税経センター広報部 ┃代表インタビュー第1弾(全2回)　#AIと戦う税理士 税経センター社長栗山の仕事論

経営コンサルティングファーム、税経センターグループの広報部の梁瀬(やなせ)です。社長栗山に税理士の魅力、やりがい、未来について話を聞きました。税務や会計、経営コンサルティングの道に進むことを考える学生の就職活動に活かしていただければ幸いです。

企業と共に成長し、共に喜ぶ、それが税理士の魅力

ー 栗山社長の自己紹介と経歴を教えて下さい。
栗山 はい。私は1995年綜合税経センターに就職し、税理士として企顧問先経営者の相談対応を行っていました。現在は綜合税経センターの代表として「地域に根ざし、地域の中小企業を元気にすること」を目標に業務を行っています。

自分の道を切り開く兄に大きく影響を受けた

ー 税理士の仕事は学生のときから目指していたのですか。
栗山 正直に言うと、全くそんなことはありませんでした。私が就職活動を行っていた時期はいわゆるバブル期で超売り手市場。なので焦る必要もなく、どこか企業に勤められたらいい。そんな風に大学3年生の時までは思っていました。ですがちょうど大学4年生のとき、バブル崩壊が起きたんです。仮に大手企業に入れたとしてもいつまでその仕事を続けることができるかわからない、そんな現実を突きつけられました。

ー 兄が弁護士の国家試験に合格
栗山 就職活動はどうしたらいいんだ、自分は何を選択したらいいのか、今後について迷っていた時、兄が弁護士の国家資格に合格しました。自分で道を切り開いて、一生かけて働ける弁護士になった兄が本当に羨ましかったのを今でも覚えています。

ー お兄さんの姿には強く影響を受けましたか。
栗山 はい。自分も兄みたいに資格を取って自分で道を切り開いていくんだ、と強く思いましたね。そして色々な資格について調べていく中で、出会ったのが税理士でした。元々数学が好きだったこともあり、簿記の勉強が楽しくて。自分にはこれしかないと思い、税理士の道へと突き進み始めていました。それ以来、リクルートスーツを着ることも辞めました。

税理士の仕事は書類の手続き代行ではない。
コンサルティング、企業のサポート役だ。

ー その後、税理士として仕事を始められ、感じたことはありましたか。
栗山 そうですね。自分の知識がお客様の役に立つ、自分でも誰かに頼りにされることが本当に嬉しかったです。また、税理士の仕事は単発ではなく長期に渡り続くので、お客様と信頼関係が構築されることを感じるのも幸せでした。

ー 手続きの代行をするだけが税理士の仕事じゃない。
栗山 その中で気づいたのが税理士の仕事はコンサルティングなのだなということです。もしかしたら一般的には「税理士の職業は書類の手続きを代行する」というイメージがあるかもしれません。ですが実際は違います。税理士は企業から経営に関して相談されて、解決の道を示す、まさにコンサルティングを行うのです。

ー 具体的に今までどのようなお仕事をされてきたのか教えて下さい。
栗山 事業継承のような経営全般に関する相談や企業の資金調達、M&A、家族間の相続に関する相談などを行ってきました。一人の税理士でありながらここまで広く企業の経営に携われるのは刺激的ですよね。

ー その思いから税経センターは「経営コンサルティングファーム」と名乗っているのですか。
栗山 そうですね。私達は企業のサポート役として伴走し、企業を支える存在です。だからこそ税理士事務所ではなく経営コンサルティングファームと呼んでいます。

AIができることはAIに。人ができることは人が。

ー そうなるとAIが発展しても代替されることはなさそうですね。
栗山 そうですね。複合的な視点を持って企業にアドバイスをする、この役割は人だからできることであり、AIに取って変えられるものではありません。仕事はなくなりませんよ。

ー AIが発達しても仕事はなくならない、安心しました。
栗山 私自身もっと多くの方にこの事実を知ってもらいたいです。そしてAIを脅威として考えず、AIが発達すれば書類手続きが減り、お客様とのコミュニケーションに使える時間が増えるんだとポジティブに考えてほしいですね。

税理士は一挙両得な仕事

ー 最後に税理士を目指す学生にどんなメッセージを届けたいですか。
栗山 税理士はお金を頂きながらお客様に感謝してもらえ、企業経営のことも学べるので一挙両得な仕事だと思っています。
また、財務や税務に携わることから、企業側も一番信頼を置く立ち位置になるので非常にやりがいがあります。特にこれから起業してみたいと思う学生は、企業の経営を知ることができるので税理士の仕事はおすすめです。

次回は「2代目社長は女性だった!?」「様々な士業の人が一緒に働く環境って?」などをテーマに栗山が代表を務める税経センターを覗き見していきます。お楽しみに!

[プロフィール]

栗山 隆史(くりやま たかし)
株式会社 綜合税経センター 代表取締役。静岡県静岡市出身。法政大学法学部卒。1995年、株式会社 綜合税経センターに就職。1998年には働きながら税理士試験に合格。当時の代表者、故野村茂彦税理士の急逝などを受け、28歳という若さで、株式会社 綜合税経センターの取締役に就任。故野村税理士の遺志を継ぎ、代表として個人事務所の税理士も務めた。現在は税理士法人の代表を務める。