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ジレンマ

私は"防弾の幸せ=私の幸せ"という考えの人ではなかったから、ある時から"僕たちは若者の味方です"って言ってた人も結局金を持ったらヴィトンを着て、キャビア食って、ソウルの億ションに住んで、何億もする芸術品を家に置いて、有名人からの貰い物を玄関に飾って、会社の金でたかが数泊のために大きな家まで建てて最高級のシモンズベッドで寝るんだ、と思うようになってしまった

信じて待っているからって言えるのが本当のARMYなのかもしれない でも私はそういう人間ではない

適切な時に適切な加減でバカになれるのが本当の賢さであり、ずっとバカでいられるのが本当のARMYだったのだと思う
私は賢すぎる愚かな人間だった
私は、あの人達が毎日身につける高級ブティックの服やアクセサリー、高級家具に使ったお金で世界の学校に行けない子ども、大学の奨学金が払えなくて切り詰めて働く子、進学すら諦めた子、やりたいことを諦めて働く子、そういう若者を何人救えただろうと考える人間だった
だから彼らをいつの間にか富の前で弱者を忘れた人達と考えるようになっていたし、事実富の前で弱者を忘れた人達の言葉にはもうなんの説得力も感じなかった

何が味方だ?何がアンダードックだ?何が若者だ?億ションに住んでいながら韓国と世界の若者がどれだけ苦しんでるのか分かってんの?結局口だけだろ?と思うようになっていた だから早く気がついてほしかった
あるいは、本人たちがごく冷静に世界を見ていたのだとしてもそれが私には伝わってこなかった

もはや一般大衆ではない人が一般大衆に対して芸術を発表する時、必要不可欠なのは対象をよく見つめ、観察することだと思う
だから言葉を選ばずにとても率直に書くなら、彼らが芸能人から一国民となる時、金の次に法の前で無力になる時、それは彼らが一般大衆になるまたとない機会だと思っている

寂しくないと言えば嘘になるが寂しいと言っても嘘になる 多くの若者は頭を空っぽにした人間のみから愛されるような世界で生きてはいない
もっと痛く、孤独で、狭い、"現実"という世界で生きている
愛を込めながら、"よく寝てよく食べて健康でいてね"とは言えない。
目を反らさずに見つめてきてほしい
貴重な2年を軍人に費やし現実に生きる青年たちの孤独をよく聞き、よく見て、よく考えてほしい
自分たちがどんな振る舞いをすべきで、何を歌うべきで、何をすべきで、何の役割を担わなくてはならないのか

今の彼らは、もう、ダルマエナガを歌えない

文字通りの意味で世界のトップに立った今でも彼らは弱者だと言えるのでしょうか? 「私たちは今、自分たちをべプセと呼ぶことに非常に注意しています」と、シュガさんは言います。 「しかし、現実は、私たちが始めたのはそこであり、私たちのルーツはそこにあるということです」

2018-02-15 ビルボードインタビュー



そして最後に いつも私を最善に導くミンユンギ

彼の言っていることが今ならよく分かる
彼が賢すぎる人間だったこともとてもよく分かる
彼は自分が特異な世界に身を置いていること、成功した自分の言葉がある人にとっては負担にも、刄にも、劣等感にもなることをよく知っている

彼はマイノリティから目を逸らさず、バカにもならない、賢すぎる一人の韓国の若者だ


私は防弾少年団のことを信じられなくなってしまった。事務所のことも。

けれど防弾少年団を構成する7つのうちの1つだけを心から愛していて、心から信用している
だから彼の入隊には嘘のない言葉で心から"寂しい"と言える
私は彼が軍人になるとき、"よく食べて、よく寝て、よく見て、よく考えて"と言うだろう
金と法の前で無力になった人などとは微塵も考えず。

日本人としてなぜ彼らの国が戦いをしているのか、丁寧に学び、考え続けなければならないし、簡単な言葉で片付けるべきではないと思っている
そして今日私がここに書いた言葉が彼らにとって良い言葉でないこともよく分かる
ただ、防弾がアイドルを休むように、私もARMYを休みたい
良い言葉だけをかけられるほど彼らの事務所は信じられるエージェントではなくなってしまった
多くのことが伏せられ、説明のないまま行われた
LAのメントに医療従事者への言葉がなかったこと、当事者の声を聞かぬままホワイトハウスに立ったこと、他にも多くのことが積もりに積もって私の心にしまってある
それに目を瞑ることが難しくなってしまった

正直な7人がとても好きだった
事務所が止めようともARMYに真実を伝えようとする姿勢を見せてくれる彼らが好きだった


彼らが7人でまた舞台に立った時、大きなジレンマを抱えながら叫ぶだろう
おかえりなさい待ってたよと


※この文章は客観的事実に基づくものではなく個人的な意見です。皆様をご不快にさせる意図はありませんが、もしそのように感じられましたら心よりお詫び申し上げます。

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