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大樹生命株式会社の英断ーー「核兵器製造企業への投融資禁止を表明」

 大樹生命株式会社(旧 三井生命保険株式会社)が、核兵器製造企業への投資をしないことになりました。
 核兵器をなくすために、金融機関が、核兵器製造企業の投融資をしないようにするための世界的な運動(Don 't Bank On the Bomb =DBOB)の中で、それに賛同する「反核医師の会」は、具体的に日本の金融機関と交渉を重ねています。
 今回は「大樹生命保険会社」と交渉しました。近畿反核医師懇談会の役員・事務局の皆さんが、2月28日、大樹生命の本社ビル(東京)を訪問し、核兵器製造企業への投融資を行わないよう申し入れを行いました。

 その中で大樹生命・運用統轄部長さんは、「(親会社の)日本生命とも連携して投資方針の見直しに着手している。クラスター爆弾のように、核兵器を非人道的兵器に位置づけて、投融資禁止の検討を社内ですすめている生保業界の投融資ポリシーからも、同様の趣旨が読み取れるので、当社として独自にそうした方針を持てるよう検討中である。」とコメントされていました。
 そしてその後同社が検討を行い、今後は「核兵器製造企業への投融資禁止」を明確に表明すると、この4月に発表しました。日本の生命保険会社としては、この方針を発表するのは日本生命に続いて2社目になります。近畿反核医師懇談会では、先に同様の方針を発表した日本生命とも咋年1 1月に懇談を行っています。今回の大樹生命の決定は、大きな前進です。
 大樹生命のホームページでも、人権尊重に関する取り組みとして下記の通り明記しておられます。

当社の定める経営理念のもと、お客さまをはじめとする、あらゆる企業活動において影響を受けるステークホルダー(企業やプロジェクトの活動によって直接的または間接的に影響を受ける利害関係者のこと 主に株主、顧客、従業員、取引先、地域住民を指します)の人権を尊重し、バリューチェーン(価値連鎖)全体を通じて“安心・安全で持続可能な社会”の実現に貢献していくため

人権尊重に関する取組み:大樹生命保険株式会社HPより

 人権尊重に関する取り組みの一環として、使用されれば多くの人の命を脅かすことになる核兵器を製造する会社の支援をしないという姿勢はすばらしいことですね。
 NoNukesShigaはこれからも「核兵器製造企業の投融資をしないようにするための世界的な運動」を応援し、広めていきたいと思います。

6月に兵庫県保険医協会からも報告があがっています。ぜひ併せてご覧ください。

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