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続ハイドロの恐怖 ー体験編ー

運送会社に勤務し、安全教育や事故処理等の仕事をしています。
そして、悲惨な交通事故を一件でも減らしたいと思い投稿しています。

今回はハイドロプレーニング現象(略してハイドロ)の恐怖体験を書きたいと思います。

私がまだ若い頃の出来事ですが、仕事で遠出をした帰り道、晴れていた空がみるみる暗くなり、それは閃光と共に高速道路上の車めがけて容赦なく叩きつけてきました。

そうです、雨です。 しかも、雷雨なので土砂降りです。

このとき私の車は、ちょうどレースカーで使用して余っていたドライ用のタイヤとホイールを装着していたので、路面が乾いていればタイヤのグリップ力はとても良いのですが、縦に浅い溝が2本しか入っていないので、反対に雨に弱いということもわかっていましたが、ここまでの土砂降りは想定外でした。

「しまった!!」と思いましたが、後の祭りでした。

それまで高速道路を100㌔で走行していましたが、このままではハイドロになってしまうので、すぐに速度を50㌔位まで落とすと同時に、視界も悪いので追突されないようにテールランプハザードランプも点灯させました。

そして、ここからが本当の恐怖の始まりでした!!

「ハイドロと後方からの追突、俺は大丈夫だろうか・・・・・?」

私の車の右横(追い越し車線)を何台もの車が走り去っていくなか、私の車には明らかな異変が・・・・・。

それは、50㌔を出すのにタコメーターの回転数がオートマのDレンジにもかかわらず、みるみる上がっていき4000~5000回転位まで上げないと速度をキープできない状態になってしまったのです。

信じられないかもしれませんが、タイヤが空転していました。
たった50㌔でも、ハイドロになりかけです。

しかし、これ以上速度を落とすと、追突される危険性が更に上がってしまうので、全神経を集中して運転しました。

その結果、何とか無事に雷雨を抜けることができましが、レースより疲れ、なにより生きた心地がしませんでした。

今、考えただけでも、ぞっとする私の恐怖のハイドロ体験です。

皆さんも、雨の日の運転は、くれぐれもお気を付けください。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

事故に遭わない・起こさない 自分自身の作り方 PART5







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