平塚でランナーの悩みを解決するジムを作ろうと考えた理由(2)
こんにちは。「ゼロベースランニング」という「ランニングによる怪我を改善する」そして「ランニングのパフォーマンスアップ」のためのメソッドを提唱している、高岡といいます。
主に「ゼロベースランニングラボラトリー」というオンラインサロンの運営や、ランニングコーチ、熊本国府高校陸上部長距離ブロックコーチ、鍼灸マッサージ師、そして会社の経営者として日々活動しています。
そんな僕は目下、神奈川県平塚市に「ランニングによる怪我を改善する」と「ランニングのパフォーマンスアップ」のための低酸素フィットネスジム
「ZEROBASE RUNNING BASE.」を、2月8日にオープンするための準備をしています。
前回のブログでは「ランナーが脚に痛みを抱えることなくランニングを楽しめるようにサポートする」という、このジムの価値についてお話しました。
※前回のブログはこちら
そこで第2回目の今回は「マラソン後半に急激にペースダウンしてしまうランナーをサポートする」という、僕たちのジムのもう一つの価値についてお話していきたいと思います。
ペースダウン癖に悩んでいた過去
実は・・・
何を隠そう、この僕は、マラソン後半で急激にペースダウンしてしまう「常習犯」でした。
初めて走ったフルマラソンは、2008年の東京マラソンでした。ハレの舞台に向けて万全のトレーニングをして、体調も整えて挑んだんですが・・・
ご覧の通り、25km以降、きれーいにペースダウンしてます(涙)。まさに絵に描いたようなペースダウンですね。
しかし「まぁ初めてのフルマラソンだったし、そんなこともあるよ」と、この時はまだ自分で自分を励ましていました。
そしてリベンジのチャンスが、翌年に転がってきました。2年連続で東京マラソンに当選したのです。
「これは神様から『ちゃんとリベンジしろ!』とチャンスをもらったんだ!」と、意気揚々とトレーニングに打ち込み、前回以上に良いトレーニングが出来ました。
そして挑んだ本番で・・・
まさかの大撃沈・・・(号泣)
思いっきり返り討ちに遭いました。
この時は流石に凹みました。自分で自分を慰めることすらできないくらい凹みました。すごく良いトレーニングができていただけに。
「オレはマラソンには向いてないのかもしれない」
そんな、意味不明なことしか頭に浮かんできませんでした。
(大学まで箱根目指して陸上やってたのに「マラソン向いてない」ってどゆこと?w)
レースを振り返っても、特段ハイペースで入ってるわけではありません。
トレーニングの消化具合を鑑みても、これくらいのペースで入っても問題ないくらいの内容はこなせていました。
だからこそ、このペースダウンの意味がわからなかったのです。
もう完全に「メンタルの問題」としか原因が思い浮かびませんでした。きっと精神的に弱いから、マラソン、うまく走れないんだ・・・
でも「メンタルの問題」っていう、なんかぼんやりとした片付け方ってどうなんだろう?
もっと違う原因があるんじゃないか?
少し時間が経過して、ショックが少し癒えた頃から、そう考えるようになりました。
「怪我をする走りと急激にペースダウンする走りの共通点」
そんな頃、前回のブログでも書きましたが、「BORN TO RUN 走るために生まれた」という本に出会い、裸足で走るようになったのです。
裸足で走りながら、人間本来の、自然なランニングフォームを探求する過程で、ふくらはぎの肉離れを3往復するという苦行に見舞われましたが、その苦行を「胴体の動かし方をブラッシュアップすること」によって克服し、ランニングという「前進運動」にブレーキをかけることなく、スムースな重心移動を身につけることができたわけですね。
それによって、高校・大学時代はあれだけ怪我に悩まされていたにもかかわらず、このふくらはぎの肉離れ3往復以降は、ランニングによる大きな怪我は、一度もしてません。
さらに・・・
胴体の動きを磨きながら、裸足でのトレーニングを継続していたら、2012年、また東京マラソンに当選しました(←どんだけ当たってんだよ!)。
「三度目の正直」なのか・・・
「二度あることは三度ある」なのか・・・
結果は・・・
三度目の正直!感動のゴール!!!!!
上の画像の表情が、全てを物語ってますねw
この時は、Vibram社の「ファイブフィンガーズ」を履いて出場。
このファイブフィンガーズはほぼほぼ裸足のシューズなんですけど、それまでに裸足で走ることには慣れていたので、ファイブフィンガーズを履くと、ものすごく足の裏が「守られている感」を感じました。
それはともかく。
裸足で走ることによって「怪我をしない走り方」を身につけることができたわけですけれども、それだけではなく、「マラソン後半の急激なペースダウンを解消する走り方」も身につけることができたわけですね。
しかし・・・
なぜ「怪我をしない走り方」を身につけたことで「マラソン後半の急激なペースダウンを解消する走り方」を身につけることができたんでしょうか?
それは、この二つの課題に共通するのが「筋肉の無駄遣い」だからです。
つまり、何らかの理由で脚の筋肉を無駄遣いしてしまうことで、怪我をしてしまったり、マラソン後半にペースダウンしてしまうわけですね。
脚の筋肉を無駄遣いしないランニングフォームを身につけるために
僕は裸足で走ることで「脚の筋肉を無駄遣いしない走り方」を身につけることができました。
なので、もしあなたが「裸足で走ること」に興味を持ってらっしゃるのであれば、全力で応援します。
しかし一方で、衛生的な観点や、世間体を気にしてしまうことによって、裸足で走ることに踏み出せないという心理も、よくわかります。
だからこそ、僕は裸足感覚で走れる「ランニング足袋」というものを、埼玉のきねや足袋株式会社さんに作っていただきました。
もちろん、ランニング足袋だけではなく、僕が初めてサブスリーできた「ファイブフィンガーズ」も良いシューズですし、「VIVOBAREFOOT」は僕も愛用しています。
しかし・・・
そういう「裸足感覚のシューズ」を履く際に忘れていただきたくないのが、「裸足」や「裸足感覚シューズ」で走ることによって、「自動的」に良いフォームで走れるようになるというわけではない、ということです。
確かに感覚が鋭い方は、裸足や裸足感覚シューズで走り始めることで、自分自身でランニングフォームを微調整しながら、最適なランニングフォームに辿り着きます。
しかし僕の現場での経験では、そういう方は極々少数派、です。
でも。
僕は「自分のランニングフォームを改善したい」という思いで裸足や裸足感覚シューズで走ることを決意したランナーの方々の意気込みを応援したいし、「裸足感覚シューズを履くことには自信がないけど、ランニングフォームに問題があることはわかってる」というランナーの方々も応援したいんです。
そのために僕は、「ZEROBASE RUNNING BASE.」を立ち上げました。
脚の筋肉を無駄遣いしてるかどうかなんて、一般的なシューズを履いてたら「脚のどこかを怪我する」か「レース後半に急激なペースダウン」するという苦い体験を通して、でなければなかなか気づくことができません。
もちろん、そういう体験が教えてくれることは大いにあります。
とはいえ、僕がこれまでに裸足で走ることによって蓄積してきた知見や体験によって、あなたや、そのほかのたくさんのランナーの「ランニングによる怪我」や「マラソン後半の急激なペースダウン」が解消されるのであれば、僕としてはこんなに嬉しいことはありません。
そのために僕は、「ZEROBASE RUNNING BASE.」を立ち上げました。
「ランニングによる怪我」と「マラソン後半の急激なペースダウン」には、「筋肉の無駄遣い」という共通した課題が存在しています。
人生を走り続けるために
少し話がずれますが・・・
今の世の中を生きる僕たちは「100歳になっても生きること」を前提にした人生を設計する必要に迫られています。
あなたはどうでしょう?100歳になっても生きたいですか?
僕は、100歳になっても生きていたいです。しかも、自分の脚で走り続けたいです。
そして「あー、今日も良いランニングしたわー」と、晩御飯で美味しいお酒を飲み、布団に入り、朝起きた時に息を引き取っていた。そんな死に方を理想としています。
もちろん、死生観についてはみなさんそれぞれにお持ちだと思いますので、僕の価値観を押し売りしようなんて微塵も思っていません。
でも、息を引き取るその直前まで、自分の脚で、自分の意思で、自分のやりたいことをやる。
これって、最高の幸せだと思うんです。
僕は「ZEROBASE RUNNING BASE.」で、人生の最期ギリギリまで、自分の脚で、自分の意思で、人生を楽しみ続ける仲間を作りたい。そんな仲間と助け合いながら、この世知辛い世の中を爆笑しながら生き抜いていきたい。
それが、僕がこの事業をやり続けるモチベーションです。
そのためにも「筋肉の無駄遣い」を解消し、体に過度な負担をかけることのないランニングフォームを身につけることの必要性を、世のランナーのみなさんに気づいていただきたいんです。
僕はこれからの人生を、この活動に捧げていきます。
というわけで、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
僕のこのチャレンジが成功するかどうかわかりませんけど、僕の信頼するチームメンバーと一緒に、信じる道を突き進んでいきます。
<追伸>
1月10日現在、この「ZEROBASE RUNNING BASE.」のクラウドファンディングも実施中です!ご支援、よろしくお願いします!
詳細はこちらから↓↓↓
高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員