推しがいなくなった

ただの備忘録です。批判等自由にどうぞ


突然だが私は二次元、2.5次元、三次元の三足で歩いている。といっても主に二次元で突っ走っていたが。

創作の世界で推しが死ぬのはよくある事だった。推しの死があまりにもすぎてネットのオモチャにされることもあったが、私は全ての推しの死に泣いてきたし三日間は落ち込んでいた。

最近2.5次元の俳優も亡くなってしまった。とあるテニスミュージカルに出ていた人だ。その人がいるシーズンは未履修だった私でもその出来事は悲しかった。もっと生きていて欲しかった。

数ヶ月後、三次元の推しが亡くなった。ライト中のライトではあったがそれでも三次元で推している俳優だった。

のんびりタイムラインを眺めていたらそれは突然流れてきた。初めは悪質なジョークだと思った。その次は同姓同名の他人だと思った。でも俳優(芸能界)には同姓同名の人間は居ない。顔写真まで出てきて、いよいよ私は認めさせられた。

Twitterに流れるのは笑顔が真面目な顔かのどちらかしか無かった。彼はそういう人だったと思う。

本当に信じられなかった。信じたくなかった。だって彼は俳優も歌手も頑張っていた。S氏ほどとは言えないがそれなりにいい道を歩んでいたと思う。私も応援していた。数年前流行っていた彼がまたテレビに出てきているのが嬉しかった。これからもっと見せ場が増えると思っていた。本当に、そう思っていた。

自殺だった。他人に理不尽に殺されるよりはマシだと思いたかった。でめ推しが自ら死を選んだというのもかなり辛かった。きっと推しはもっと辛かったと思うが。

彼に関する話題を見るのが辛かった。ミュートしようと思ったが文字を打つのすら辛かった。こんなのは初めてだった。

六時間、寝るか泣いてるかのどちらかだった。この日は二次元コンテンツの周年祝い生配信があったがそれの事は考えられなかった。とても笑顔になれる気がしなかった。お祝い出来るわけがなかった。

精神状態があまりにも危なかったので友人と通話の約束をしてもらった。申し訳なかった。

とても言語化出来ない思いを消化して深夜にやっと通話をした。

その頃にはもう精神は安定していたので楽しく通話できた。友人に余計な心配を掛けたくなかったというのも大きいと思う。別に健気キャラでもないが友人家族の前ではアホな自分でいたかった。

沢山二次元推しの話をして絵も描いて、そのあとはぐっすり寝た。

夢の中で亡くなった推しに会うなんて漫画みたいなことは起きなかった。

起きてからはもう大分スッキリしていた。元々長続きするタイプではない。そんな自分を薄情に感じるが、推しの為だとかこじつけて社会からドロップアウトするよりはマシかと思い込んだ。


精神的には一段落した今でも推し関連のニュースは見たくないし見れなかった。

二次元コンテンツがトレンド入りしていないか気になったが、推しの名前を見たくなかったのでタイムラインに留めている。

きっと今週中には推しが死んだ事は頭の隅程度だと思う。それでも私は推しが死んで本当に辛かった。決して私にとって推しは軽くなかった。そもそも私が三次元で初めて推した俳優なのだ。この先もずっと大好きだ。まだしばらくは出演作も見れないけど、そのうちまた見直したい。推しの一挙一動を目に焼き付けたい。彼が生きていて、好きだったことを絶対に忘れない。

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