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#025 新型コロナ_東京都福祉保健局「即応支援チーム」活動の紹介

東京都福祉保健局は、令和4年4月から12月の間、延べ386の高齢福祉施設に「即応支援チーム」を派遣し、高齢者施設での感染防止の支援を行い、興味深い教訓が得られたと東京都高齢者福祉施設協議会の研修で紹介されましたので、その内容を共有いたします。

【東京都福祉保健局 即応支援チーム 活動の教訓】
(1)施設の感染対策には客観的目線から冷静な評価が必要
手指消毒、手洗い、PPEの着脱など「出来ていますか?」と現場で尋ねると「出来ています」との回答を得るそうです。しかし、実際には基本が守られていないことが良くあるそうです。はじめは、基本通りにできていても、気の緩み、自己流等に変化してしまう事が往々にしてありうるので、客観的目線での基本的な評価が必要だという教訓だそうです。

(2)ゾーニングができていても感染拡大の怪
ゾーニングの重要性は浸透しており、各施設は、とても関心が高い状況にあります。ところが、ゾーニングしていても感染拡大する事例が多発しています。その理由は、施設をゾーニングしても厳格なPPE(個人防護ガウン)の着脱ができていないためだそうです。すなわち、PPEを着たままグリーンゾーンに行く、PPEを着ないでレッドゾーンに入ってしまう事があるそうです。この着脱の基準の遵守が重要だそうです。また、PPEの常時着用は、汚染、非汚染の区別がつかず、とても危険なので、絶対に避けるべきだそうです。

(3)万全の態勢は日常的な取組の積み重ね
平時にできないことは、非常時できるはずはありません。そして、平時から職員間のコミュニケーションや情報共有が重要です。万全の態勢は日常の業務のやり方を積み重ねて初めて達成されるという事が良くあるそうです。
非常時には業務が多忙になり、コミュニケーションが取りづらくなりますが、意識して職員間の情報共有に心がけて業務に臨んでもらいたいとのことでした。皆さんも日常の取組みの積み重ねにより、感染拡大を防止していきましょう。

【告知】
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2/16(木)14:00~15:00 オンラインにて

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