マガジンのカバー画像

日本の古い町並み

26
周囲の環境と一体をなして歴史的風致を形成している伝統的な建造物群で価値が高い景観で古い町並みの武家屋敷、港町、宿場町、商家町、城下町、山村集落、染織町、里坊群・門前町、茶屋町、製… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

水の町「郡上八幡」

■やなか水の小径 ”郡上八幡”という名前にちなみ、8万個の玉石を敷き詰めた路地です。ちょろちょろと流れる小さな水路や柳がとても風情があり、また、やなか水のこみちを囲むように斎藤美術館、心の森ミュージアム遊童館、おもだか家民芸館がたつことから、別名「美術館どおり」と呼ばれることも。郡上八幡を代表する景観が楽しめるスポットです。 ■野中稲荷神社 ■宗祇水(白雲水) 宗祇水は、郡上市八幡町本町にある湧水。白雲水とも言われ、1985年宗祇水として名水百選第1号に指定されている。郡

高山の奥座敷「飛騨古川」

高山の奥座敷と称され、飛騨に残るもう一つの古い町並みとして知られる飛騨古川。こじんまりと趣きある町並みは散策にぴったりです。白壁土蔵やお寺の石垣を背景に、1,000匹余りの色とりどりの鯉が泳ぐ瀬戸川は、そのしっとりとした風情と、情緒豊かな景観で城下町飛騨古川の顔ともいうべく人気のメインスポットです。 ■瀬戸川と白壁土蔵街 碁盤のような町割りや古い町家が今も残り、約500m続く白壁土蔵街は四季折々に見せるその情景がとても美しい。 ■飛騨古川まつり会館 年に一度4月19日20

高山市三町伝統的建造物群保存地区

城下町の中心・商人町として発展した高山の上町、下町の三筋は「古い町並」といわれ、飛騨高山観光のメインスポット。出格子の連なる軒下には用水が流れ、造り酒屋には杉の葉を玉にした“酒ばやし”が下がり、風情ある町家が連なっています。 ■宮川の中橋 中橋は岐阜県高山市本町一丁目と上三之町を結ぶ橋。宮川に架かる。擬宝珠や欄干をそなえ、全体を朱色にまとった特徴を持つことから赤い中橋とも呼ばれる。 ■高山陣屋 高山陣屋は、江戸幕府が飛騨国を直轄領として管理するために設置した代官所・飛騨郡

早春の「大内宿」

大内宿は、江戸時代における会津西街道の宿場。茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並ぶ、国重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。大内宿の全長約1キロの区間には、お土産屋やお食事処が軒を連ねています。中でも大内宿の名物といえば高遠そばです! 観光客の中にはこの「ねぎそば」を目当てに来る方も多いほどです。 ■大内宿の茅葺屋根 専門技術を持つ茅手(かやて)と呼ばれる職人を中心に、ほとんどの村の人々が協力し合い屋根の葺き替えに取り組みます。茅葺き屋根の材料はススキです。夏は涼しく冬

留萌のニシン街道

石狩市から稚内市までを結ぶ海岸沿いの国道沿線の通称です。ここでは小平町、苫前町、羽幌町、初山別村、稚内市の街道碑やニシン文化遺産主に建築物と漁具、関連施設を紹介しています。現存する最北のにしん番屋は小平町までとなります。 ■旧花田家番屋 国の重要文化財に指定。道内に現存するものでは最大の規模を誇る。最盛期には18ケ統の鰊定置網を経営する道内屈指の鰊漁家で、この番屋はその本拠として漁夫や職人総勢200人前後の人を収容していた建物です。 ■おびら鰊番屋 簡易的な郷土資料館とも

世界遺産「相倉合掌集落」

美しくてどこか懐かしい日本の原風景に引き込まれる五箇山相倉合掌造り集落。幻想的な空間に心奪われ、非日常を堪能できます。「合掌造り」と呼ばれる茅葺の家屋は、国内ではこの近隣でしか見られない大変貴重な民家の形式で、今もここ相倉合掌集落には、23棟の合掌造り家屋が現存し生活が営まれています。 ■美しい日本の風景

うだつのあがる町並み「美濃和紙あかりアート展」

1,300年の伝統を誇る「美濃和紙」を使ったあかりのアート作品を全国から募集し、うだつの上がる町並みに展示されます。美しく灯るあかりのオブジェは、美濃和紙の持つ柔らかさや美しさ、そして新たな可能性をも感じさせてくれます。 ■うだつのあがる町並み 「うだつのあがる町並み」として知られる市街地は1999年5月13日に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定された歴史的風致の街である。 ■美濃和紙あかりアート展 美濃和紙を使ったあかりのオブジェを一般募集して、うだつの上がる町並

島原市武家屋敷の町並

長崎県島原市の武家屋敷街は、狭義では江戸時代に島原藩徒士が居住していた島原城外郭の西側の当時鉄砲町と呼ばれていた地区の一部で町並み保存地区に指定される「下の丁」を指す。 広義では上新丁、下新丁、古丁、中の丁、下の丁、新建、江戸丁の7つの地区と城内の一部の総称である。武家屋敷、武家屋敷通りとも呼ばれる。 ■通りの中央に湧水 通りの中央に湧水が流れ、路面は舗装せず、両側に重厚な石垣塀が続く。茅葺きの武家住宅も三軒残り、市の管理の元で一般公開されている。 ■武家屋敷篠塚邸 江戸

下蒲刈島「三之瀬地区」

下蒲刈島は、三之瀬、下島、大地蔵の3集落があり、古くは伊予水軍の多賀谷氏が進出し、天神鼻に丸谷城を築いたことで知られ、のちの広島藩が海駅として三之瀬を整備して海本陣・茶屋などを置いた。港には石造りの雁木が残り、瀬戸内の港町らしさが残る三之瀬。参勤交代の西国大名をはじめ、琉球、朝鮮、オランダの使節も江戸等への往路復路とも蒲刈島に立ち寄っていたという。 ■松濤園 三之瀬瀬戸の急潮を借景に、松を主樹としたみどり豊かな落ち着きと潤いのある庭園で、下蒲刈島の歴史と文化を紹介しています

安芸の小京都「竹原」

竹原市は、古くから瀬戸内の交通の要衝として発展した。室町時代より港町として知られ、江戸時代後期は製塩業で栄えた。現在は 『安芸の小京都』 と呼ばれ、2000年に国土交通省によって、町並地区が「都市景観100選」に選定されました。 ■松阪邸 町並み保存地区にある代表的な商家で、公開している2軒のうちの1軒。唐破風の屋根や庇、出格子などは堂々とした構えだ。座敷は数寄屋風の造りになっている。 ■松坂邸のハートの格子と屋根 ■竹鶴酒造 江戸時代からの銘柄「竹鶴」の醸造元で、ニッ

晩秋の京都「祇園界隈」

祇園は、今も昔も京都を代表する繁華街として知られる街。京都駅からもアクセスが良く、観光しやすいエリアとして国内外問わず多くの観光客が訪れる人気エリアです。グルメも、ショッピングも、もちろん観光もすべてが楽しめる見どころたっぶりの街が祇園です。 ■花見小路通 花見小路通は、京都市に南北に通っている通りの1つ。北は三条通、南は建仁寺を結ぶ約1kmの道で、小路の両側には寺社仏閣や伝統芸能に親しめるスポットなども立ち並んでいます。 ■祇園白川 白川と新橋通に面する通りを祇園白川と

初冬の因幡街道「智頭宿」

鳥取県八頭郡智頭町にある智頭宿は、江戸時代には、参勤交代で江戸へと向かう鳥取藩の最初の止宿であり、藩主の宿泊や休憩の場となる御茶屋や奉行所、制札場が置かれていた要所です。往来に沿うまち並みには、宿場町として栄えていた往時を偲ばせる町屋の建物や道標が今も残っています。 ■石谷家住宅 重厚な大門で人々を出迎え、3000坪という広大な敷地に部屋数が40以上ある邸宅、7棟の蔵、美しい日本庭園を持つ「石谷家住宅」。石谷家は、元禄年間(1688~1704)の初期に鳥取城下から智頭に移り

松江武家屋敷

松江城のすぐ目の前、松江市北堀町の北堀川周辺は、かつて松江藩の中級武士たちが暮らした屋敷が並んでいた場所。特に松江藩家老に上りつめた塩見家の屋敷があったことから「塩見縄手」と呼ばれ、松江市伝統美観指定地区にもなっているエリアだ。 ■武家屋敷 武家屋敷は、主屋、長屋門・塀などからなり、江戸期の面影を今に伝えています。塩見縄手の名前の由来となったとされる塩見小兵衛も住んだ屋敷で、500~1,000石程度の藩士が屋敷替えによって入れ替わり住んでいました。 主屋はおよそ67坪で、

日本の原風景「かやぶきの里美山」

美山町は、どこか懐かしさのあるかやぶき屋根の民家が里山に立ち並ぶ風景。その風景を見ることができる「かやぶきの里」は、国の重要伝統的建造物群保存地区となっています。39棟ものかやぶき屋根の民家と美しい山々の融合は素晴らしく、京都の観光地エリアとはまた違った雰囲気を醸し出しています。 京都市内から車で約1.5時間。 京都府南丹市美山町は、多くのかやぶき民家が現存する「もう1つの京都」と呼ばれる地域です。 ◆飛鳥Ⅱ世界一周クルーズ旅行記 ◆Adobe Stockで写真・動画を