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エッセイ:大ちゃんは○○である25

「おはようございます。当バスは間もなく東京駅に到着いたします。本日はご乗車いただきまして、誠にありがとうございました。」
車内に到着を知らせるアナウンスが流れ、乗客達はごそごそと起きだして、降車に向け備えだした。
僕はというと、結局一睡もできないまま、バスは東京駅の八重洲口へと到着した。
隣の太っちょマンを見ると、しっかり寝ましたと言わんばかりのスッキリした顔をしていたもんだから
本当に気分は『こんちくしょー』だったが、
今更何も言うことはない。というより、別に彼は悪いことをしたわけではないのだから
迷惑は被ったものの、何を言える筋合いでもないのだと自分の中で納得をした。
降り立った東京駅はまだ動き出す前の静かな東京駅だったが、
そびえ立つビル群を見上げ、
『うわぁ~~、東京だぁ~~』とやけに興奮したのを覚えている。

つづく

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