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新刊「ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ」発売!

さて今回はすごいニュースが入って参りました。
「ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ」発売でございます。




そりゃあ何ぞやということで
2023年の10月18日付のヤフーニュースの記事をご紹介いたします。


ヤフーニュース記事

中身を見ますと。

「手塚治虫の名作漫画「ブラック・ジャック」で入手困難となっていた作品の〝断片〟が一冊の本にまとめられた。立東舎が11月20日に「ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ」(手塚治虫)を発売する。」

とあります。

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー!これは大注目です。
まず発売日が2023年11月20日、もうすぐです。
その運命の日に「ミッシングピース」、まさに失われた断片、欠けていた破片を埋めてくれる逸品が発売されるようであります。

ブラックジャックの入手困難と言えば公式で手塚プロダクションが
「二度と世に出ることはない」とアナウンスしていたほど
門外不出のあの代物ですか?

ブラックジャックファンが国会図書館に通って閲覧するしかなかったあの幻の未収録作品群。何度も何度も何度も発売を熱望して止まなかったあの伝説の未収録の断片がこのタイミングでついに公開ですか?…と

これは期待が止まらないということで
復刊ドットコムの販売ページも見てみます。


復刊ドットコムより

「幻の雑誌掲載オリジナル版を中心に単行本初収録の素材を多数掲載
知られざるブラック・ジャックの姿を堪能できる一冊!」
ということで単行本初収録とな!
初収録のなんですか?
めちゃくちゃ嬉しい謳い文句です。
そして知られざるブラックジャックの姿と!
否応なしに上がる高揚感。
これは期待値が爆上がりの謳い文句であります。

早速その詳細、本書の目次を見てみましょう。

これを見ますと。
おや…。
どうやら未収録作品の掲載ではなく、
これまで改変されたオリジナル版と単行本版などを比較して読める1冊になっている仕様のようであります。

ええ、、

「本書では、特に大きな改変が見られるエピソードを中心に、オリジナル版と単行本版を比較して読めるような形で掲載、オープニングやエンディングの違いや、ネームとの比較を堪能できる作品を併録することで、手塚治虫の編集術を詳らかにします。」

とありますねぇ

まぁ「ミッシングピース」というお題からこちらが勝手に
未収録ついに解禁か?なんて連想しちゃったわけですが
うん、まぁまぁまぁしょがないでしょう。

一瞬とは言え期待してしまいましたが、やはりあの伝説級の未収録たちは二度と陽の目を見ることはないということですね
しょうがないですね、しょうがない。
はい

して中身見てみますと。


◇第1話「医者はどこだ!」原画
第一話の「医者はどこだ!」の原画は絶不調期にある手塚治虫の原稿ということで最高傑作の初回という側面ではなく暗黒期真っただ中に描いた作品として見てみると面白いと思います。
そして原画が、どこまで公開されるか。
断片的な原画でしたらすでに公開されているので
焼き増しになりますけどまだ公開されていないものであれば
これは貴重な資料になり得ます。

◇第55話「ストラディバリウス」雑誌版+単行本版
◇第67話「緑柱石(その1)」/第67話「緑柱石(その2)」(雑誌版)+「ふたりのピノコ」単行本版(「ふたりのピノコ」は「緑柱石」を大幅に再編集したエピソード)。

「ストラディバリウス」「緑柱石」は全ページを収録と記載されているのでこれは非常に注目です。
全ページを通して手塚先生がどこにメスを入れたのか、変化させたのか。
ここをじっくり観察したいものです。

◇第101話「侵略者」雑誌版+未使用原稿
こちらも結構公開されている原稿ですね。同じものになるのかな。

◇第104話「ピノコ西へいく」雑誌版+単行本版(差分)
◇第143話「空からきた子ども」雑誌版+単行本版(差分)
◇第145話「霊のいる風景」雑誌版+単行本版(差分)

◇第227話「刻印」雑誌版+単行本版(差分)   「指」改作
これ逆だったら良かった。
改編前の「指」の原稿だったらこれはもうこの世に存在しない原稿なので
超ド級の目玉コンテンツになっていたでしょうね。
幻の未収録作としても評価の高い作品ですのでいいチョイスです。

◇第232話「虚像」雑誌版+制作途中原稿(コピー)
これも結構、公開されている原稿ですね。
公開されていないページが出てきて欲しい。

◇最終話「人生という名のSL」単行本版+雑誌版(差分)+下描き原稿
最終話「人生という名のSL」の下書き原稿、これは楽しみです。
最終回と線引きされていますが、この後も数回読み切りで描かれています。
しかしその時点での最終回ということで、その下書きから手塚先生の想いが読み取れる痕跡が発見できるのか、その辺りが楽しみであります。

◇雑誌版と単行本版の比較(「灰とダイヤモンド」「悲鳴」「ふたりの修二」「キモダメシ」)


総合してみますと作品の制作工程を見るのが好きな方には
最高の一冊になりそうです。
ネームとの比較を見ることで手塚治虫の編集技術を堪能できるのはファンなら嬉しいコンテンツです。

まぁなんだかんだ言っても買いですね。コレは。
ファンなら持っておいて損はない一冊かと思います。
特にボクは原画とか大好きなのでマストバイアイテム確定の今すぐポチリング予約であります。
詳しくは記事最後にリンクありますのでチェックしてみてください。


未収録作品で言えばこちら「ブラックジャックトレジャーブック」
文庫版に未収録の「壁」「落下物」「2人のジャン」に加え、
解説、関係者へのインタビュー、
さらには第232話の「虚像」の制作過程原稿と並べて読むことができます。

マンガというよりガイド的、別巻という立ち位置ですのでより深く作品を知るには最善の一冊と思います。


そしてオマケでこちらも紹介。

手塚治虫語辞典: 豊富な原画と470項目で読み解く手塚ワールドの真髄

2023年12月6日発売の新刊です。
現状ではどんな本なのかあまり情報がないので分かりませんが
手塚治虫のイラスト語辞典とあります。
本作の著者は竹内オサムさん。

手塚が関わった人物や手がけた作品、手法、ゆかりのある地名などをキーワードに460語程度で構成。
随所に、作品や手法を深掘りした「手塚治虫の特異点」と題したコラムや、現代につながるテクノロジーなどに焦点をあてたコラム「手塚治虫の現代性」を配し、手塚治虫について論じられることの多いトピックを網羅しています。

とあります。
そしてコメントには
手塚治虫ファンのみならず、漫画好き読者、漫画に関わる仕事につく
すべてのクリエイターにとって刺激をあたえる待望の一冊。

と記載がありますが正直、ここまで読んでもほぼ意味不明な一冊です(笑)

買ってみますので面白かったら商品レヴューでも考えておきます。

はいというわけで「ブラック・ジャック ミッシング・ピーシズ」ご紹介でございました。


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