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第122回MMS(2016/02/05対談) 「会員制オープンアクセス型DIY工房テックショップ六本木に開設」 テックショップジャパン株式会社 代表取締役社長 有坂庄一さん

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。

●会員になれば誰でも使えるモノづくりプラットフォーム

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enmono 第122回マイクロモノづくりストリーミング、本日も始まりました。司会は株式会社enmono三木でございます。本日はテックショップジャパンにお邪魔しまして、社長の有坂さんにお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

有坂 よろしくお願いします。

enmono 素晴らしい設備ですね。こちらはオープンはまだなんですよね。

有坂 そうですね、2月18日にプレオープン、4月1日にグランドオープンを予定しています。

enmono 有坂さんとの出会いは富士通の柴崎さんという方のご紹介でした。去年の春くらいにお目にかかって、その時からこのテックショップジャパンのお話を伺ってきました。

有坂 長かったですね。

enmono 色んなことがあったかと思います。まずはテックショップのことをご説明いただいてもよろしいですか?

有坂 はい。テックショップはオープンアクセス型会員制ワークショップです。1000平米以上の大規模なスペースに本格的な工作機を備えています。オープンアクセス型というのは会員制だけどもメンバーになりたい方は誰でもなれますよというものです。

enmono 元々、創業はアメリカなんですね。

有坂 2006年にアメリカで創業されました。基本的にはアイデアを形にすることができる場所です。製造まではさすがに難しいんですけども、プロトタイプであれば大抵のものは作れます。
有坂 アメリカですと、ここに色んな人――企業、起業家、クリエイター、学生、個人――が集まってきます。
有坂 今アメリカに8ヶ所、まもなくできるところも含めると10ヶ所ありまして。アメリカ以外ですと去年アブダビ(アラブ首長国連邦)とパリにオープンしてます。

enmono かなり国際的に展開されてるんですね。客層は国によって違う感じですか?

有坂 地域によっても若干違っていて、サンフランシスコは場所柄スタートアップの人やクリエイターが多いです。デトロイトではフォードと提携していて、フォードの人が半分。車関係の人が多いです。アブダビがよくわかりません。パリは多分アーティストが多いのかなと。アメリカ以外ですと東京は3番目ですね。

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enmono ロケーションも重要だと思うんですけど、このテックショップジャパンは赤坂アークヒルズにあります。意外な場所だと思うんですが、敢えてここに構えたことには何か意図があるんですか?

有坂 一つはこれだけ工作機を揃えていてもアイデアがないと結局何にもならないんですよね。アイデアが集まる場所、集まりやすい場所はどこだろうかと考えた時に、このエリアはアイデアを持った人が多く集まってくる場所だということ。

有坂 もう一つは街づくり貢献できるといった部分があります。ここのビルは森ビルさんなんですけども、かなり協力的でパートナーシップのような形でやらせていただいています。森ビルさんはイノベイティブシティという理念を掲げられていて、今回、街づくりの中心に我々テックショップをと言っていただいて。

enmono それは大胆な提案ですね。窓の外にはサントリーホールが見えているんですけど、あそこは僕らの学生時代には憧れのコンサートを聴くような場所だったんですけど、そのド真ん前にこうやってシェア工房ができるというのは時代も変わったなぁと。

有坂 そうですね。あとこの奥はレジデンスなんですよね。だからホールがあって人も住んでいて、もちろん働いている人もいて、緑もある。一つの街なんですよね。こういうところと密接にメーカースペースが関わり合っていくことができる――そういった意味でもここでやる意義はあると思います。

enmono ここに住んでいる一般の主婦の方にも来ていただきたいと。

有坂 そういう方にも触れていただけるようなプログラムを用意しようかなと思っています。

enmono 楽しみですね。

●本家アメリカのテックショップ

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enmono なかなかテックショップってご存じじゃない方もいらっしゃると思うので、アメリカのテックショップがどんな雰囲気の場所かという映像があるので、ちょっと見ていただこうかと。

有坂 この人はテックショップUS本体の社長のマーク・ハッチ。

enmono この方が創業された――。

有坂 創業者はジム・ニュートンという会長です。これがテックショップ サンフランシスコの映像なんですけど、サウス・オブ・マーケットという割とベンチャーが多く集まっているところです。

enmono おしゃれなところですね。

有坂 ええ、昔は危ないところだったんですけど。中はこんな感じなんですね。色んな人が色んな工作機械を使っています。

enmono ここから生みだされたのが(モバイルカード決済の)SQUARE……。

有坂 そうですね。色んなモノが生まれています。

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有坂 で、ただ工作機が集まっているだけではないです。会員同士、色んな人が集まって、その人たちが例えばアイデアを出し合ったり、技術のある人が助けてくれたりとか、投資家とアイデア持っている人がここで出会ったりとか、様々なマッチングだったり、コミュニティとして(の機能を持っている)。テックショップというのは場所というよりコミュニティなんですね。
有坂 そこで会員が交わり合って、新しいモノが生まれている。そういう場所です。

enmono じゃあ、コミュニティマネージャーが重要になってきますね。

有坂 まさにそうで。アメリカ人はそういうの得意なんでしょうけど、それでも工夫が結構あって、ここでは技術スタッフのことをドリームコンサルタントと呼んで、彼らが機械の使い方や色んなアドバイスをさせていただくんですけど、そのほかに会員同士のマッチングといったこともやるんです。
有坂 「こういったことをやりたいんだけど」と言った時にドリームコンサルタントが支援する場合と、ドリームコンサルタントが詳しい人を引き合わせる場合もあったり、アナログなんですけど掲示板に「こういう人求む」とか「こんなイベントやります」とか、そういったことが掲載されていてコミュニケーションを促進しています。
有坂 あとは色んなイベントをやります。例えばInvestors Day。コレは単純に投資家に向けてピッチ(≒プレゼン)をするような、そういうことをやっています。実際今100以上のビジネスがアメリカでは生まれているんですね。企業との連携だとかも進んでいます。

enmono 企業の人が実際にここで試作をしたりなんていうのも結構多いんですね。GMとか。

有坂 GMは中高年向けのイノベーション研修ということで使っていたり、あとGoogleがチームビルディング研修で使っていたり。チームでロボット作るんです。ロボットを作って、対戦させる。そうするとすごく「ワー!」と盛り上がるんです。

enmono 作業を通してチームビルディングをするんですね。

有坂 結構やってることは単純なんですけど(笑)。

enmono 重要ですね。

有坂 重要です。そんなテックショップを東京にオープンしますという話なんですけども。

●テックショップの活用法

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enmono 有坂さんは元々ご出身は私と同じ富士通。

有坂 はい。そうです。

enmono なぜ富士通がテックショップさんと一緒にやることになったんですか?

有坂 これもいくつかあって、まず最初に富士通のビジョンにヒューマンセントリック・イノベーション(Human-centric:人間中心)というのがあるんですけど、すごく平たく言うと「人が創造性・創造力を発揮することや世の中をITで支えていきます」ということです。アメリカのメーカームーブメントはアイデアがあれば誰でもモノが作れてヒットが出せるかもという人のエンパワーメントといいますか、そこの共通点が多く、同じようなゴールを見ているというところで、2年前に当時の副社長が「これはおもしろい」というので。富士通はICTの会社ですけども製造業――モノづくりでもあるので、これは親和性があるだろうと提携を打診したのがきっかけです。

enmono じゃあ富士通さんの方からアプローチされたんですね。

有坂 ええ。実際テックショップで色んなビジネスが生まれてくる中で、将来もしかしたら富士通の本業と提携できそうなモノが出てくるかもしれないというところも、狙いとしてはあります。
あとはやっぱり我々のお客様というのはBtoBで企業向けのシステムがメインなので、こういう活動・取り組みを通してクリエイターの方々、ベンチャーの方々、個人の方々と、もっと違うICTの使い方を一緒に見出すことができたら良いのではないかと。

enmono 『共創』というのがキーワードなんですよね。

有坂 そうですね、Co-Creationです。

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有坂 (オープンに先駆けて、2016年1月に)内覧会という形でご案内させていただいて、ここに千人以上来られたんです。

enmono どういう業界から来られたんですか?

有坂 様々で、大企業の方、ベンチャーの人、クリエイター、あとはこういうコミュニティで色々活躍されているような人・会社とか、個人、本当に色々ですね。(オープンしたら)こういう感じで多様な人が来られるんだなというのはイメージがつきました。

enmono いわゆる大企業の方はどういう関心をここにお持ちなんでしょうか。

有坂 大企業の方は、富士通とかでもそうですけど、新しい企画の例えばマーケティングの部門が何かプロトタイプを作るといった時にR&D(研究開発)の施設って割と利用しづらかったりするんですよね。高かったり。そういった意味でプロトを作りたいというのを。

enmono 自分たちでやっちゃおうということですね。

有坂 はい。結局人に頼んでできあがったものって「ちょっと違う」じゃないですか。それをまた直してというやり取りは、やっぱり時間とお金がかかりますし、これを自分で作れちゃうと自分で直せますんで。最終的に納得いく形で作れるので、そういうことをやりたいという方は多いですね。

enmono いいですね。

enmono ある程度できたところで相談に来られると、プロフェッショナルな方も対応しやすいですね。コミュニケーションロスが一番――。

有坂 大きいです。あとは企業の方の持っている製品や技術、素材について、違った形の活用方法がないかというご要望が多いです。

enmono 用途開発ですね。具体的にどういうイメージなんですか。

有坂 「こういう製品があるんだけど、全然違う用途で使えないか」とか。

enmono 商品企画の場にもなりますね。ここにいる人たちでプロト段階まで組み立てて。

有坂 プレマーケティングみたいなことができる、というところですよね。

enmono 「ちょっとここをこうして……」と弄れるわけですからね。

有坂 速いと思うんですよね。まさにマイクロモノづくりに近い(笑)。

enmono そうですね(笑)。

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有坂 あとは研修で使われるという話ですとか、ベンチャーと大企業のコラボレーションというのも、すごく言われていますけども、そういうパートナー探しの場としても使えると思っています。

enmono 先程ご案内いただいた時に研修ルームがありましたけど、今後あの研修ルームでどういったワークショップ等を企画されていますか?

有坂 色々なミートアップ的なもの――会員同士の交流を促すようなものですとか。

enmono 飲食はできるんでしょうか?

有坂 通常はあまりできないんですけど(ブレイクエリアでということになっています)、イベントではちょっとお酒出すとか。やっぱり大事ですからね。
有坂 あとは作れる人の手前の人。まだモノを作らないけどアイデアはあるとか。何かをやりたいという人向けのカリキュラムもあそこのクラスルームでやりたいと思ってるんです。例えばデザイン基礎講座だったりとか、クリエイティブの基礎講座だったり、アイデアを出す――。

enmono アイデアワークショップみたいな。

有坂 ええ。そういったところを、「まだモヤッとしているんですけど」という会員同士でやったり、それをウチの一流の人が講義なりファシリテートしてもらってやったりしたら結構面白いのかなーという気がしますよね。

enmono そのワークショップコンテンツはテックショップジャパンならではの独自性になっていくんですか?

有坂 基本的にアメリカの考え方も取り入れますけど、日本ならではというと「モノを作らない人向けのカリキュラム」になると思います。初級者向けっていうのはアメリカにも結構あるんですけど、「作らない人向け」というのはあまりないので。

enmono アメリカはみんな作りたい人が来るから。

有坂 ええ。作らない人を取り込んで裾野を広げていかないと。分母が広がるほど新しいものが生みだされる数が増えるんじゃないですかね。今、アイデア持っているけど作らない人っていっぱいいますよね。

enmono いっぱいいます、はい。なんかこうモヤモヤしている感じです。

有坂 作る人がいて、アイデア持ってるけど作らない人がいて、モヤモヤしてるけどまだそれが見つかってない人がいて……この辺まで広げられると。

enmono 日本はモヤモヤしている人が8割くらいだと思います。そこをいかに作る入口まで持っていくかが重要だなと思います。

有坂 その分母でやると、新しいものが生まれてくるんじゃないか。我々のミッションはそこじゃないかと思ってるんですね。もちろん、ある程度上級者というか、やられる人が満足する施設やプログラムにはしていくんですけど。

●自然な流れの中で「場」として必要とされるように

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enmono いくつか質問したいんですけど、いわゆるメイカーさんっていらっしゃると思うんですけど、そういう方たちとこのテックショップジャパンはどういう風にお付き合いしていくのかについて、何かお考えがあれば伺いたいと思います。

有坂 テックショップジャパンとしてはすごく新規参入なんですけど、アメリカでメイカーとテックショップっていうのはすごく親和性が高くて前から一緒に盛り上がってきました。テックショップのお客様の主なターゲットとして昔からメイクをやられている方に来ていただきたいという思いはすごくありますし、そのためにメイク関連のメディアの方々とタイアップしてイベントをやっていくとか、それこそワークショップをやるとか。そういったことはどんどん仕掛けていきたいなと思います。

enmono 一方で我々の標榜している「マイクロモノづくり」は、「モノを作るだけではなくて自分でも売っていこう」という考え方なんですが、テックショップジャパンさんとどういうコラボをしていけるかなと考えているんですけど、有坂さんからマイクロモノづくりに対するご意見があれば伺いたいと思います。

有坂 アメリカでも「誰かのために作ったら意外と反響が良くて、『私も作って』『私も作って』というのがいっぱい来て、それを作ったら今度はメディアに取り上げられて、結局起業に至った。ビジネスになっちゃった」、そんなケースが実はあるんですね。それで注文を受けて、テックショップで作って――あまり多くのロットは作れないんですけども――注文受けたらテックショップで作って売ってみたいなことをやるようになったという人は結構います。それはすごく自然なことですし。昨今は自分で作ったものを売買・取引するようなコミュニティも結構できてるじゃないですか。

enmono ありますね。

有坂 それもすごく自然な姿で、そういった中でテックショップがちゃんと機能していくといいなと思います。

enmono この場にメディアの方やバイヤーの方が参加することも想定されているんですか?

有坂 ここで作ったものを並べて、バイヤーの人たちに来てもらって……そういうマッチアップも確かに面白いですね。

enmono どこにもないものがありますしね。作ったものを売るということになってくると、今度は著作権や知財に関する問題も出てきそうですね。

有坂 ここに来れば、例えばバイヤーにも出会う、ファンドにも出会うという色んな人に出会うのと同時に、ここに来たら色んな情報にアクセスできるという場にもしていきたいですよね。知財だったりとか補助金制度だったりとか、ここに来るとそういう講座をやってたりして専門家を紹介してくれたりとか……ゆくゆくはそういう風になっていければ。ここはプラットフォームなので。

enmono 色んな人がアクセスできるようにして、一般の方が来ても楽しめるし、反響があってビジネスにしなきゃというタイミングが来たら、そういうネットワークもできたり。

有坂 アメリカだとテックショップの中に特許庁の直通電話があるんですよ。

enmono すごいですね。

enmono ここもちょっと行けば……。

有坂 ここも歩いて5分ですね。直通チャリとか作ろうかな(笑)。

enmono 特許庁チャリ(笑)。
enmono 特許庁にお店出してもらうとか。この中に。
enmono 時々来てもらって、無料相談会とか。そういうのもアリですかね。

有坂 アリですね。

enmono ここからガツガツ起業家生みだすぞというガツガツ感じゃないかもしれないけど、自然な流れで、もしそういうのがあれば色々サポートしていきますよと。

有坂 そうですね。そういうプラットフォームになれるとすごく成功だなと思いますね。

enmono 周囲にお住まいの方も来ていただければということでしたし、そこにミシンとか染めとかありますが、そういう間口を広く――いわゆるギークという感じではなくもうちょっと一般の人もモノづくりに馴染んでもらうような場所になっていきたいということでしょうか。
地方の伝統産業とかほかの業種の方も来られたりするんですか?

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有坂 そういう話もいただいております。地方の技術には独特の加工技術があったりするじゃないですか。それとクリエイターとかが合わさると「こういうのを探してたんですよ」とマッチングが成功する可能性もある。そうなるといいなぁと思います。

enmono テックショップさんとは1年くらい前から企画の段階でコンタクトさせていただいてますが、当社enmonoに対して何かございますか? いきなりですが(笑)。

有坂 ワクワクトレジャーハンティングって僕すごく名前を気に入ってて。

enmono ありがとうございます。

有坂 ああいうニュアンスだと思うんですよね。

enmono さっきも言いましたけど、やりたいけどモヤモヤしている人がすごく多くて、明確なアイデアを取り出せない人がすごく多いんですよね。あれをやると急に明確になってくるので、そのアイデアを取り出した人と、ここのモノを作れる人が結びついて、SQUAREみたいなものがここで生み出せればいいと思いますね。

有坂 モヤモヤしている人たちにここでお宝を見つけてもらいたい。そういった部分で我々としてはenmonoのカリキュラムにものすごく期待しているところがあるわけですね。

enmono ありがたいお話です。ぜひ、こちらの方でzenschoolライトバージョンをやらせていただければ。

有坂 『ガイアの夜明け』に出たzenschool。テックショップスペシャルですよね?

enmono テックショップスペシャルです、はい(笑)。

有坂 ここじゃないと受けられない。

enmono zenschoolテックショップウルトラスペシャル、やりますので。

有坂 あそこのブレイクエリアの掲示板に書きますから。「あの『ガイアの夜明け』に出たzenschoolのテックショップスペシャル開催します」って。

enmono ワクワクトレジャーハンティングチャートで、モヤモヤしているあなたの作りたいモノを取り出しますので、もしよかったら来てくださいませ。

●日本のモノづくりの未来

enmono 一番最後に質問なんですけど、これは皆さんに伺っているんですが、日本のモノづくりの未来について有坂さんとして思いがあれば教えていただきたいなと思います。
enmono モノづくりじゃなくても、未来に関してなら。

有坂 モノづくりじゃなくてもいいんですか。僕ここだけの話「作らない人」なので、モノづくりの未来を語るのはちょっと烏滸がましいかなと。

enmono いえいえ。モノづくりの解釈の仕方はこれから変わっていって、形あるものに対してだけではなくなっていくと思います。

有坂 こういうテックショップみたいなものが定着する世の中っていうのは、今と少し働き方だとかが変わっている世の中なんだろうなと思うんですよ。今の働き方をしていると、自分のインスピレーションがどこで一番高められて一番いいアウトプットが出せるんだろうっていうことを突き詰めた時に、事務所であるとか家であるとかこういう場所であるとか、そういうレベルもありますけど、例えば京都にいた方がいいとか島々を見ながら瀬戸内海にいた方が今のプロジェクトはインスピレーション的にいいとか。もちろん東京にいた方がいいということもありますし。
有坂 そういう創造性を求められる人――クリエイターだけではなくて――というのは、世界中の創造性を持った人と戦うわけなのでインスピレーションをもっとMAXにしていかないといけない。今、「家で働く」「スタバで仕事してる」「事務所に行く」とか多少フレキシブルになってきているんでしょうけど、でも東京を離れるっていうのはなかなかできないですよね。だけども3ヶ月くらい京都にいる。別に出張ではなくて、この仕事のインスピレーションのためにいる。そういったことかなっていう気がするんです。

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有坂 そうなってくると、テックショップのような場が本当に必要になってくる。街としてもそこにハコがボンとあるだけじゃなくて、全体の街づくりとして。すると街づくりとの関係性というのがすごく強くなる。

有坂 だからテックショップやメーカースペースというのが日本に本当に定着していくというのは、働き方とか街づくりが少し変わってくることなのかなと思っています。

enmono 人の意識が変革していくということですね。

有坂 そうですね。そういうことに、この人生後半を……。

enmono あっ、人生後半を! ぶっこみ?

有坂 ぶっこめると面白いんじゃないかなと。

enmono すごい覚悟の発言が出ました。

有坂 ちょっととりとめのない話になってしまいましたけど、うまくまとめといてください。

enmono その思いに共感して、我々も全力で支援したいと思います。一緒にやりましょう。

有坂 はい。

enmono よろしくお願いします。

有坂 ありがとうございます。

enmono ということで、本日はテックショップジャパンの有坂社長にお話を伺いました。どうも色々ありがとうございました。

有坂 ありがとうございました。

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▶対談動画

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