テカリーマン

自分の意見を言う大切さと、何歳になっても夢を持つことの大切さを知った、元超絶人見知りの社会人。誰に何を言われても、アニメ・特撮好きは譲りませんでした。いい年して、作家に憧れてます。国語は苦手ですが。

テカリーマン

自分の意見を言う大切さと、何歳になっても夢を持つことの大切さを知った、元超絶人見知りの社会人。誰に何を言われても、アニメ・特撮好きは譲りませんでした。いい年して、作家に憧れてます。国語は苦手ですが。

    最近の記事

    晩ご飯

    今日の晩ご飯は何にしよう?野菜室にある食材とにらめっこするのが私の決まりだ。大体の雰囲気をサッと決めて、調理を始める。 野菜は気持ち多めに、たんぱく質だって忘れない。アパートの台所、空調設備がないのが辛いところである。どんなに暑くても、どんなに寒くても、家族のためにご飯を作る。1人暮らしだった頃にはあり得なかった行動である。 完成した料理は、疑い無き家庭料理だ。私はプロではないのだから、当たり前である。それでも、手先は器用で慣れるのも早いほうなので、出来映えは悪くない。味だっ

      • 雨上がり

        雨上がりの空の下、いつも通り出勤する。確かに天気は清々しいが、仕事というのは怠いものだ。 国や専門家がどう注意しようが検討しようが、ハラスメントは無くならない。ちゃんと罰しようとしないから、この国はなかなか成長しない。そう思いながら、怠さに耐えて仕事をし、生活のためにお金を稼ぐ。そんな毎日だ。 夢や目標を持つことなんて、とっくに忘れていた。 そんな私に、あなたは言った。 「嫌なこと、1回全部捨てろ。」 言われた通りにしてみたら、何も残らなかった。私の周りには、私の好きなも

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        • 心を強く

          やりたいこと、なりたいもの。 言うと笑われるときがある。 本気だから、笑われると悲しい。 でも、諦めたくはない。 辛くても立ち上がれ。 悲しくても前を向け。 自分に言い聞かせる。 どうして、他人に決定権がある? 私を決めるのは私。 決めるまで、すごく時間がかかった。 その分、妥協したくない。 やっと見つけた目標だから。 笑われたって、私は目指したい。

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          • 雨の日

            今日は会社の営業日。だけど、仕事がなくて、有給休暇を取らされた。まあ、いいか。休めてラッキーだ。 撮り溜めてた録画を消化して、適当にお昼ご飯を食べて、何もない自分に驚く。私、こんなにつまらない人間なんだって。 せっかくの休みだけど、今日は雨。街をブラブラするのも億劫だ。部屋干しの洗濯物も乾かない。やることもないし、近くのコインランドリーにでも行くか。 雨だからか、コインランドリーはフル回転だ。運良く1つ空いていた。そこに洗濯物を放り込んで、しばらく待つ。 私は今、目標が分から

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            夢に向かって11

            サニーミュージックでのレッスンが始まって2年。私はこの日、ドルフィンズのキャンプ地に来ていた。周りは野球ファンで溢れている。少し離れた、ファンがあまりいないフェンス裏で、キャンプの様子を見ていた。そんな私に気づいた清根が、駆け寄ってきた。 「よう。」 「どうも。」 簡単な挨拶で済ませた。お互いに忙しく、会うのは3ヶ月振りだ。 「いい顔してるな。」 「はい。プロ野球開幕の日、デビューが決まりました。」 私はそれを伝えにここに来た。行く前に清根には連絡していたためか、探してくれた

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            夢に向かって10

            私は久しぶりにサニーミュージックの事務所を尋ねた。事前に連絡をしていたので、山岸は私が来るとすぐに応接室に案内してくれた。 「答えは見つかったかな?」 山岸はすぐに聞いてきた。優しい顔をしているが、目の奥は真剣だ。 「正直、まだよく分からない部分もあります。」 私は飾らずに正直に話そうと決めていた。 「私は居場所が欲しかったんです。父と母を亡くして、唯一の居場所だった家族の場を無くしてしまって、1人で寂しかったです。そんなときに三線を弾いて、気持ちが軽くなって、三線を弾いてる

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            夢に向かって9

             進め、前に。 詞曲・ソレイユ 見失ってもまた見つけ出すさ 僕の本当で本気の本音を いつからだろう?やりたい事が分からなくなったのは 気づけば嫌なことから逃げるばかりの毎日 それに慣れてしまって、当たり前になって 疑問なんて感じもしなくなってた ある日出会ったアイツは僕に似ていた 目標を見失って なんとなく過ごす日々 だけど いつの間にか目に光が戻ってた アイツは近づけないほど眩しく輝いた 僕もあんな風になれるかな  ならなくちゃ 焦りばかり先走って  動けず涙が溢れ

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            夢に向かって8

            チケットをよく見ると、「ちゃんと登録しろよ」というメッセージと共に連絡先が書いてあった。私は書いてある連絡先を登録し、メッセージアプリで検索した。出てきた清根のトーク画面に、お礼のメッセージを送信したら、1時間もしないうちにスタンプで返事が返ってきた。 試合の日、飲み物を買って、ドルフィンズの本拠地のドームに向かった。試合開始30分前だが、すでに人で溢れていた。私はチケットに書いてある席に座り、グラウンドを見た。前にtakeと来たときは何も思わなかったが、こんな広いところにこ

            夢に向かって7

            バイトが終わり、いつもの公園をいつものように通っていた。誰もいない暗い公園は、最初こそ不気味に思ってたが、今はすっかり慣れてしまった。驚くことといえば、こんな暗い公園で、誰かに声を掛けられることくらいだろう。 「よっ。調子はどうだ?」 早速暗い公園で声を掛けられ、私は驚いてジャンプしながら振り返った。清根だ。 「そんなに驚かなくてもいいじゃねぇか。」 「すみません。最近見かけなかったし、突然だったもので。」 本当に久しぶりだ。年始に神社で会って以来、半年近く経つだろう。 「そ

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            夢に向かって6

            私は今、デビューをアパートから出る口実にしようとしている。じゃあ、このアパートに来た頃はどうだろう。私は、とにかく、沖縄を離れたかった。どうして?私は独りぼっちだった。祖母と暮らしてはいたが、そんなにたくさん話してたわけではない。近所の人からも、とくに良くされてたわけでもなく、避けられていた。私は、そんな土地から離れたくて、三線を持って東京に出た。 じゃあ、三線を弾き始めたのはどうして?なかなか沖縄に馴染めなかった私は、祖母の家で三線を見つけた。音を出したら、その独特な音色に

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            夢に向かって5

            3週間、私が見失っているものについて必死に考えていた。だが、何なのか、全く分からず、焦っていた。元々レッスンがあった日は、公園まで走った。心のどこかで、清根に会うことを期待していた。だが、1度も会うことはなかった。その間に、清根はどんどん成長していった。先月は、月間MVPを獲得していた。私は完全に出遅れている。 居酒屋のバイトしかない日、日付が変わる直前にアパートに帰ると、ミハルさんと鉢合わせてしまった。私が軽く会釈をしてその場を去ろうとすると、ミハルさんは私の腕を強く掴んだ

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            夢に向かって4

            プロ野球が開幕した。清根は期待以上の活躍をみせていた。開幕戦は相手に1点も許さず、次の登板でもヒットを立て続けに打たれても切り替えてピンチを乗り切り、チームを勝利に導いた。そんな清根の活躍に刺激を受け、私も一層頑張らねば、と思えた。 動画を撮り、レッスンを受け、バイトで稼ぐ。こんな生活が当たり前になっていた。デビューするために頑張っているのだが、今のこの生活スタイルに何の疑問も持たなくなっていた。 「君、ちょっと休んだほうがいいよ。」 山岸は私に提案した。 「歌も三線も最初に

            夢に向かって3

            談話室での会話を聞いてから、私はより一層レッスンもバイトも本気でするようになった。山岸に紹介してもらい、会員制のバーで歌を歌うバイトを始めた。本気さが足りないから、まだ余裕があるように見えるから、きっとアパートのみんなから避けられてしまったのだ。きっともう、仲良くはなれない。だから、早くデビューできるように努力して、実力をつけて、アパートを出る。みんなが認めてくれるのは私がアパートから出た後でいい。これが、みんなをイライラさせない最善策だと考えた。 レッスンは週1回だったのが

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            夢に向かって2

            2月、日本にある12球団はキャンプに入った。テレビのスポーツニュースやネットニュースでは、度々清根が取り上げられていた。期待はずれのMr.高校野球とまで酷評されていた去年までとは違い、どのニュースも清根の活躍を期待する内容だった。清根を悩ませて、不調に追い込んだのはマスコミだというのに、調子がいいものだ。しかし、去年とは比べ物にならないくらいイキイキしているのは事実らしい。実際、私がネットで見た去年と今年の清根の比較画像は、悪意を持って切り取った写真だとしても、全く表情が違っ

            夢に向かって

            アパートのみんなが故郷から戻ってきた。談話室で、お土産交換会を兼ねた新年会を開催したようだ。私は帰省してないので、その会には呼ばれなかった。それからは、挨拶をするくらいなのと、たまにtakeと近況を話すくらいで、私はまた孤立していた。 サニーミュージックにはちゃんと通った。年が明けてから、山岸の指導は一層厳しくなった。ボイストレーニング、三線の指導、アーティストとしての立ち振舞い、様々な指導を受けた。ちゃんと向き合ってくれている山岸の期待に応えるため、私は全力で食らいついてい

            ゆっくり進む10

            「で、またこんな時間に外にいて、球団に怒られるんじゃないですか?」 私は清根にちょっと食ってかかるような言い方をしてみた。言われっぱなしというのも悔しい。 「いや、ドルフィンズはキャンプまではオフなんだ。だから、今日は大丈夫。」 してやったり顔の清根に少し腹が立った。しかし、アパートのみんなといるより居心地は良い。 「そういえば、俺の試合、結果だけでも見てくれたか?」 清根の応援歌を作ったとき、清根から言われたことだ。私は試合を見ても何がなんだか分からない。だから、スマホで結

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