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STAY SAFE のための STAY HOTEL(未来に旅をするために)

音楽家とホテルマン(深夜のフロント業務)の両輪で生計を立てながらくらしていることは、前回の投稿で書いた。

ぼくは日頃から、
音楽を含む芸術とは、自由、すなわちルール無用で、何でもあり。
だとは思っていない。

優れた芸術には思慮があり、配慮があり、優しさがある。
それは時に、表現の表面が暴力的になっていたとしてもだ。

いっぽうで、ホテルにおけるサーヴィス業でも同様に、思いやりと(お客さまにとっての)優しさが必要とされる。

そういった意味で、ぼくのなかで二つの職業は地続きなのだ。

地続き、といえば<エンターテインメント性>ということについても、音楽(芸術)とホテルには同様のことが言える。

対する人を思いやり、楽しませること。

現場はどこだろうが、これが、ぼくの仕事なのだ。
(いまはそんなことを言っていられる状況ではないのだけど。)

話題をホテルの側へと、ぐっと傾ける。

ぼくの働いているホテルとは、行政が定めるところによれば、

社会生活を維持する上で必要な施設

ということになっている。

必要であるので、休業補償の対象外、云々ーーという話に、いまはどうしてもなってしまいがちだが、ぼくの勤め先ではじっさい、宿を必要とする方が泊まりに来られていて休めない、というのが実情だ(お客さまのプライヴァシーに踏み入ることになるので、宿泊の理由やご事情について尋ねることは当然しないが)。

そういったなかで、ぼくは

人々が<社会生活を維持する上で必要な施設>

に従事していることを、行政云々はさておいて、強く実感する日々を送っているのだ。

新型コロナウイルス感染拡大のさなか、それでは具体的にはどのような心掛けや行動をとっているか、というと、

①お客さまと従業員の健康状態への配慮
②手洗いや消毒の励行とそのお声掛け、設備の消毒作業

はもちろんのこと、

③いま、ホテルは<人々の行楽をお助けし、また、演出するための施設ではない>

という態度を体現し、<観光としてのご宿泊を奨励しない>ということまでもが含まれる。

これは、エンターテインメント性からの乖離であって、ぼくとしては、ひじょうに残念なことなのだが。

言わずもがな、本来ならばこの時期、緑や水は輝いて観光地は盛況を博し、また、プロ野球やJリーグなども開幕して(早いところでは)音楽フェスも開かれん、といった、まさに絶好の行楽シーズン。

しかし、いまはその時ではないーーこのことを改めて表明しながら、

人々に安心と安全な空間を提供する

ことに専念して、営業を続けていくしかないのだと思います。

現況において<社会生活の維持>のためにホテルマンとしてのぼく(達)がすべきこと、それは(度々)残念だけれど、<行楽>のお助けではなく、第一に、<安心><安全>の提供ということ。

・お仕事を休めず、職場とご自宅間の往復による感染リスクが心配な方

・不特定多数の人と会う機会があり、相対的に感染の可能性が高まっていると感じる方

・家庭内暴力を受けられている方、事情によりお子様だけで留守番をさせなくてはならないご家庭。つまり<STAY HOME>が困難な方々

ぜひ、あなたの近くのホテルをご利用ください。
ぼくの勤めるホテルフレックス も、安らげる空間をご用意してお待ちしています。

前園直樹(ホテルフレックス )

ホテルフレックス Hotel FLEX
〒730-0014
広島県広島市中区上幟町7-1
TEL 082-223-1000

ご予約はホームページから、またはお電話にて
お問合せはメール(info@hotel-flex.co.jp)またはお電話にて承ります。


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