膝痛

10月28日(月)腸脛靭帯炎は、なぜ治りにくいんだろう?

<ヘルスケア定点測定データ>
・起床時脈拍数:測定忘れ
・BOLTスコア:測定忘れ
・体重:測定忘れ

<ワークアウト内容>
なし

朝から新幹線で博多から熊本へ行き、そこから熊本空港へ移動。

そして、昼過ぎの飛行機で羽田へ。羽田から京急で仲木戸で降り、東神奈川のオフィスで個人セッション。お二人のセッションが終わって、帰路に着く。

さて。

ランナーに多い怪我として、よく「腸脛靭帯炎」が挙げられる。

そしてこの腸脛靭帯炎は、一度発症するとなかなか治りにくいということで評判である。

中には、症状が改善するまで半年もかかってしまった、なんてことも結構ザラにある。

帝京大学駅伝競走部のトレーナーやってた時もそうだし、ファンランナーも同様。なかなか治りにくい。

ただ。

実は僕も過去になったことがあるが、2・3日で改善した。そしてもちろん僕以外にも、発症して1週間も経たずに改善する人も、いる。

この両者の違いは一体なんなんだろう?

もちろん、その人その人でケースバイケースなので一概には言えないけれども、僕の経験から考えると、「側副伝達」という捉え方はすごく腹落ちできる。

この「側副伝達」って、広島国際大学の蒲田先生の講習会動画で学んだんだけど、どういうことかというと・・・

例えば、腸脛靭帯は外側広筋上を走行しているが、腸脛靭帯の炎症が起こることで周辺組織の癒着を引き起こし、腸脛靭帯と外側広筋またはその周辺組織が癒着してしまう。

画像1

画像2

そして、その癒着が隣接する大腿二頭筋の短頭にも伝わってしまうと、すごく厄介なことになる。

画像3

そもそも外側広筋は膝伸展するための筋で、大腿二頭筋は膝を屈曲するための筋。

つまり両者は膝において相反する機能を有する筋である。

しかし、腸脛靭帯の炎症を介して、この両者が癒着してしまい、それぞれが独立して滑走できないということになってしまうのではないか?

それによって、安静時の痛みはなくなっても、走り出すとやっぱり痛みが出てきてしまう、ということになるのかもしれない。

であれば、まずやらなければならないのは、腸脛靭帯、外側広筋、大腿二頭筋などの各組織間や周辺組織の滑走不全を発見し、そしてそこに対して徒手でのアプローチが必要なのかなと。

ちなみに、長らく続く腸脛靭帯炎経験者であれば、おそらくご体験済みかもしれないが、ストレッチポールなどで大腿外側をグリグリほぐしても、なかなか改善しないことが多い。

「側副伝達」という考え方は、なかなか治りが悪い腸脛靭帯炎との向き合い方を言語化するにあたって、すごく大きなヒントだった。

もしかしたら、アキレス腱炎や、アキレス腱周囲炎なんかも同じシステムで長期化するケースもあるかもしれない・・・


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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員