あなたの秘密の1軒はありますか?シンガポールで見つけたベトナム料理。

「次はどこの国で働きたいの?」と最近よく聞かれる。
それもそうか、海外を拠点に転々とする生活スタイルだから。

「もちろんベトナムだよ。この希望はずっと捨てずにいたい。」

海外旅行に行くときには1つの基準を決めている、それは食事。体質的に食べれないものが多い私には、食べれるものの中から好きな食べ物を探して選んで行くようになっている。加えて末端冷え性、手の温度自体は36度くらいあるものの寒がり、つまり日本の東京より寒い場所への異動だけは勘弁したいところ。

ベトナムというと「フォー」や「ブン」、「バインセオ」「生春巻き」というあたりか。これらのデメリットは食べ歩きができないこと、食いしん坊のわたしは歩いている時間すら惜しい。(※旅行時に限る)

ホイアンの街を歩いていると向かい側からみんな同じ袋とパンを持ってくるではないか!食べたい、その衝動は止まらず走り出したのを思い出しました。もちろん今はシンガポールでおとなしく過ごしていますのでちゃんと座って食べようと思っている次第。そう、思わず走り出すご飯というのが「バインミー」昨今のベトナムブームで耳にしたことも多い1品であるが、こちらベトナム風サンドイッチと和訳するのが適切。

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多国籍国家であるシンガポールはもちろんベトナム料理も豊富。しかし誰にだって1軒くらいあるでしょう、あんまり教えたくない1店。のどかな空気、人が多すぎない、料金がお手頃、スタッフが親切、理由は色々あるにせよシンガポールに来て1年弱ついに見つけてしまったわけです。

Banh Mi Thit by Star Baguette。

読み方はバインミーティット バイ スターバケット(多分)。
私のベトナム心をくすぐり、燃やし、切なくするには十二分。前置きが長すぎたので早速お店に入りましょうか、見た目はうっかり通りすぎちゃう感じでゲイラン地区に構えています。

通り

入口

ゲイラン地区の雰囲気が、本場ベトナムを彷彿させて食べる前からポイントアップ。外にも席があり数は少ないですが、室内極寒のシンガポールでは重宝する場所。もちろん倍率高めの争奪戦です。

看板

コロナウイルス対策で咳は減らされているものの、広々とした空間。限られたメニューなのであまり悩むことなく注文に移ります。

店内の様子

メニュー

丑年であることを忘れ、ポークバインミーとアイスベトナムコーヒーを注文。(メニュー写真1番とドリンクの欄4番)

Grab Foodや大量持ち帰りのお客さんの順番を待つこと5分…。

店員さん

入れてるところ

「できたよ~」と声を掛けられ、ピックアップです。おなかすいた!おなかすいた!こんなに騒がしい日本人は珍しいのか店員さんも苦笑い。

買ったもの

がぶっ。

「んんんんん~~うまい!」と思わず言葉が漏れてしまうほど。パンのカリっと感がたまりません。自作するとこうはいかないのが難点。

断面

豚肉、レタス、トマト、キュウリ、大根などなどの野菜とひょっこり顔を出すパクチー、唐辛子。唐辛子は事前に入れるか聞かれましたが、調子に乗って「Please.」です。ただの唐辛子を小さく切ったものが入っているため要注意。なくてもおいしい。

パクチーやチリのパンチは甘い甘いコーヒーで流してしまう。カフェスダー(甘いベトナムコーヒーのこと)で糖分を補給、しかし独特の苦みもあり気分だけベトナムへ吹っ飛ぶ。

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12時前に入店したものの、気が付けば12時をまわりランチタイム。近くで働く人たちが続々と入店し、気が付けば店内はてんやわんやのお祭り騒ぎ。時間に余裕があるなら12時~13時ごろは避けたいところ。とはいえ1つの製作時間は約20秒、余り苦にならない素晴らしいオペレーション裁きです。

店員さん2

なんでバインミーを食べに来たのかな?ベトナムが好きなのかな?このお店が好きなのかな?と考えていたらあっという間に平らげてしまいました。フランスパンは噛み応えがあるから1つで十分お腹が満たされるのもまた高得点。

___ベトナムに行きたい。

今すぐ行くことはできないけれど、懐かしいと思える小さな場所は私がほんとは内緒にしたい1軒。

上の看板

海外旅行気分を味わう。
下町あふれるゲイラン地区はリトルベトナムというほどに多くのベトナム料理屋がひしめき合っています。これを見たあなただけは足を運んでほしいな。

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