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あなたのご職業は

『看護師』です。

今自分が関わりを持つ対象は0歳〜100歳の方たちです。
自分は小児担当が多く、先天性疾患や分娩時異常で気管切開や呼吸器装着がほとんどです。

そしてその児達の中には、両親共に精神遅延、精神疾患、シングル、10代出産、ネグレクト、虐待などの問題も抱えています。
この問題を抱えている児が、少なくなくカルチャーショックのようなキャパオーバーがたくさんです。

両親の愛情たっぷりで全て児の為に全力を注ぐ家庭を訪問させて頂いた後に、ネグレクトの家庭へ児の生存確認をするというパターンももちろんあり、そのギャップに自分の気持ちを整理することに始めは慣れませんでした。

今も慣れたのか分かりませんが、とにかく目の前の児に自分ができる事をやろう!という気持ちです。

自分は医療の花形は外科だ!みたいな憧れがあり、また実際の配属も外科系ばかりでした。
(今でもオペやりたいなとは思います)
しかし、毎日が怒濤のように過ぎて患者に寄り添えず、ただの業務を熟すだけの日々、上司や先輩の機嫌取りの風習に疲れてました。

そんな中、友人の勧めで数年前から訪問看護の道に転職しました。
(学生の頃から、訪問は絶対に行かない道だと思ってたのに)

何度か見学に行かせて頂き、訪問看護のスタッフ達の生き生きしてて楽しそうな様子、この職場いいな!という印象だったけど、やはり転職する一歩が怖かったです。

0歳〜100歳対象で、産科から精神科など全ての科を網羅し、その判断を1人で…と思うと怖すぎました。
(小児なんて看護実習以来ですし)

今まで清潔ディスポな医療材料は豊富、スタッフは数人が常にいる、困れば医師を呼べる、検査もすぐできる、薬剤部もある、MSWもいるという当たり前の世界から、

医療材料は常備できずクリニックと連携しその都度受け取りに行く、点滴など処置が上手くいかない時に交代がいない、医師の指示がすぐに受けられない、家庭にあるもので工夫するなどなど全く違う環境になりました。

それに利用者の自宅で仕事を行う為アウェイ感がすごいし、看護師のやることは常に家族がジーッと見てて緊張感も半端ないです。(今更ながら手が震えて針刺せないという経験するとは)

しかし最近はやっと児の発達成長の感動を楽しめたり、家族との関係も築けたりと少し余裕もあります。

それに何より看護師としての充実感を初めて味わえてます。

バリバリの外科看護師に憧れて入った世界だけど、実際は敬遠してたスタイルの看護に飛び込んで充実した仕事が見つかる、人生分からないなと思います。

ただ葛藤もたくさんあり、またこれは話が長くなるので追い追い書きたいと思います。

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