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東大で印象に残っている授業Top3

こんにちは。

再三書いているように大学の授業は死ぬほどわかりにくく、東大も例外ではありません。

そんなんですが、少しは良い授業もございましたので、僕が個人的に印象に残っている授業Top3を挙げさせていただきたいと思います。
印象に残っているだけで分かりやすいとは言っていないのでご注意を…

3位:化学工学II

3位は化学工学II、教員は大友 順一郎先生です。

これは工学部の学生が受けることのできる授業です。
自分は化学系で、非常に重要な授業の一つとなります。

化学にもいくつか領域がありまして、その中でも化学工学というのはかなりマクロな視点での話になります。
たとえば原料をどれくらいの流量・濃度でいれて触媒をこれぐらい入れたら1秒当たりどれくらいの原料ができるのか、みたいなことを考える分野です。
高校までの化学は、反応系そのものに注目するのでかなりミクロですよね。量子化学なんかはミクロの最たるものです。そんな中ではその対極にあるとも言えるでしょう。

僕がこの授業が印象に残っているのは、シンプルに分かりやすかったからです。
何度も書きますが大学の授業というのは本当にわかりにくいので、分かりやすいと強烈に印象に残ります。
また、レジュメをすべて電子データで共有してくださっていたのも個人的にはありがたかったです。


2位:アントレプレナーシップ

これも工学部の授業で、工学部の中でも全学科を対象とした科目になります。
教員は馬田 隆明先生です。

その名の通り起業についての授業です。
東大で起業は現在大変なブームでありまして、この授業もそのあおりを受けて大人気でした。
それだけでなく、学生という立場で起業を学問として学べることはあまりないので、大変貴重な授業でした。

肝心の授業ですが、周りの人とのインタラクションが重視されるスタイルで、かなり先進的だったのを覚えています。
様々な起業家さんたちと会う機会も用意されており、この授業にかける熱量は相当なものだったと記憶しております。

自分は起業するわけではありませんが、起業家精神というのは色々な場面でその考え方が使えます。
自分が特に印象に残っているのが、MVP(Minimum Viable Product)です。

MVPとは、実現可能な最小限の製品という意味で、主に市場の需要を調査する際に用います。
その際に、真に確かめたい需要を満たす機能のみを持った製品を作って確かめるというものです。

授業で使われたスライドがわかりやすいです。
車を新規開発する際、測りたい需要というのは「移動需要があるか」です。ですから、MVPを作る際、タイヤなどの部品を作るのではなく、「移動することができる」乗り物を作ることになります。

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この授業の内容が書籍化されているので、気になる人はそちらもどうぞ。


1位:ALESS

1位はこれだけ前期教養課程の授業になります、ALESS(Active Leaning of English for Science Students)です。
教員はネイティブ講師の方で…申し訳ございませんが名前を覚えておりません。

この授業は前期教養課程の学生を最も苦しめる授業の一つです。
内容は、自分で簡単な実験なりをして、英語で論文を書き英語で発表するというものです。
今考えたらやってる程度は院生から見たらだいぶ楽なんですが、大学入学してすぐにやること、他の授業もあって結構忙しい時期であること、進級に直結することから、苦しむ人が多いのです。
ちなみにALESSは理系で、文系はALESAという授業になります。同程度にキツイらしいです。

この授業が印象に残っているのは、授業の内容ではなく、そのチームになります。
私は心理学をやることを希望し、結果として心理学を希望する人たち4人(私含む)で実験・検証を行うことになります。
このメンバーがすごかったのです。

まず、一人が帰国子女で、英語がペラペラでした。
英語が超重要なこの授業において、ものすごく大事なキーマンになります。
彼は三回ぐらい休学して今も東大に在学しており、主にスタートアップ関連で様々な発信をしています。

続いて二人目は理三生でした。そして留年生でした。
僕の高校は同級生に理三がいなかったので彼が人生で初めて会った理三生です。理三なのに留年というだけでやべーと思ってましたが、彼はプレゼン当日に寝ぶっちイントロダクション担当だったのでプレゼンが始まらないというアクシデントが起きました。もう一回留年してました。

三人目は、この4人でチームを組み、食堂でテーマを決めるとき、衝撃的なセリフを発します。
「心理学がテーマになるわけだけど、実は俺の兄…DaiGoなんだよね」と。
そう、彼は今ではお茶の間に出まくっている松〇くん。当時はまだテレビには全く出ていませんでした。実は僕は彼と同じクラスで、東大に入って初めての友達でもあります。その流れでALESSも同じチームになったんですが…この告白は本当に衝撃的でした。
彼とは一年に一回程度会ってますが本当に良い子で、TVで見るまんまです。今後もぜひ頑張ってほしいなあと思います。

ちなみに我々はDaiGoさんの助言を経て「真ん中効果」というのについて調べました。楽しかったです。








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