やっぱり時代は実物資産
いや、時代はサブスクなんですけども。やっぱりCDという形あるものが好きという話です。
私と音楽
昔からお箏などを習っていたこともあり、音楽は身近なものでした。
ただ、TVで流れているような流行歌にはあまり興味がなく、積極的に聴こうと思ったことはない小学生時代を過ごしました。なんとなくジャニーズカッコいいなあ、くらいのふわっとした感想しか抱かない感じです。
それは中学生になっても変わることはなかったのですが、ある日友人から一つのUSBメモリを渡されたのです。
「これ、いいよ。良かったら聴いてみて」
そうして聴いたのが、米津玄師さんの「diorama」と「YANKEE」という二枚のアルバムでした。
当時の私は酷く衝撃を受けました。だって、こんなの聴いたことない!
手に入れたばかりのiPod touchにデータを入れ、毎日のように聴きながら通学していました。
友人に感想を伝えると、この米津玄師さん(当時は読み方がわからずよねづげんしだと思っていました)は別名義でも活動されているのだ、という情報を得ることができました。
そう、「ハチ」です。折しもVOCALOIDが流行し様々な楽曲が溢れている時代、私は一気にVOCALOIDの世界にハマってしまいました。
OFFICIAL ORANGE
そこで私が初めて買ったCDがこちら。
ハチ名義の2ndアルバム「OFFICIAL ORANGE」です。
友人に連れて行ってもらったアニメイトで購入しました。
隣には1stアルバムの「花束と水葬」もありましたが、ジャケットのデザインに痺れてしまったのでこちらを選びました。
このジャケットも、作曲も、作詞も、その他すべて自身で行っていらっしゃるというのだから「ああ、とんでもないな……」とため息をついた覚えがあります。
見て、聴いて、触れる
現在は楽曲配信サービスもたくさんあり、わざわざCDを購入しなくても音楽を楽しめるようになりました。大変便利ですね。私もお世話になっております。
しかし、私は出来ることならCDという形あるものを手元に置きたい、と願ってしまうのです。
ジャケットを見て、ブックレットを読んで、勿論楽曲を聴いて。CDをケースから取り出すこと一つにさえワクワクするから。
それに、棚に並ぶジャケットたちを眺めると、今までの自分の趣味や関心が見えてくるようで楽しいです。楽曲を聴いていない時でも寄り添ってくれているように感じます。
うーん、やっぱり実体があるものって素敵。
2020.09.14
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