「利き酒」をするということ。

もうすぐ年の瀬。
気付けばあと3週間ばかりとなりましたね。

今週末には自分も加入している日本酒のオンラインサロン
SAKENOMIRAI研究所が主催する企画

第1回サケミラ日本酒大賞

この選考会が行われます。

少し前にTwitter等で話題になったアレです。

100人の募集でしたが結果応募は35名に。
当初とは変更があり開催になりましたが、多少キャンセルされるとみて大体30名ってとこでしょうか。

当日34〜35銘柄。もしかしたら50銘柄かも。
テーマは
日本酒を初めて飲む人に、飲んで欲しい日本酒

これを出せば日本酒を美味しいと思ってくれる打率の高い銘柄を選びましょうと。

何をするかというと、事前に募集してオススメされた銘柄を集めて利き酒して、ランキングを作ろう
書いつまめばこんな感じ。

でも利き酒ってつまりどういうことなのか、よく分からない方もいらっしゃるかとは思うので

そのあたりを書いていこうかな、と。

そういうこと抜きに楽しみたいよって人は「へー」って思って頂ければ。


まず利き酒といっても大きく用途が分かれています
酒蔵さんが行う利き酒と
酒販店や飲食店が行う利き酒
鑑評会やコンテストの際の利き酒

1つ目は造る上で求めている味かどうか、また老ね等の無い健全な状態であるかどうかの検査
2つ目はそのお酒がどういう特徴を持っているのかを分析し、どう売るか考察するための検査
3つ目は定められた基準に合致しているか、またポジティブ要素やネガティブな要素の量の検査

1つ目と3つ目は自分はやったこと無いので想像ですが聞くところですとこのあたりかと。

自分みたいな人が行うのは2番目ですね。
お店では利き酒をもとにそのお酒の特徴を掴んで、お客様の好みなどに合わせて提供していきます。

また数十種類が提供される通常の試飲会ですと、時間も限られているため、1つの銘柄にそこまで時間をかけてはいられません。
1分もかけない場合がほとんどでしょう。
早い人だと15秒もかけない方もいらっしゃいますね
味の特徴を素早く掴んで、その人が買いたいと思う銘柄を探したり、今年のこのお酒はこんな感じか、と確認をしていくものになります。

この場合、多くの場合その人の主観や好みで評価が大きく分かれるものでもあります。
基準は利き酒をしている本人なので。

それに対して鑑評会やコンテストの場合。
大きな違いが一つあって、

基準がその会ごとに定められていることが大半であること

全国新酒鑑評会なんかはその最たるものですね

ですので可能な限り主観を捨てて客観的な判断が求められることになります。

頭のほんの片隅には「美味しい」とあるかもしれませんが、五感をフル活用して味わいの分析に努めるのであまりそれどころではないです。
色調や香りはどうだ、五味がそれぞれどのくらいか、口当たりや余韻の印象は、どの成分がどれだけいるか、など………

粗探しみたいな面も少なからずありますが、順位やランクをつけるとしたら仕方がないでしょう。


立場や目的が変わると、利き酒の内容や求められるところも変わってきます。
特に3つめは高いテイスティング能力は必要になってきます。
自分でもまだまだ……


ですが今回のサケミラ日本酒大賞では、こんな小難しいことは抜きにしていいでしょう。

こういうのはプロ側だけで十分だと思います。

ただ、何か基準が無いと、単にお酒の味見をするだけになってしまうので。

初めての頃を思い出しながら、気軽に、でも真剣にやっていきたいと思います。

当日お会いする方は、是非よろしくお願いします。






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