見出し画像

複数の居宅サービスを提供する理由とは? 他職種連携により信頼を勝ち取る経営術

今回は千葉県で5つの居宅サービス(訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、居宅介護、デイサービス、福祉用具)を展開し、その上で不動産事業まで幅広いサービス提供を行っている「トータルケアステーション和気あいあい」の本部長吉田様(以下敬称略)にインタビューさせていただきました。
複数の居宅サービスをトータルで提供しているからこそのメリットや、利用者様に対する想いをお聞きしました。

私たち株式会社ゼストは、在宅医療のスケジュール調整を自動化するクラウドサービスを展開しています。訪問看護における多くの経営課題に向かってきた私たちだからこそ、お伝えできるノウハウをお役立ち記事として配信しています。

異業種から介護業界への挑戦。

ゼスト まず始めに、吉田さんのキャリアについてお伺いしたいと思います。吉田さんはもともと看護師をなさっていたんでしょうか?

吉田 いいえ、元々大学で通信工学の勉強をしていて、その後新卒で飲食・アミューズメント関係の会社に就職し、そこに15年ほど在席しておりました。なので、看護・介護業界とは全く違うキャリアですね。その会社でもやりがいを感じていたし、何も不満なく勤めていました。
ただ弊社の理事長である父親がこの居宅サービス事業を始めていて、10年ぐらい経ったタイミングで私が後継者となりました。引き継いだのは、いまから8年前になりますかね。最初は別の業界から介護業界に来たので、色々な点で驚きもありましたね。

ゼスト そうだったんですね。引き継いだタイミングではすでに複数の居宅サービスを展開されていたんですか?

吉田 いえ、当初はデイサービスと居宅介護のみでした。私が入った後のタイミングで、伸びている訪問看護に着手したんですが、世の中的にはまだまだ訪問看護ステーションが少なかったので、おかげさまですぐに伸びていきました。そこから次々と、ヘルパーステーション、福祉用具と事業を拡大させました。

居宅サービスのトータルサポートによって、利用者さんの「自宅で生活したい」という希望を全面サポートできる。

ゼスト そうだったんですね。そのように複数のサービスを提供する理由ってなんですか?

吉田
 「自宅で生活したい」という希望をもった方ってとても多いと思います。病気や怪我で生活が困難になって、自宅を離れることになってしまうこともあるかと思いますが、我々のように複数のサービスを提供しているからこそトータルでのサポートができ、それによって在宅での生活の質を上げられると思っています。なので、弊社で行っているサービスは全て在宅サービスで、それらをトータルで提供し、生活のサポートをすることに拘っています。

ゼスト
 そのトータルサポートを1社でやっていらっしゃるのも大きな特徴ですよね。何かメリットがあったりするのでしょうか?

吉田 そうですね。そこが他社とは違う我々の強みだと考えています。特に、情報連携がしやすいということが最も大きなメリットですかね。
1社でやっていると、ヘルパーや看護師など、他種職の連携がしやすいんです。どんなにベテランの看護師や療法士、ヘルパーが在籍していることよりも、すぐに情報共有できることの方がサービスの高さに繋ると感じています。

ゼスト なるほど。実際に現場ではどのような影響があるのでしょうか?

吉田 例えば、利用者さんがどういうことで困っているかとか、その方の好き嫌いなどの趣向性、利用者家族の情報など、様々な情報を共有することで、その人に応じたサービスが提供できます。

ゼスト それは大事ですね。看護師さんやヘルパーさんなど様々な職種を交えてカンファレンスやミーティングを開いているのですか?

吉田 はい。うちは他職種の関係も良好なので、スムーズに情報交換ができています。その結果サービスの質が高くなり、長く安心して在宅生活を続けられるというのが大きな特徴ですね。

トータルサポートの強みが、利用者さんや病院から安心して任せてもらえる。

ゼスト 御社ではケアマネさんも在席しているんですよね?

吉田 はい、ケアマネも在籍しています。もちろん、うちのケアマネだからといって、自社サービスのみを提案するようなことはないのですが、ケアマネ自身からも自社サービスを使ってもらった方が情報交換がしやすいという声をよく聞きますね。

ゼスト そういった様々な職種の連携が、サービスの質の高さにつながっているんですね。

吉田 そうですね。他社さんにしか対応できないこともあるかと思いますが、そうでなければ自社だとコミュニケーションがスムーズなので、高い質のサービスを提供しやすいと思います。ここは我々がプライドをもってやっているところですね。実際、病院からも安心して任せられると高い評価をもらっていますし、利用者さんもまるっと自社にお願いしてくれて満足していただけるケースが多いですね。

異色のキャリアだからこそ、見据えることができる「未来の在宅介護」へのチャレンジ。

ゼスト 和気あいあいさんでは不動産事業もやっているんですよね。どういった背景からなんですか?

吉田
 たまたま経理で入っていた方が元々不動産事業をやっていて、その人がきっかけとなって小さく始めてみたんです。始めてみてわかったんですが、実は介護事業と不動産事業はとても相性が良かったんです。

ゼスト そうなんですか。どういった点で相性がいいんですか?

吉田 たとえば、ご自宅の相続とかに困っていらっしゃる方って多いんです。ただ、その際に不動産業者をしっかり選ばないと安い金額でしか売れなかったりして。ですが、弊社がちゃんと対応しさえすれば、ご家族にある程度の金額を残してあげることができます。また、生活保護や高齢を理由に、アパートを借りられない人に、アパートを探してあげるといったこともできます。

ゼスト それは本当に素晴らしいですね。

吉田 あと最近は、古民家を借り上げて高齢者限定のシェアハウスを建てました。そこで助け合ったり、話をしたりすることで、認知症予防にもなるのではないかと思っています。在宅の生活が1人では厳しくても、複数人で支えあえれば実現できることもあるのではないかと考え、そこもサポートしていきたいと考えております。

ゼスト 少子高齢化が進む中で、理想的な未来かもしれないですね。

吉田 そうですね。様々な居宅サービスを提供している我々にしかできないことを今後も模索していきたいと思っています。

ゼスト 今回は新しい観点で様々なお話が聞けました。本日はありがとうございました。

在宅医療の訪問スケジュール調整を自動化するツール「ZEST」

提供票、指示書、利用者とスタッフの相性、訪問先の住所・・・様々な条件を考慮して作成しなければならない訪問スケジュール。毎日2~4時間もの時間をかけて作らなければならなかったり、管理者1人に大きな負担がかかるとともに属人化してしまっていることも多いのではないでしょうか。
ZESTはそんな複雑な条件を全て考慮した上で、最短ルートでの予定を自動で作成可能なスケジュール管理ツールです。ベースとなるスケジュールを自動で作成し、スタッフの急なお休みや利用者さんからの変更連絡など、微調整が必要な部分はホワイトボードのマグネットを移動させるように簡単に操作することができます。「訪問件数が増えてきてスケジュールとにらめっこしている時間が増えたな」と感じたらZESTを検討してみてください。

詳しくはこちらから!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?