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筑波山に行ってきたよ

特に何の変哲もない旅行記です。

最近、雨続きというのもありますが「あまりにも運動しなさすぎじゃね?」ということで、旦那とともに突発的に筑波山に登ってきました

登る、といっても運動不足極まる我々に、ガチ登山はハードルが高い。

しかし、そんな人にも優しいのが筑波山。
筑波山は、男体山と女体山というふたつの山が合体しており、男体山にはケーブルカーが、女体山にはロープウェイが用意されているのです。
どちらも山のふもとと頂上を結んでおり、メチャメチャ親切設計。

というわけで、ケーブルカーで男体山の頂上へ直行→15分ほど歩いて女体山の頂上へ向かい→ロープウェイで下山する、というお手軽プランを採用することにしました。

その15分がとてつもない道のりだとは知らずに・・・。

運動不足の壁 -神社の階段って高くない?-

バスで山のふもとまで来たところで、でっかい鳥居が出迎えてくれました。

いくらなんでも大きすぎない?

で、ここからケーブルカーに乗るんだろうな〜・・・と思っていたら、意外と距離がありまして。

筑波山神社という非常に立派な神社まで、神社特有の一段一段が妙に高い階段を登り、さらにそこからもうちょい歩いて階段をあがって、ようやくケーブルカーの駅にたどり着きました。

ケーブルカーまでの階段に「申し訳ありませんがあとXX段あります」と書かれていたのが面白かったです。申し訳なさを感じているのか・・・

でも、美しい佇まいの神社や、「この太さでご神木じゃないの!?」というくらい立派な杉なども見られたので、歩いて損はなかったと思います。

無事、ケーブルカーにたどり着き、山頂へ出発。

あっというまに登れました。赤い車体がかわいらしい。

そして男体山の頂上で、「ウオーッ頂上だーーーッ!!!!」とテンションをあげつつ、当初の目的だった「運動不足解消」のための15分の散歩コースに向かいます。

しかし、この時点で運動不足の我々は若干息が切れていました

神社の階段、ケーブルカーまでの道のり・・・もう十分「運動不足解消」にはなってるのでは?と思う程度には息切れしてました。
どんだけ体力ないんだ?

しかし、試練はもう終わったのです。
ここからは「山頂同士をつなぐ、なだらかな道」。そうパンフレットにも書いてある!つまり、自然や景色を楽しみつつ散歩ができる・・・

とでも思ったか!?!?

「なだらか」って何?

15分の山頂同士をつなぐコースは、そんなフワッフワの期待をバッサリ切り捨ててくれました。

石が・・・石がすごい!!!!!

写真を撮っておくべきだったな・・・と後悔してるんですが、いや、本当に、石がすごい。階段状になっていると言えば聞こえはいいですが、別に階段として設置されてるんじゃなくて、ほんとにゴツゴツの石・・・というか岩が坂にガンガンあるだけって感じ。

もはやちょっとしたアスレチック。
実際、上り下りに難儀しておられるお年寄りの方もいました。

ですが、そのぶん自然は堪能できました。
苔むした巨大な岩、名もわからない鳥の声、見たことのない蝶、掴めそうなくらい近くに見える雲・・・。自力で登ってないけど山のてっぺんを楽しめるのって、なかなか贅沢ですね。

そしてなにより、私が感動したのは女体山の頂上でした。

柵がない!!!!!!!

すしざんまい・・・じゃなくて世界の覇者ごっこができる。

これ転落事故とか大丈夫?ってくらい、ほんとに柵がなくて、こういうデンジャラスな場所が大好きな私は、非常にテンションがあがりました。
テンションあがりすぎて、ケーブルカーやロープウェイなど共通で使える大事な切符を落としたくらい。

山頂を去るときに、ふとポケットを探り、「あれ?もしかして切符おとした?スマホと一緒に入れておいたんだけど」とゴソゴソしていたら、親切なおばさまが拾って「どなたか落としてませんか?」と大声で持ち主を探してくださって、無事に気づくことができました。

自分はあまり信心深い方ではないのですが、女体山の山頂は、男体山と女体山という名前がついてるだけあって縁結びの地だそうで。
普段なら絶対、切符を落としたなんて気づかないだろうに。もしかしたら、神様が「切符落としてんぞ!」と引き止めてくれたのかもしれません。

なんとなく”人の縁”を感じさせる出来事でした。
ありがとう、おばさま。ありがとう、切符を渡してくれた少年。

柵のない頂上からの景色という素晴らしい眺めを楽しんだあとは、ロープウェイに乗って下山です。ロープウェイまではわりと整備された道で、らくらくたどり着くことができました。
まあその頃にはすでに足ガックガクでしたけどね!!!

そしてバスに乗って帰宅。その日はもう、久しぶりにぐっすり眠りました。やっぱり運動って大事なんだなあ・・・。

筑波山は、ガチ登山向けコースもあれば、私のような貧弱野郎向けの山頂だけ楽しむコースも用意されていて、観光地としてかなり整備されている印象でした。

まだ紅葉には早いですが、茨城にお立ち寄りの際は是非どうぞ。

足はガックガクになったけど、すごく楽しかったよ!!!
運動って大事ですね。泥水でした。

おまけ -四六のガマの油だよ-

筑波山は「ガマの油」が名物のようで、いたるところで売られていました。
ガマの油といえば落語。「ガマの油をこうして付ければ、たちどころに痛みが去って血がピタリと止まる〜」の口上で売りつける香具師の話です。

落語好きの私としては、これは是非とも買っておきたい・・・と思っていたところ、一番最初に入った土産モノ屋のオバチャンが「ガマの油、いいよぉ、火傷にもなんでもきくよぉ。うち、他のところよりね、100円だけ勉強させてもらってるから」と他店より100円安いことを熱烈にアピールしてきたので、逆にその胡散臭さが気に入って購入。

他の店で確かめたら、実は高かったりして・・・と思っていたら、なんと本当に100円安かったです。疑ってごめん、オバチャン。

ちなみに、ガマの油といいつつも、本当のガマの油は使ってないらしい。


色がえげつないですが、塗ると意外に普通です。ほのかにハッカの香り。
パッケージがすごく懐かしい感じのデザインですね。

あと、いくつか写真をば。

柵がないって、やっぱすげえなあ!!

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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