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【ワーホリ】50日経過、揺れる日々

オーストラリアにワーホリに来て50日が経つ。

楽しくやっていますか?と聞かれれば、今は素直に「はい」と言えない自分がいる。

困っていますか?と聞かれれば、「うーん多分そうなんだろう」と思ってしまう自分がいる。

なんとも煮え切らない表現で気持ちが落ち着かない。

まるであてどなく波間に揺れているようだ。

自分がこう感じている原因の一つは、もちろん仕事が見つかっていないことだろう。

それに関しては別の記事で書いたので割愛するが、そのこと以上に良くないな、と思っているのは「楽しくない」ということだ。

ここではないどこかへ

実は少し前まで、自分の場所はここではないのかもしれない、と思い始めていた。

「ここではないどこかへ。」
誰しもが感じたことのある感情かどうかはさておき、自分はそう感じていた。

ケアンズという町に嫌気がさしているというわけではない、と思う。

海は近いし結構こじんまりしている感じも、友達や知り合いに会いやすいという感じもたぶん好きだ。

でもそれ以上に、今、孤独を感じているような気がする。

現在は縁あってオーストラリア人の家主と住んでいて、彼女はいい人だし僕らの関係も別に険悪ではない。

でも、働いていない僕は必然的に一人の時間が増えていく。そんな僕が朝活を始めた理由は体力・英語力を向上させたかったからや、感嘆するような景色が見たかったから、単純に暇だったからというのがある。

そして朝活自体は結構好きだったりもする。地味に成長も感じるからだ。

それでも朝活でシャドーイングすることと家主と話すこと以外に英語を話す機会がないのだ。

下手したら語学学校卒業直後のほうが話せていた節すらある。たぶんヒアリングは向上してるとは思うけど。

そして何より、仕事がない。これが一番の原因だとは思う。応募しても応募してもいい結果は得られない。

努力が足りない、という人がいるかもしれないけど僕的にはもう十分だ。そもそもそんなに働きたいのかといわれたら謎だし。

その上で、仕事をした方がいいのは間違いない。孤独を解消できるしお金も入るし英語力も上がる。まさに一石三鳥だ。

なのだが仕事が見つからない。つまりこんな答えの出ないエッシャーのだまし絵をぐるぐるしているのだ。

いくら探しても見つからない仕事(理想を曲げないことは棚に上げておく)、ほとんどいない友達や知り合い、治安の悪さや夜の明るさなど、ここじゃない理由を粗探しすればいくらでも見つかる(ちなみに借りていた自転車をパクられたので朝活は終了した)。

もちろん街の小ささや自然の豊かさなどいい面もたくさんあるのは知ってる。だが、大変な環境で苦労して頑張るよりは、場所を変えて効率良く結果を出したい自分としては、このままケアンズに居続ける意味はないなと思ってしまうのだ。

その証拠に、他の人のnoteの記事を読んで、より田舎の小さな町やらニュージーランドやらに行きたくなったり、冬のタスマニアに行きたくなってその情報ばかり漁っていたりするのだ(これは自分が旅人であることと少なからず関係しているとは思うが)。

ワーキングホリデービザはとても自由度の高いビザで、別に街から街へ移動しようが何の制限もないのだ。なおさらここにいる意味はない。

じゃあとっとと出ていけよ、という意見もごもっともなのだが、現在の家がとても恵まれていることと、来月日本から友達が遊びに来てくれることがあり、気軽に動けない状況がある。

自分でも分かってるが、これらは全て言い訳にすぎない。できることややるべきことはいくらでもあるだろ、と言われれば頷くしかない。

グレートバリアリーフのリベンジ

実は3日前、ダイビングのライセンスをレベルアップさせるべくコースに参加してきた。

それまでずっと仕事探ししたり、飽きてダラダラ過ごしたりしていたのだが、このままじゃ日本にいて時間を無為にしていた時と変わらないと思い、勢いに任せて約8万円もかかるコースに申し込んだ。

当然こんなこと無職がやるべきことではないと理解している。が、人生において重要な価値観として「楽しいかどうか」がある自分としては、現状を変える術の一つだと思った次第だ。

コースは2日間かけて実施され、グレートバリアリーフで計6ダイブした。
初日は午前に2本、午後に1本、夜に1本。
2日目は午前に2本、午後は船を乗り換え陸に帰る。

これだけのペースで潜ったのもナイトダイブもディープダイブも初めてでクタクタだったが、それにも増して「楽しい」という感情は止まらなかった。

いや、正確に言えば、光に煌めく珊瑚礁と無数の美しい魚を見て
「あぁ、なんて贅沢なんだろう……」
と何度も思った。

だからといって、すぐにダイビングのインストラクターになろうとは今はまだ思わないが、この感動を忘れることはないだろう。
もちろん前回の大変さも忘れないだろうが。

もう一つ、このコースに参加して思ったこと。それは言葉に関することだ。

同じボートに乗った人は途中入れ替わりもあったが20人くらいはいたと思う。その中で日本人もAWOライセンスのコースに参加したのも自分だけだった。

すなわち当然だが周りは全て外国語。講習も試験も全部英語。おのずと耳も英語に慣れる。

そして思ったことは、やはり話せないもどかしさ。
参加前は、同じ目的(ダイビング)を有する人と過ごすのだから知り合いや友達ができるだろうと思っていた。

だが、蓋を開けてみればあまり話さなかった。疲れていたことや同じコースの人がいなかったことはあるだろうが、自分が尻込みしていたり、話しかけられても何度も聞き返してしまったりといったことが起きたのだ。

先に述べたように、これまで孤独を感じていただけに朝活でシャドーイングしたりフラットメイトと話したりはしていたのだが、まだまだ足りないと思わされた。

というかそれ以上に、日本語に触れすぎているな、と感じた。英語の体力が鍛えられていないのだ。

週に1本のnote更新とpodcastの収録&編集、毎日のInstagramでの日記投稿、その他分からないことや面倒な文章を翻訳してしまったりすることで、日本語環境から脱しきれていないのだ。

しかもあろうことか、仕事が見つからないことを言い訳にクラウドワークスに登録して、日本語の記事を書いて収入を得ようとした有様だ。

何のためにここに来たんだ。まさに迷走していると言っても過言ではない。

少し話は変わるが、言葉に関することで言えば、コース参加者やボートのクルーの間で英語ではない言語がよく話されていた。おそらくスペイン語だと思う。

何故分かるのかと聞かれれば、大学時代に3年間履修したからだ。
第二外国語でスペイン語を選択した理由は漫画のBLEACHだが(だってカッコいいからね)、話者数が世界3位というのも大きな理由だ。

学習も3年目ともなれば、単語の意味さえわかれば何となく文章を読める程度にはなっていたのだが、その後触れる機会はなくほとんど忘れてしまっていた。ただ夢リストに「スペイン語を流暢に扱えるようになる」とあるだけで。

そんなスペイン語が至る所で話されている。とはいえスタッフから参加者への説明は全て英語なので、人々は英語とスペイン語のバイリンガルということになる。すごいなぁ。

加えて自分のコースをマンツーマンで担当してくれたインストラクターのオースティンは、チリ出身で英語もスペイン語も話せるうえにダイビングのインストラクターとしてグレートバリアリーフで働いているのだ。しかもイケメン。
何だそれ。自分の理想のフルコースかよ。

まぁ顔がイケメンになることは夢リストに入ってるわけではないが、彼を見てすげぇな、と思ったことは事実だ。年齢は聞かなかったが多分まだ20代だろう。また1人、憧れの人ができた。

結局何が言いたいのか

正直、今後どうなっていくのは謎だ。自分自身にもわからない。
ただ、それをそこまで不安視していない自分もいるにはいる。

去年1年かけて日本をフリアコ旅していた時も、結局は何とかなったし今後の人生も何とかなるだろうという気持ちは多分にある。一応保険も掛けてあることだし。

仕事に関しては気乗りしないが今後も探していく。警察の証明書も思ったより早くデータをゲットできたし、エージェントも気にかけてくれているようだ。早ければ今月中には見つかるかもしれない。いや早くはないか。

仮に見つからなかったとしても友人のアテンドを終えたら別の都市に移動するだけだ。場合によってはニュージーランドとかに行くかもしれない。

楽しく生きること、に関しては友達を作ることが一番早いような気がする。
であれば社会人サークルのようなものやクラブみたいなところに顔を出していればおのずと見つかる。はずだ。

また、ケアンズを離れるかもしれないということに関しても、もしかしたら長くとどまる可能性はある。ホスピタリティの仕事が決まればセカンドビザを取るために3か月働く可能性は大いにあるからだ。その間にダイビングのライセンスをさらに向上させる可能性もあるにはある。

つまり何が言いたいのかというと、僕の未来は無限の可能性を秘めているということなのだ。

冒頭に「波間に揺れているようだ」と表現したが、いまは揺れているだけで別に360度どの方向に進んだっていいのだ。途中で進路を変えてもいいし、何なら潜ってもいい。それもまた素晴らしい景色が見れる。天気が良ければ。

……あらためて読み返したら最終的には楽観主義で危機をやり過ごそうとしてるなこいつ。しかも最後いい感じにまとめようとしおって。

ま、同じようにワーホリやら人生やらで不安を感じている人がこれを読んで慰めくらいになってくれればいいか。


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