Moalboal, Cebu 海と人

Moalboalで偉大な師に出会い、海の世界を探検した。美しく、様々な生き物が戯れる、今まで見たことのない別世界だった。水族館では感じたことのない、大きな存在の中に包まれていた。自分も自然の一部なのだと言うことと、自分達の行いがこの世界にも大きく影響するということ。Moalboalの海は綺麗だが、水深30mの場所にもプラスチックのゴミが落ちていた。町は電気、ガス、水道は通り、格差はあるが明日生きていけるか不安の中で生きているという人は少なそうだ。だが、環境は整備されておらず、道にゴミが溢れている。

18歳の時、テレビでインドのストリートチルドレンの映像を見て衝撃を受けた。こんな過酷な状況の中で生活している子どもたちがいるということに。より多くの人が生活を充足させつつ、環境も守るには、科学技術の発展により、より少ない資源、エネルギー、時間で、より多くの富を生み出すことだと結論づけた。

ただ、その根底には経済発展は環境を破壊するものだという考えがあったが、一番環境を破壊し得るものは、中途半端な発展だと考えが変わった。経済発展により人が物を持てるようなるが、環境整備や配慮するほどには充足していないという状況こそが一番環境負荷が高い。それよりも、早く環境整備配慮に手が回る段階まで発展する方が環境保全には良いのではないかと思う。科学技術、法制度、整備のルール、こういったモノのより良い発展。つまり、経済発展自体に問題があるのではなく、その方法や手段を気をつけることが重要なんだ。Moalboalの旅で、ものごとの捉え方や感じ方に変化があった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?