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ブックレビュー オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

 今回レビューするのはこちら 



少し前に話題になっていた。 

オードリータンの新刊です。 

本書は、既にベストセラーになっていて 

非常に評価も高いし、読んでいてかなり面白い本です。 

買って損はないでしょう。

内容は

台湾のコロナ対策
AI社会
公益の実現
デジタル民主主義
ソーシャルイノベーション
プログラミング思考

となっているが 

どの項目も読み応えがある。 

それにしても、 オードリー氏の経歴はすごいよね。

14歳で学校をやめて、 15歳で起業をし 

33歳でセミリタイアしてから、その後に 

30代にして、台湾の大臣になった人です。 

本書を読めば、これからのAI時代の生き方の 

ヒントを得られるだろう。 

もはや、AIやデジタルなしで生きていけない社会になってますからね。 

オードリー氏は、 ITのプロだが。

その背景には、哲学が大きく影響している。 

子供時代に 父親から、ソクラテス式問答法で 

思考力を鍛えられているし 

ウィトゲンシュタインから、大きく影響を受けていると 

本書でも語っている。 


プログラミング思考についても、書かれているが 

プログラミングそのものよりも、 プログラミング的な思考法が 

大事と書かれている。 

これは、ほんとそのとおりだと思う。 

日本でも、小学校からプログラミング教育が始まるけど 

プログラミング以前に、算数やITの知識があって 

初めてプログラミングをする意味があるわけですよ。 

そもそも、算数が嫌いな人が プログラミングを好きになることも 

ないですからね。  

オードリー氏は 素養こそがもっとも重要と言っている。

そして、生涯学習も大事と提言している。 

台湾では、リカレント教育が盛んらしいが 

日本もそこはもっと力を入れる必要があるだろう。 

高齢者が増えることが 問題なのではなく 

馬鹿な高齢者が増えることが問題なのだ。 

そのへんをなんとかしないと、日本に未来はないよね。 


台湾の事例などを見ていると 

日本は、リカレント教育もデジタル教育もかなり遅れているという 

印象ですよ。


AIについても言及していて、 AIと人間の関係は 

ドラえもんとのび太の関係に近いと言っている。 

それはある意味フラットな関係性と言えるが 

結局は使い手次第ってことだよね。 

AIに依存してしまうと、 のび太のような堕落的に 

なってしまう恐れがある。 


本書はすごい面白いし、AIやデジタルとの付き合い方がよくわかる良書だと

思います。  

文句のつけようがないので、 星5つと 致します。



PS 

オードリー氏があそこまで 

哲学に強い影響を受けているとは知らなかったです。 

やはり、昨今よく言われているリベラルアーツ教育も 

大事なんだとわかりますね。 

オードリー氏を見てもわかるとおり 

これからは 学歴の時代ではなく 学習歴の時代になりますよね。 






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