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「一人一社制度」は、今の高校生を救っているのか?

「ゼロ高代表」改め、「みんなの可能性を阻害するすべてを清掃する、清掃員」の内藤です。

さて、みんなで同じ服装をしながら個性を主張しなければならない就職活動という奴隷制度と、高校生が就職先を一社しか選べないという慣行を止める話です。

高卒採用「1人1社」制見直し、文科・厚労が報告書
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO55470550Q0A210C2EE8000?s=3

歴史的経緯については、雇用構築学研究所の濱口様の論文が参考になるので、興味があればこちらを参照してください。

新規学卒者定期採用制の歴史と法理とその動揺 (特集 雇用を知ろう!考えよう!とらえよう!) -- (雇用を知ろう--雇用の専門学的知見)
https://ci.nii.ac.jp/naid/40018989399

歴史的経緯を参照してもらうとわかりますが、一人一社制度は善意で生まれました。
しかし、現状上手く運用されてはいません。高校卒業後の就職先を制限する効果の方が多く、高校生にとって良い効果が多くはありません。
ですので、上記の日経の記事のように見直しが必要となっています。

「適応する」ことが存在しない既存の学校システム

「我が国の教育システムは古く〜」という話はどの国でも言われてきていることであり、つくられたシステムは、できた瞬間が最新であり、その瞬間から古くなっていくのは当たり前の話です。

ここで問題なのは、古くなることではありません。
適応しないまま古くなっていくことが問題なのです。

日本の場合だと、適応することよりも慣例を尊重される文化があります。
儒学的な組織であれば、その傾向はより強くなるでしょう。
慣例が重んじられれば重んじられるほど、革新より歴史が尊重され、その結果、誰かがおかしいよな〜と思ってもウカツに言えなくなります。

その結果、適応させることよりも、慣例を尊重することが重要になります。

ということで、一人一社制度が今も続いている理由は「適応するより慣例」が尊重されているから?という可能性が生まれてきます。教育シーンは適応よりも慣例が重要視されがちであり、それはやむを得ないことも理解しています。教育は失敗できない!その気持ちはとてもわかります。

ゼロ高は就職活動を止めたい

とはいえ、慣例で行われいる一人一社制度は止めたいと考えています。
そして、日本オリジナル文化である、同じようなリクルートスーツを着用して就職活動をする慣例を止めたいと考えています。

どうやって止めるのか?

就職活動の期間に自分の強み弱みを理解するために内省を行います。
ただし、これ、あまり効果がありません。むしろ99%の人は時すでに遅しです。

なぜでしょうか?

内省をするためには自身のオリジナルストーリーの数によって、強み弱みを判断する必要があるからです。
海外にホームステイしました、100人の部活の部長です。SDGsの団体のリーダーをしています。世界会議に出席しました。など。

ただし、80%の学生は、受け身でテストを受け、勉強をして、卒なく卒業する。という儒学的な、画一的な受け身でしか生きることができません。
加えて学校自体が生徒に受け身であることを求めるので、仕方がないです。

そのような受け身の学生生活では、ストーリーは生まれづらいです。

ですので、学校の授業自体が、その生徒個人のストーリーを生める仕組みを用意する必要があります。大量に似たような生徒を輩出しても社会的に価値がないので、それができない学校は少子化の影響ですべて廃校になるでしょう。

ゼロ高では実験的な挑戦を生徒と行っています。
ゼロ高はテストの結果だけではなく、その生徒がどのように他者と関わったのか、何を自分で選択し、何を行動するのかを、生徒と共に描くことを大切にしています。
勉強が苦手?良いじゃないか。集中が続かない?良いじゃないか?
人間はデコボコであり、社会に出たら自分のデコボコや誰かのデコボコをうまく適応できる人が必要とされるよ、と伝えています。

そして、ゼロ高生のストーリーは本当に多様です

- 岩魚が好きで、岩魚の養殖をしている
- 長野に住んでいて、料理人の道を探求している
- アイドルを目指している
- インドと日本をつなぐ役割を目指している
- 地元青森の教育環境に影響を与えたい
- 自身がトランスジェンダーで、LGBTQの活動を行いたい

これから入学する生徒も、進学校から転校してきて、やっぱり自身がやってみたいことに時間を使い、自分のストーリーを描きたいと語ってくれました。

このような濃密なストーリーを持っている学生は、就職活動が必要ない世界線にいます。なぜか?
やるべきことを学生時代から行っているので、就職活動自体が必要ないのです。


入学した当初はやりたいことは見つからなかったけど、都市伝説で有名になりたい。と語る生徒もいます。
もうね、全然ウェルカムなんですよね。

個性を潰すような画一的な教育が続く限り、就職活動は必要悪として存在し続けるでしょう。
なので、私たちは高校生の可能性を信じ、寄り添い、慣例によって潰されていく高校生が大量に発生しているディストピア化した教育システムを更新します。

ゼロ高の説明会はこちら

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