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【母鳥と三羽のヒナ】「タルムード」金言集(32話/37話) 解説

今日も記事を見てもろてありがとう!見てくれるあなたがおるおかげで、記事執筆を続けられとる。本当に感謝👏

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。

その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。

それでは早速説話の解説から行くで。

【母鳥と三羽のヒナ】説話の解説

 鳥の巣が大嵐に巻き込まれ、このままでは巣もろとも三羽のヒナも地上に落下してしまう危険が迫っていた。母鳥は海を渡って安全な岸にヒナたちを避難させようと思った。

しかし大雨と強風の中、一度に三羽のヒナは運べないので、母鳥は一羽ずつ運ぶことにした。

 まず、一羽のヒナをくわえて、母鳥は大雨大嵐の中を巣から飛び立った。

海を渡っている途中で、母鳥はヒナに尋ねた。
「子どもよ、お母さんは命懸けでお前を助けようとしているが、お前はその代わりに何をしてくれるのかい?」

「お母さん、こんな大嵐の中で、そんなこと考えている余裕はありません。とにかく私を安全なところに運んでくださいな」

その答えを聞いた母鳥は、そのヒナをパッと海に落としてしまった。

 母鳥は巣に戻ると、次のヒナをくわえて、嵐の中を安全な対岸へと飛び立った。
そしてまた母鳥はヒナに同じことを聞いた。するとそのヒナ鳥はこう答えた。
「お母さん、まず私を安全なところに運んでください。そうすれば必ず私は毎日食物を運んで来て恩返しをしますから」 

それを聞いた母鳥は、そのヒナもパッと海に落としてしまった。

 母鳥は再び巣に戻ると、最後のヒナを口にくわえて、安全な対岸へと飛び立った。

風雨の舞う海上を飛びながら、母鳥が同じことを聞くと、そのヒナ鳥はこう答えた。
「お母さん、私はお母さんが私にしてくれたことを、必ず私の子どもにするつもりです」
これを聞いた母鳥は、このヒナを安全な対岸に無事送り届けた。

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)p219〜220

教訓

美人先生

教育とは「教育することを教育する」ことだーユダヤ式教育の真髄

これがこの話の教訓やねん。

何のことかよく分からない人もいるので丁寧に紹介するで。

ユダヤ人はな、親から子へとユダヤの教えを受け継いでいくことを、最も重要なことと考えとる。そしてその受け継ぎ方として、教育することを重要やとしてるんや。

ユダヤ教では、自分の人生だけを考えておらん。自分の子どもや孫など後の世代のことも判断に含めて、物事を考える。だからこそ、ユダヤ人は40年間も砂漠を彷徨いながらも、本当の教えを探すことができたんやろうな。

ちなみに世界で一番初めに義務教育を行ったのは、ユダヤ人やねん。すでに紀元前から、ラバイ(宗教的指導者)を教師にして勉強することが行われておった。

ラバイになるには、10年以上の専門教育が必要で、知力はもちろん人格的にも素晴らしい人間がラバイになれる。そしてラバイは週1回シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)で勉強会を開き、その他もユダヤの家庭では週1回の割合でラバイを家に招き講義してもらうホーム・セミナーも常識になっとる。

そしてラバイは、大変知識量があるだけでなく、話し上手、聞き上手で、その話の面白さで聞く人を魅了しとる。

笑いの中で知的好奇心を刺激し、押し付けることなく人に興味を持たせ、勉強させたい気にさせるそうや。

こういうラバイによる教育の仕組みを作ることで、ユダヤ人たちは古くから知恵を継承し、何世代も積み重ねてきた叡智を残し続けることができたみたいやで。

ラバイの教育だけでなく、家庭での教育にも力を入れとるのがユダヤ人の特徴でもあるで。

日本やと、東大受験のために子どもの勉強を叱咤激励したり、塾とお稽古に子どもを委ねたりすることもせえへん。

より家庭での勉強を大事にするんや。特に2〜3歳から5〜6歳までの家庭教育に母親が決定的な役割を持って、シナゴーグでは子ども向けの教室があり、ユダヤの母親が先生役を分担しとるんや。

教育熱心な母親が、ユダヤの多くの偉人を生み出してきたんや。

こうしてユダヤの子どもたちは、教育熱心な親やラバイに育てられていく。

今回の説話においても、最後のヒナは、母鳥に対して、「お母さん、私はお母さんが私にしてくれたことを、必ず私の子どもにするつもりです」

と言った。

つまり、「君たちが大人になったとき、子どもの頃に自分がしてもらって良かったと思う同じことを、自分たちの子どもにしてあげなさい

ということや。

これがユダヤ人が肝に銘じている、人生や教育に関する原則やねん。

現代の日本での活かし方

現代の日本のイメージ

ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。

この「母鳥と三羽のヒナ」の話を現代の日本で活かすのであれば「子どもの頃に自分がしてもらって良かったと思う同じことを、自分たちの子どもにしてあげなさい」ということや。

なぜなら、子どもの頃に自分がしてもらって良かったことは、自分たちの子どもも喜ぶはずのものやし、それを受け継ぐことで、後の世代へと叡智が蓄積されていくからや。

例えば、子どもの頃に自分がしてもらって良かったことやと、

  • 家のお金が少ないような時でも本だけは買ってくれたこと

  • 「この世で一番かわいい」と溺愛してくれたこと

  • 傘を持ってない日に雨が降り出した時は、必ずお迎えに来てくれたこと

  • 寝てたら布団に運んでくれて毛布をかけてくれたこと

  • 寝る前の絵本の読み聞かせ

などが浮かんでくる。

そういった小さいことの積み重ねでいいねん。そういう自分がしてもらって嬉しかったことや喜ぶことを子どもにもしてあげたら、子どもは親の愛情を精一杯受け取って育つんや。

愛情をいっぱい受け取って育った子は、他の人へも優しい気持ちになれるし、何より人を惹きつけるような性格になっていくことが多いんや。

逆に親が金持ちでも、子どもへ一年に一回だけ豪華なプレゼントとか、一緒に過ごして上げられへんとかそういうことが続くとな、「自分は親から愛されているのか?」と不安になるもんやねん。

そうして育った子どもは、愛情の注ぎ方が分からへんから、周囲に対しても冷たく当たってしもたり、もし自分の子どもができても愛情たっぷりに育てることがなかなかできへんねん。もちろん家庭環境が最悪でも、最高の親になっておる人はいっぱいいてるけどな。

ただ自然と子どもの頃から、親にしてもらってよかったことを受け取って育った子どもは、次の世代にも同じことを自然とするようになるんやで。

【子どもの頃に自分がしてもらって良かったと思う同じことを、自分たちの子どもにしてあげなさい】

それが現代でのこの説話の活かし方やと思うねん。

まとめ

まとめ

 今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、

【母鳥と三羽のヒナ】

を紹介したで。

今回の教訓は、【教育とは「教育することを教育する」ことだーユダヤ式教育の真髄】やったな。

現代の日本での活かし方は、【子どもの頃に自分がしてもらって良かったと思う同じことを、自分たちの子どもにしてあげなさい

やったな。

また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。

もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。

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最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。

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