映画感想『ノースマン 導かれし復讐者』
原題「THE NORTHMAN」
アイスランドを舞台にヴァイキングの伝説を「ハムレット」になぞらえて描いた復讐劇。
予想以上に殺戮描写がグロい。
まぁそれはイイとして、ちょっと尺長いなぁ…物語の決着が着く手前でやや食傷感出た。
が、独特なアート世界に拘った美術や衣装、テーマ性を活かすダーク且つペイルトーンの色調、その中で描かれるバイオレンス・アクション。
そして何よりホラーとも思える不穏な妖しさには魅せられた。
自分が信じていたものの背景が露見した時の喪失感と新たな憎悪。
それを打ち消し包み込込もうとする神秘のベール。
"ロマンス"と言う言葉に穏やかさを求めようとするがその平穏は憎悪の激しさを宥められなかった…
血に染まった人生は血でしか洗えない。
そんな想いを子供が背負って生きてきたなんて、どんな生き様なんだよ!
キビシーなぁ。
しかしR. エガース監督カラス好きだなぁ『ライトハウス』に続けてまた人肉喰わせるのかと思っちゃったww。
アレキサンダー・スカルスガルトの肉体美とアニヤ・テイラー=ジョイの神秘さのコントラストは楽しめた。
ニコール・キッドマンのラスボス感も最早お家芸か?ww
この映画の教訓は『獲物は絶対仕留めとけ』だな。
2023/01/29
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