見出し画像

企画の裏側、全部話します! 『何でもアリの動物園ブレストDAY!』 前編

平成も終わりに差し掛かった4月末、zoojoは『何でもアリの動物園ブレストDAY!』というイベントを開催しました。久しぶりの主催イベントということもあって、なんだかそわそわしながら迎えた当日。最終的には総勢71名にご参加いただき、大盛況のうちに終えることができました!

当日の様子ついては、ライターさんが丁寧にまとめてくださったイベントレポートを読んでいただくとして、このzoojoのnoteでは、企画に込めた想いや裏話をお話ししたいと思います!思いの外読み応えのあるボリュームになったため、記事を前後編に分けてお届けします。よろしければ最後までお付き合いください。

INDEX
・100BANCHだから、できること
・おもしろがる人を増やしたい
・実験その1:ブレストをイベントの主軸に
・実験その2:動物園職員との協同開催

100BANCHだから、できること

今回のイベント会場は、渋谷・100BANCH。パナソニック創業100周年の記念事業として企画されたこの場所は、「100年後の松下幸之助を育てよう」とU35の若手リーダーによる多様なプロジェクトの活動支援を行っています。zoojoも「Garage Program」に採択されたプロジェクトの1つとして、2018年11月から渋谷南口に拠点を移し活動してきました。

「未来の実験区」と称する100BANCHで活動していくうちに、自然と私たちも「100BANCHで、zoojoだからできることって何だろう?」と考えるようになりました。全国の動物園を巡って写真展?動物園の園長に”100年後の動物園”について取材する?などという案も出たのですが、イマイチしっくりこない……。今思うと、この時は「立派なことをやらねば!」と知らず知らずのうちに少々気負っていたのかもしれません。

いつものようにメンバー3人で顔を合わせ、くだらない話も交えるうちにだんだんと肩の力が抜けて、ふと口からこぼれたのが「動物園をもっとおもしろくするアイデアを、動物園職員と一般参加者が一緒になって考える、そんな機会をつくれたらいいよね」という一言でした。「それだ!」と全員で想いが一致して、そこからどんどん妄想が膨らんでいきました。

おもしろがる人を増やしたい

『何でもアリの動物園ブレストDAY!』の開催目的・目標は、以下のように考えていました。

<目的>
・動物園の可能性を感じ、動物園をおもしろがる人を増やす
・単なるブレストイベントで終わらせず、いいアイデアは実現に向けて取り組む
<目標>
・発想法としてブレーンストーミング(ブレスト)を取り入れ、「自由にアイデアを発想する」「おもしろがる」ことへの抵抗感を無くす。
・動物園のあり方や未来を真剣に考えている若手職員と、多種多様なバックグラウンドをもつ一般参加者との新しいつながりをつくる。
・100BANCHの理念にならって「U35」をターゲット層とし、zoojoの想いに共鳴する同世代の仲間を増やす。

これらの目標を達成するために、実は裏では様々な工夫を凝らしていました。ここからは、そんなzoojoが今回のイベントで挑んだ、4つの「実験」をご紹介します。

実験その1:ブレストをイベントの主軸に

スピーカー対お客さんという構図のトークセッションでもなく、課題の解決策をじっくり話し合うアイデアソンでもなく、自由にアイデアが出せる場にするには、どうしたらいいんだろう。

そんなことを考えていた時に目に止まったのが、zoojoの備品BOXに転がっていた「ブレストカード」でした。「ブレスト」とはブレーンストーミング(Brain Storming)の略で、複数人でアイデアを出し合う会議手法のこと。ユニークなアイデア発想法で有名な面白法人カヤックが開発したブレストカードは、初めてブレストに挑戦する人もアイデアが出しやすく、ブレストが得意な人も、楽しみながらトレーニングできるよう設計されているカードゲームです。まさに、今回の企画にもってこいのツールではありませんか!

早速zoojoは企画書をカヤックへお送りし、ご相談の結果、顔見知りのメンバーがいるということもあって、今回のイベントでは必要個数の一部をお貸出しいただけることになりました。さらには「ブレスト」とはそもそも何かという基本的なことから、ブレストカードの効果的な使い方まで、ご厚意によりファシリテーター目線でのレクチャーまで受けさせていただいて……感謝の気持ちでいっぱいです……!

ブレストカードという心強い秘密道具を手に入れたzoojoが次に考えたのは、要であるブレストの「お題」について。お題を決めるにあたってはぜひ現場の声を取り入れたいと思い、zoojoとしては初の試みになりますが、動物園職員の方を企画段階から巻き込んでいくことにしました。

実験その2:動物園職員との協同開催

様々な考えを持った人が携わっている、動物園業界。その中での立ち振る舞いに関しては、zoojoは常に気を配り悩みながら活動してきました。そして私たちの活動フィールドはあくまでも”動物園の外”で、「動物園の外側から魅力や可能性を広めていきたい」という想いが強かっただけに、これまでは特定の動物園や職員の方と関わることには消極的でしたが、今回は思い切って声をかけてみることに。「動物園若手勉強会」という有志の若手職員の集まりがあることは以前から耳にしていたので、中心メンバーに連絡をとって打合せを重ね、無事にイベントの協同開催が決定しました。

①ブレストのお題決め
勉強会の中心メンバーに集まっていただき、zoojoの間で盛り上がったお題を元に、ブレストカードを使いながら実際にブレストを体験してもらいました。「ブレスト」という単語自体にも耳馴染みのない方ばかりでしたが、カードの助けもあってどんどんブレストは白熱し、当日の盛り上がりにも希望の光が見えました!zoojoにとっても、勉強会メンバーの着眼点からまた新たな気づきが得られ、実りある時間となりました。

②イベントのタイトル決め
動物園界隈でよく耳にするイベントといえば、講演会、勉強会、会議、〜の会など、どうしても堅い印象をもってしまうタイトルが多いのですが、zoojoの企画では一貫して、気軽に参加してみようと思えるタイトルをつけるよう心がけてきました。ただ今回は、あまりゆるすぎたり、馴染みのない単語を並べてしまうと職員受けが悪いのでは?という懸念もあったので、イベントタイトルのブレストにも勉強会メンバーの力をお借りしました。

ホワイトボードに思いついた単語をどんどん書き出して、形になりそうなタイトル候補も並べてみたのですが……

・どうぶつえんアイデア選手権
・やわらかく考える!どうぶつえん討論会
・どうぶつエンポジウム~ここにまじめなサブタイトルを入れる~
・動物園おもしろミーティング
・動物園おもしろプロジェクト
・どうぶつえん盛り上げラボ

ひとしきりアイデアは出し尽くしたけど、どれも決定打に欠けるような……と発言がストップ。全員が頭を捻らせる中、「”ブレスト”は、単語自体を知らない人が多いと思うから、あえて使いたいですね」「何でもアリなんだよ、自由なんだよって感じが出せたらなぁ」と、勉強会メンバーが何気なくつぶやきました。それを聞いたzoojoは「それ、そのまま入れちゃえばいいんじゃない?!」とアシスト。(そのまま入れちゃえ!というのは、実はzoojoがよく使う手だったりします。笑)

こうして、『何でもアリの動物園ブレストDAY!』という今回のイベントタイトルに無事着地しました。初めはやや文字数が多いような気もしたのですが、次第に見慣れて、ポップなビジュアルとともにお披露目することができました。

③若手職員への告知・集客
3月にイベント情報を一般公開する前に、先行して2月に開催された「若手勉強会」にお邪魔し、告知をさせていただきました。冒頭で「ちなみに、zoojoのこと知ってるよって人、いたりしますか……?」と自信なく聞いたところ、なんと半数近くの方が挙手!とっても嬉しかったです。zoojoは発足して丸4年が経ちますが、「名前は知ってるけど、一体何者なんだろう……」と思っている方がまだまだたくさんいると思うので、直接話を聞いてもらえたのは貴重な機会でした。

====================

今回のイベントに詰め込んだ、zoojoの「実験」はあと2つ。後編でも包み隠さずに全部ぶっちゃけますので、記事のリリースをお楽しみに!

当日の様子については、100BANCHで公開中のイベントレポートをぜひご覧くださいね。貴重なzoojoのスリーショット写真も要チェックです(笑)


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?