ITエンジニア採用の想像を越える実態

ジャカルタ勤務時代のエンジニアチームメンバー(ジャカルタ近郊在住のインドネシア人)からWhatsAppのメッセージが突然送られてきました。何やら、日本の某大手ネット企業(具体的に社名を聞いていますが、ここでは伏せます)が使っている採用エージェントから東京勤務のポジションについて連絡があったとのことで、その会社や給与水準についての質問でした。想定給与を聞いたところ特に外国人だからといって買い叩いているような金額でもなく、人件費の抑制が目的ではないことは明確で、日本でのITエンジニア(以降、単にエンジニアとします)の採用難はここまで来たのかと衝撃を受けました。

有名大手企業が東京勤務の社員をわざわざインドネシアで探さないといけない状況ということは、ブランディングができていない中小企業やスタートアップがエンジニアを採用することは絶望的に困難だと思われます。(ちなみに、インドネシアでもエンジニアの採用は難しくなっていますが、これについては別の機会にお伝えできればと思います。)

ITシステムは内製化しなければ競争力で劣ってしまうというのは常識になりつつあり、自分もそう思いますが、必要なエンジニアが採用できてから開発に着手するというスタンスでは全く事業の計画を立てられないというのも現実ではないでしょうか。そうした場合、エンジニアもしくは技術に理解のあるプロダクトマネージャ不在の状態で丸投げ外注し、とにかく進めるという方針もよく見聞きしますが、そうしてしまうと拡張性が低かったり運用のことが考慮されていないシステムができあがってしまうことが多いようです。

「では、どうしたらよいのか?」ということを、ここではこれから考えていきたいと思います。

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