なぜヒルスプリントを入れるのか?
ゼロベースランニングクラブのトレーニングメニューでは、基礎構築期に「ヒルスプリント(上り坂ダッシュ)などの高強度トレーニングを実施します。
実はこれも乳酸性作業閾値の改善、つまりは持久力を高めることにつながるんですね。
そこで今日は、僕がどういう意図をもってこの「ヒルスプリント」をメニューに入れているのか?について、できるだけ簡潔にお伝えしていきます!
高強度であることが重要
ヒルスプリントを実施する目的は、主に以下の3つです。
①速筋線維を目覚めさせる
②ミトコンドリアの数を増やす
③筋スティッフを向上させる
そこで今日は①についてお話ししていきます。
まずはこの動画をご覧ください。
https://onl.bz/1CfyHqg
10分程度の動画ですが、再生速度1.75倍くらいにするとあっという間です。この先生の説明、ものすごくわかりやすいのでオススメです。
上の動画をご覧いただいた上で、ヒルスプリントのメリットを考えると理解しやすいんじゃないかと。
この動画でも説明があるように、運動強度が高くなればなるほど「速筋線維」の動員を要求されます。つまり速筋線維を使わざるを得ない状況になるってことですね。実はここが重要なポイントです。
速筋線維は、主に糖をエネルギー源とします。ということは、それに伴って乳酸が産生されるわけです。つまり、ヒルスプリントでは乳酸が大量に産生されます。ここ重要。
実は、乳酸の大量産生によってミトコンドリアの数が増えることがわかっています。
このミトコンドリアの増加が、乳酸性作業閾値の改善に大きく影響します。
というわけで、今日はここまでにして、次回は「ヒルスプリントを実施する目的」の2つ目、「ミトコンドリアの数を増やす」についてお話ししていきます。
それではまた🙌
高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員