2014.09.01mon

2014年9月1日(月) 朝9時に公民館前で待ち合わせ。雨が降っていて、日出美さんがやってきた。軽トラに乗ったまま「雨じゃけ、竹とってくる」と一言。旬さんが「行く。行く。」と言ってもらってなければ、竹取の作業は出来ずじまいでした。時間を無駄にしないこと、師匠には何があってもついていく姿勢がなければいけないと感じました。 竹採取は、折宇にいく。ここの土地は、民有地で、ここの人で山を持ってない人はいないと旬さんが言っていた。日出美さんもどこまでが誰の民有地か分かっているので、「あんまり入ったら怒られるでなぁ。」 竹選びは師匠にしかわからず、これは3年もん、こっちは7年もんと竹をかき分けながら川のほうへ進んでいく。1年もんは筍の皮がついていたから自分でもわかったけど、あとは全くわからない…。良い竹は節との間隔が長く、節がまっすぐ平行になっているもんである。最近はええ竹ないでと日出美さん、台風での川の増水で根っこが浸水していたり、去年の雪の影響や暑さの影響など、要因が重なってわからない。雨の影響もあり、自分は滑って尻もちついて、ジーパンはどろびしょ。 ズボンをはきかえて、いざ竹細工へ。まずは竹を裂くところから…。鎌を使う。まずは鎌をとぐところから。砥石100%のものは数万円にもなるそう。のこぎりを使って節と節の間を切り、使う。節のある部分は素人には難しく、節の部分は避け易いため、切れてしまうそう。鎌の刃の根元を使って、くいくいっと竹を割っていく。まずは半分そしてまた半分。扇形の面に対して垂直に鎌を下ろす。細くなったら、次は皮と内側の間をきれいに2等分する。ポイントは半分にすじをいれて、下まで手を抜かずきちんと2等分すること。皮の面を使うため、編みやすいよう細く薄く“ねぎ”を仕上げていく。この作業の基本がしっかりできていれば、あとは編むだけと、急きょかけつけてくれた、ぎいさんが教えてくれました。 午後からは、日出美さんがぎいさんにあったと、教えなあかんと先生やから教わってきたと、そしたらぎいさんに来てもらうことができました。ぎいさんは、竹かごのプロ、達人で、竹かごの販売も手掛けている。師匠の作品は美しい。実際に編んでみて苦労が身に染みた。桶の一回りの大きさで1500円ぐらい…。本当におこずかい程度の稼ぎに、こだわりを持って作っている。日出美さんもそうやったけれども、プロは妥協しない、いい加減が逆に難しいと、だからプロフェッショナルなのだと思う。 ぎいさんがいるうちに、日出美さんに飽きられないうちに、その前に今日中に完成させなければならないと、思いながらも、3歩進んでは2歩下がる状態が続く。というのも、ぎいさんが言う一番簡単な“あじろ編み”に変更したけれども、2本とばして上下交互になるように編んでいく。ねぎが細く薄いため網の隙間を空けずに、細かく編んでいく。何回も間違えを繰り返し、師匠からも詰めてもらっては、ねぎを入れる作業の繰り返しで、簡単に見える作業もやってみなければ分からないことだらけでした。水に濡らして滑らないようにして、細工していくことも知恵。 その後、秋兄も登場し、和気あいあいと知恵の出しあいをしながら、自分は真剣に取り組みながら、あっという間に時間が過ぎていきました。 完成した際は達成感と喜び。 後輩3人も無事に到着し、夕ご飯を作って、19;30からは公民館で会議を行う。この場面から、村のコミュニケーションがどのようなものか見て感じることが出来たと思う。

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