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32.[黒字店舗→ソーキそば専門店へ移転したワケ]

…これはおじさんによる
おじさん達へのラブレターです。

【世界を眺めるソーキそば屋】

今回はなぜ?
黒字の中規模沖縄料理屋から
あやしい極小規模ソーキそば専門店
なんかに変えたのか?
について掘り下げさせていただきます。

実は今回の移転は、
コンサルタントのセンセイや
オエライサンと言われるような方々からも

「黒字出てるのになんで?わっからんわ〜。」

とあざ笑うかのように
言われた中での行動でした。

いや、
わからんのはコチラのセリフです。
全っ然、世の中見えてないじゃないスか!
僕なんかよりよっぽど高い報酬で
仕事してるはずなのに…。

しかし、このように
世の中まだまだ大丈夫と思っているような
感覚の人は決して珍しくなく、
むしろ大多数の感覚です。

そして、それこそが今までもこれからも
我々日本人の首をジワリジワリと
自ら締め付けている事に気づいて欲しい!

…といった訳で、
「ソーキそば専門店」なんて都会にもないような
マニアックでスリリングな
移転・業態転換に至った理由の一部。

①お酒文化の衰退(特に宴会需要)
②国内経済の衰退
③アルバイトの子達がかわいそう
    (緊急事態宣言下の無駄な待機)
などなど…主なのはここらへんです。

(一番の理由はプライベート的な事ですが…)

①と③は説明するまでもなく
誰でもわかりやすい事だと思います。

わかりづらいのは②。
経済の衰退でどうなるの⁉︎
どう対応するの⁉︎
…って事です。

日本の中にいると気付きずらかった
経済の衰退。
2022年7月現在でこそ
円安やインフレなど騒がれるようにはなりましたが、
旧店舗を営業していた2020年頃は
一般の人もオエライサン方もほとんど
本気で気にしていない様子でした。

しかし僕の中では
これから必ず訪れる格差社会に対して、
決断を迫られていました。

格差社会…つまり、
極一部の富裕層向け高級店を目指すのか?
大多数の大衆向けお値打ち店を目指すのか?
はたまた、これから常識となる
ネットで注文→即宅配できるお店か?

う〜む…
沖縄料理に高級イメージなんてあるか⁉︎
アフターコロナに宅配で沖縄料理を頼む
需要もそこまであるか?
…という事で、一番しっくりきた考えが
大多数の大衆向けお値打ち店。

しかし
いくら経済的に厳しくなるとはいえ、
目と舌が肥えた日本人にただ安いだけの
料理を提供したところでそっぽ向かれるのは
目に見えています。

そこで、
高品質な料理を
無理なくお値打ちに提供できるための方法。

メニューを絞り、サービスも絞り、
固定費・設備投資も最低限で済ますといった
無駄な経費をとことん排除した上で、
本当に自信のある商品のみを提供するという
現在のシステムへと行き着いた訳です。

つまりわかりやすく言えば、
昔からあるセルフうどんや
立ち喰いそばの店と同じなんです。
一周回って原点回帰した訳なんです。

しかし‼︎
これからの時代は
それだけでは足りない…

いくら経済が衰退しても
日本人の目は肥えています。
もうありきたりには内心飽きています。
そこで、意表をつくデザインの店にしました。
思わずスマホで撮ってシェアしたくなるような
物めずらしさ、
かと言って日常から逸脱しすぎない雰囲気。
またキャンプが流行しているように、
できれば多少の不便さも楽しんでもらいたい。
…といった主旨で店舗デザインしてみました。

そしてやはり、
当店に初めて来てくださるお客さんはたいがい
最初はおっかなビックリな表情をされています。
だって、今までの概念と全然違う
変わった飲食店ですから。

2階でわかりずらい…電話も無い?
しかも沖縄料理なのに沖縄感ゼロ⁉︎
そもそもソーキそばって何⁉︎

…おそらく最初は色々な感情が
お客さんのココロの中を駆け巡っている
ことでしょう。
(そんな中勇気を振り絞って来ていただき
どうもありがとうございます!)

でも‼︎
ほとんどのお客さんは帰る時には
「ごちそうさま〜!」
「美味しかったです」
と笑顔で帰って行かれます!

この来た時と帰る時の気持ちの「落差」。
…これはその方にとって
思わず人に伝えたくなる刺激的な体験
となっているはずです。

また、終始無言の方もみえます。
…でもまた来てくれます。
そしていつも同じオーダーです。
もうその行動だけで言葉はいりません。

こんな
都会にもないような超マニアックなお店ですが、
おかげさまで宣伝広告費¥0でも
だんだんお客さんが増えてきました!
(皆さんが僕の考え方を認めてくれたような気がしてメチャクチャうれしいんです!)

飲食店とは、こうやって
お客さんという不特定多数の生身の人間の
動き・表情・会話・オーダー内容を通じて
毎日毎日データを蓄積し、
言われる前に求められている事を
提供できるようトレーニングをしています。

これは、
GAFAなど世界を席巻する巨大企業が
ビッグデータの収集にやっきになり、もはや
ユーザーが動く前に先手で商品を薦めてくるのと
まっったく一緒という訳です。
ただ、規模がメチャクチャ小さいだけ。

結局、人間が動くのは人間の気持ち次第。

教科書とは少しズレた次元の話なんです。
教科書通りに世の中が動くのであれば、
巨額を投資してビッグデータの収集なぞする
必要はありません。
外国の先進企業はそこをよくわかっています。

そして残念ながら逆に…

前の時代の教科書通り真面目になぞり続けている
我が国の一部のセンセイや
オエライサンの方々には
理解しがたい事なようです。

モノづくりで躍進してきた日本。
高品質なモノづくりこそ伝家の宝刀です。

しかし残念ながら
価値観の大転換とテクノロジーの進歩、
それにプラスして国内経済の衰退で
モノが売れなくなっています。

おじさん達そろそろ動いてください!
もう高品質だけじゃ足りないんです。
若者が車を買わなくなったのも
速さとかスペックとかじゃないんです!
(もちろんおじさん達が思っているカッコイイと
これからの若者のカッコイイは違います!)

そういう時代は2020で終わっているんだよぅ…

これからは体験!ストーリー!デザイン!

いち早く社会を立て直すためには
本当は権力や大組織から率先して
イノベーションを起こし
市民を牽引してくれれば理想ですが、
現実は真逆。
まさに過去の栄光と巨体が
仇になっているように見えて仕方ありません。

いつも歴史は繰り返す…

なので時間はかかりますが、
まず一人一人単位から
一周回って原点回帰しませんか?

「本当に必要な事とは?」
「本来何の為にやってる事なのか?」
などなど色々考え直すいい機会。
頭の中にこびりついた不要品を断捨離です。

僕は独自の理論で
「女性や子供が本当に喜ぶことに注目」
しています。
なぜなら彼女達はおじさんよりも敏感です。
人間の本質を大切にしています。
僕の経験上。(もちろん個人差あります!)

だから彼女たちが喜ぶ事こそ、
人間が本質的に求める事(普遍的ニーズ)
だとも言えます。
つまり「未来社会にも通用するニーズ」

それを探り当てていく事で
今後の苦難を乗り越えるための
道筋が見えて来ると思っています。

まだまだ苦難は始まったばかり。
僕もこれからがんばります。
ぜひお互い情報を共有しましょう!

ziel会(情報共有サロン)
2022.7.13(水曜) 13:00〜
参加費¥1,000
興味のある方はいつでもお問い合わせ下さい♪

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