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手塚作品はマンガというより日本人なら義務教育でたしなむべき図書。

1989年2月9日
手塚治虫先生が亡くなって昨年で没後30年になりました。

マンガ界の神様と言われる手塚治虫のその偉業は
後のマンガ家さんにとって強烈なインパクトを残し
今でもその系譜は脈々と引き継がれています。


代表作と言えば「鉄腕アトム」「火の鳥」「ブラックジャック」
「ジャングル大帝」
など数えきれないほどの傑作を残してきていますが
亡くなって30年も経つと名前は知っているけど
読んだことがないって人も多いのではないでしょうか。


もしくは読まずに
「昔のマンガだから」とか
「子供むけのマンガでしょ」なんて先入観だけが先走っちゃって
手塚作品の中身を知らない人が増えたのではないでしょうか。


それもそのはず
当時少年少女だった子どもたちは、もはや40代後半~50、60代ですし
手塚作品の初期当時からなら70~80代になっていますから
もはや手塚チルドレンの高齢化現象が起きているわけです。

なので今の若い方々が手塚作品を読んだことがないとか
知らなくても当然だと思います。

だからといって今の若い人たちや小学生たちが
見る機会がないと言えばそうでもない。

なぜなら手塚マンガって
学校図書や街の図書館に置かれている数が尋常じゃないからです。
絶対にどこの図書館にも置かれてますから
みなさんの通っていた学校の図書室にも必ず数冊は手塚マンガが置かれていたはずです。

手塚治虫生誕90周年展 1

もう、他のマンガ家さんに比べたらその量は圧倒的でケタ違いです。
おそらく一人の作家さんでこれだけの影響力を持っている作家さんは見当たらないんじゃないかと思います。
もはやマンガの域を超えちゃっていると言っても過言ではないかと。


これはもはやマンガというより
日本人なら義務教育でたしなむべき図書であります。

本当ね、こんな素晴らしい本が
教育の現場である図書館で無料で読めるなんて
マジで日本という国に感謝ですよ。

手塚治虫が日本人であったことに感謝ですよ。
これだけ身近に存在していることが奇跡と言えますね

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そんな手塚マンガですが学校図書になっているからといって
「よい子ちゃんのマンガ」「教育に最適なマンガ」かと思ったら大間違いです。

結論から言いますと全く逆です。

もはや反逆のマンガと言えるのが手塚作品の真骨頂なんです。

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世の中の不条理もあり
世間の矛盾もあり、
ドス黒い大人の社会や人間関係
エロティックでギリギリアウトな性描写もあります
政治的イデオロギーや人種差別など
本当に社会に風穴を開けるようなリアルさに溢れていて
実はめちゃくちゃ挑戦的で破壊的な作品ばかりで度肝抜かれます。


人間とはなんだ、人生とはなんだとか
ある意味で純文学のような作品も唸るほどあるんです。

あまりにも膨大な作品を残してきているので
これだけの有名作家にもかかわらずすべてを読破している人は少数だと思います。

これは非常に勿体ない。


ですからこのnoteでは
その作品群にクローズアップして未だに語りつくせぬ魅力に溢れている
その偉大な作品の足跡を完全に独断と偏見で紹介してきたいと思います。


ぜひ
大人や学校が勧めるよいこのマンガだと思っている学生さんたちにこそ
読んで欲しいと思いますし
昔のマンガだから読む気もなかったという20~30代にも読んで欲しい。

40~50代の方には今だからこそ
大人になった今だからこそ、もう一度触れてみて欲しいと思います。
きっと読み返すことで
昔は見えなかったものに気付かされることが沢山あると思います。


手塚治虫先生が如何に変態で普通じゃなかったか

日本マンガに残る不滅の天才の作品にぜひ触れてみてください。


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