リャンカンのど真ん中を切る牌姿【麻雀】
リャンカン、すなわち246や357という形からどうしても1枚切らないといけない場合、端のどちらかを切るのが普通である。
だが、10000回に1回くらい真ん中を切るべき牌姿はある。
今回はそんな特殊な牌姿を紹介していこう。
① チャンタ・ジュンチャン形
たとえばこんなの。
どちらかのカンチャンでテンパイ(リーチも)をとる手もあるが、5pを切って3pと7pのくっつきに取るのも面白い。
マンツモ条件ならそうするよね。
1p(9p)をツモってカンチャン待ちになったとき、5pが先に切ってあって待ちが筋になるのも良い。
またヘッドが西なので、3pや7pが重なった時もカンチャンよりは出アガリ率がアップする。炎の50符パンチを浴びせられる。
このように、リャンカンの両側に価値がある時に、ど真ん中を切る場面が出てくるのだ。
応用すれば色々作れる。
② ドラと三色
例えばこんなの。
リーチのみのカンチャンでリーチを打つよりかは5pを切った方が良さそう。
ツモ4pはフリテンリーチだ!
③ コバゴーの自信作
コバゴー本の中で「私が作った中で一番面白い牌姿」として紹介されているのがこちら↓
234・345の三色は残したい。かといって8sを切ると6ブロックになってしまい、リャンメンが入った時に弱い。
そこで打6sという選択肢が浮上してくる。
言われてみれば打6sしかないように思えるが、実戦で切れる人はどれくらいいるだろうか。
④ アルカイックスマイル
私が一番衝撃を受けた牌姿といえば…
須田さんの「東大を出たけれど」に出てくるこいつだ↓
中をポンして何を切るかという場面。
3mを切ってカン6m待ちに受け、2mをポンして三面張…というのが普通のルート。
しかしこの手牌の持ち主である女性は、慌てることなく5mを切ったのだ。
5m?!!
声に出た。
麻雀漫画を読んでいて、ここまで驚いたのは初めてだったし、これを超える衝撃は未だにない。
5mを切っておけば、2m8mポンの他に、14mチー69mチーで良い待ちに変化する。
46mが2枚見えている当場面ならそうすべきだし、見えていなくても打5mは有力候補に挙がってくる選択肢だ。だけど通常の頭では、思いつきもしない。
この選択は、漫画の中のストーリーに溶け込んでいて感動した。
「東大を出たけれど」は本当にどの話も面白い。
というわけで、箸休めにもならない記事でした。またね!
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