチしません。
どれだけ収入があったとしても、遅かれ早かれこれは必要でしょう。

どっちの解決策もヒト、モノ、カネが物凄く必要じゃないか。

そう思ったあなた。だからzoo-tomoがあるんです。

もちろん「今の価格だから行っている」人達もいます。
なので今の形態は残したまま、まずはzoo-tomoってすてき!と思ってくれる方々から適正な価格で楽しんでくれればいいんです。

応援いただければ早急にライトな動物好きやお子さんを教育するフェーズに入っていきます。

加えて私の所属している企業はIT企業なのでもちろん全てオンラインで解決していきます。

動物展示施設側が「とりあえずそのままで」で始められる施策がzoo-tomoです。
「気付いたら4つの役割も、動物の幸せも、お金の問題も、解決してるじゃん!!」を目指して事業は進んでいきます。

皆さまどうぞ引き続き応援を宜しくお願い致します。
根井


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