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教え子のお話。

今回は筋トレのお話はお休みにして、ヒューマンドラマをお届けします。


私は、大学の卒業後ウガンダ共和国🇺🇬という東アフリカに位置する国に暮らしていました。

何をしていたかと言いますと、

セカンダリースクール(日本でいう中、高等学校)で体育授業を担当しながら、野球部を創設。

約20名の部員に対して、野球指導も行っていました。

今回は、ある日の野球部の練習中に起こった出来事を紹介したいと思います。


2017年6月。

私たちは、全国ウガンダ野球大会に向けて日々練習に励んでいました。


そんなある日の放課後練習。

野球道具を保管している用具庫から野球道具をフィールドまで移動させて、全体ウォームアップを始めようとしていたその時でした。

野球部のキャプテンだったS君が、一人で黙々とグローブをきれいに一列に並べていました。

さらに、

淡々ときれいに野球道具を並べ終えたあと

キャプテンは部員全員を集めて

「なぜ道具をきれいに並べる必要があるのか」について話し始めました。

話の最後には、

「野球道具がなければ野球ができない。道具を大事に扱っていこうぜ!わかったな?」と他の部員たちに説明をして、その場を締めくくりました。

その様子を観ていて、

感銘を受けた私は、すかさずキャプテンを呼び、なぜそのような行動をとったのかを聞きました。

すると彼はこう言いました。

「先生がいつも影で僕たちのグラブを並べているのを見ていた。先生がやるなら間違いない。きれいに並べることは何か大切なことだろうと思った」。

「グラブを並べろ」と口を酸っぱくして言い続けるのも指導法のひとつだと思います。

しかし、【やらされて並べても意味がない】と思っていましたので、こっそりいつも私が用具を並べていました。

【やれ】ではなく、【やる】。そんな私の姿を、彼はちゃんと見ていてくれたことが分かりました。

【咲かない花はない】

私がまいた種に芽が出て、生徒が花を咲かせてくれた瞬間でした。

ウガンダ生活は楽しいことばかりではなく、つらいことも多かったですが、だからこそ、このようなすてきな出来事に対する感動やうれしさは無限大だったのを思い出します。

日々成長を見せてくれる生徒たち👨‍🎓


教育関係者の端くれとして、学校現場って素敵だな

と思った出来事でした。

キャプテンとチームメイトたちの未来に

乾杯🍻

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