万年筆note

ネオ・リスナー黎明期によせて。

徐々に盛り上がりつつあるこのタイミングでnoteのユーザーになっている超センス大なアナタなら、音楽ストリーミングサービスを一度くらいは使ったことがあると思います。BEAT MUSICがApple Musicに買収されたり、Spotifyなども世界的に勃興していますが、ここで改めて確認をしたいんです。

”実際に皆さんは音楽ストリーミングを利用していますか?”

いえいえ、「友達は使っている」ではなくて。あなたが使っているかどうかを聞いてみたいんです。おそらく日常的に使っている人についてはもう「そこはかとない悦び」を知ってしまっていることでしょうから(笑)、ストリーミングを利用していない人たちのことが理解できないかもしれません。
もしあなたが「友達は使っているけど、自分はまだ二の足を踏んでいる」としたら、結構重要なチャンスロスをしているかもしれません。”音楽を聴く”ということだけではなく、次の時代の流通やコンテンツのあり方についても関わってくるので、自分の見聞を広げられるチャンスを逃している可能性が、です。

例えば、Spotifyには1兆円(!!)の時価総額が付いています。
そんな宇宙的な高値がついているのにも関わらず、Spotifyは日本国内に未だ対応していません。それでも十分な可能性と価値を感じた投資家たちが毎日その動向に目を光らせています。「まだそこまで流行っていないのにナゼ!?」と思いますか?逆です。まだそこまで流行っていないからこそ、注目されているんです。現行のストリーミングサービスのプラットフォームとしての可能性は、音楽だけに留まらないからです。

音楽ストリーミングサービスについて考えば考えるほど、今のプラットフォームを支えている(支えるべき)日本人層は洋楽を実はそこまで聴いていない、という事に突き当ります。なぜ洋楽と括ったのかというと、邦楽に比べてストリーミングなどの配信に圧倒的に力を入れているからです。登録曲なんて洋楽と邦楽を比べたら話にならない差があります。一方、日本産のストリーミングサービスでいうとAWAなどが2015年からスタートしましたが、海外のサービスに比べてイマイチパッとしません。

海外の友人にも不思議がられます。「日本にはまだSpotifyって対応してないって?何のサービスで音楽聴いてるの?」とまで言われるレベルです。もう、”音楽はストリーミングで聴く”なんていうことは当たり前です。
じゃあ、、、日本国内での音楽の実態はどうなっているんでしょうか?
そういえばテレビではほとんどの音楽番組も姿を消してしまったし…。

ここから先は有料(200円)です。小さなインディーズレーベルのオーナー目線で日本国内の音楽ビジネスの現実、そしてそこに関わってくるコンテンツの未来を書いてみました。ミュージシャンなら普段のスタジオ代の10分の1以下。音楽を聴くだけの方ならCDレンタル一枚分のお値段です。街中でなんとなく聴いている音楽の以外な事実だとかも垣間見れるんじゃないでしょうか。

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