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攻殻機動隊から学ぶチーム内での働き方

今回のお話

皆さんは1995年に公開された押井守監督作品の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」はご覧になられましたでしょうか。
Netflix始めさまざまなところで配信されているのでまだの方は観られるのをオススメします。

オープニングや各シーンのアニメーションが凄いというのはもちろんのことながら、全面に伝えたい言葉やテーマがキャラクターを通してバンバンと話されるというのが押井守攻殻機動隊の面白さです。

ストーリーや世界観であったりキャラクターや声優の演技もすばらしいですよね。
今回は、攻殻機動隊から学ぶチームの在り方や自分のチーム内の働き方について考えていきましょう。

専門性特化型のチーム

草薙素子少佐率いる公安9課の各構成員は、それぞれ専門分野のスペシャリストです。
どの任務においても、各個人は己の担当する角度から任務達成に向けて遂行しそれらをまとめる少佐の能力が高いこともありますが、各個人が目標に向かって一丸となっていることが大半です。

しかし、現実を振り返ってみると日本社会の会社の構造は、新卒一括採用によるメンバーシップ型の働き方です。
それは、ジェネラリストの働き方で様々な仕事を行います。
これは企業のサイズによらずどこも同じような働き方をしています。
もちろんメリット、デメリットあるものの個人の時代と言われている昨今では、中々突出した能力が活かせない組織もあるかと思います。

しかしながら、攻殻機動隊を見ていると実際には各個人がそれぞれの能力でキャラ立ちし、目標に対して動いていくことが本当に重要であり、そのチームの在り方があるべき姿だとかんじられます。

成果を出してスペシャリストへ転化する

どう会社で成長していくかの一つの答えとしては、自分が望むスキルを業務で活かしていくということになります。

例えば、営業として配属されたけれども本当はマーケティングがやりたいや経理に行きたいなど望む職種や部署と配属が異なることは大企業などでは多く、それが問題になったりします。

そこで、悩んだ末に転職することも一つの手段ですが、まずはそこで結果を出しつつ他の部署へ転々と移動する社内転職という術も存在します。

社内外の転職においても、やはり考慮されるのはいかに成果を挙げてきたか、再現性のある能力をもっているかです。
そのため、現状の場所で成果を出さずに良いキャリアを歩みたいというインスタントな成長は、実は夢物語に過ぎないのではと個人的には思っています。

自分の与えられた環境でいかに成果を出していくことで、自分のキャリアパスを形成していく=自分の人生のスペシャリストを目指すことが必要不可欠だと考えます。

チーム内で差別化されたキャラを演じる

公安9課が全て少佐のような人間の場合、より上手く成果を上げられるのでしょうか。
個人的にはそうは思いません。
多様性があり、様々な観点で目標や行動に対してフィードバックできるチームであるからこそ成果を挙げられると思っているためです。

そしてそのためにどのような存在でいる必要があるかというと、チーム内で差別化できているキャラでいることです。

会社の同じチームを見渡した際に、自分と同じキャラ、成果を上げている人はいるでしょうか。
もし仮にいる場合は、そのチームにいないキャラや言動を演じてみましょう。

そうすることで違った角度から物事を見渡すことができ、マネージャー視点でもプレイヤー視点でもチームに対して恩恵を与えられると思っています。

そしてそれを行うためには、チームをよく見るということが必要になります。
それは、本来はマネージャーの仕事ですがマネージャー以下の立場の状態からそれを行うことで俯瞰的に自分の立ち位置やチームの現状を見ることができるので、ある意味マネージャーになるためのトレーニングにもなります。

そういった意味でも新人の頃からチーム内で差別化されたキャラを演じるというのは必要なスキルだと考えます。

最後に

攻殻機動隊は本当に優れたチームだと思います。
各個人の連携や能力の高さがさることながらやはり各個人がそれぞれ差別化された存在であることが大きいと思っています。

個人の時代として、転職の流動性が高まった際に、必要なのはどこでも戦える力であり、コミュニケーション能力や専門性など再現性のある成果を上げる能力が求められています。

Twitterでのフォロワー数などSNS上の発信力も必要ですが、どこでも誰とでも働けるというのが必要不可欠な時代に変遷してくると思います。

その時になってから身構えるのでは到底遅過ぎて意味がないので、2020年ではありますが、1995年の攻殻機動隊を観てそこから学べるものがあるのではないかなと思います。

そして、思考をアップデートし、行動していくことで他者と差別化し、能力を上げていく。
そんな働き方というか生き方が王道であり、どの時代でも通用する人になれるのではないかと。

それでは、また。


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