ズラして自分資産を築く
今回のお話
床ずれ、靴ずれや君ズレてるねなどズレているという言葉にはネガティブな印象がありますよね?
一方で型をズラすなどなにかをスライドさせるという文字通りの意味もあります。
今回は戦略的にズラしていくことについて考えていきましょう。
ズラす=戦略的ピボット
ビジネスにおいてズラすことをピボットするなんていう風に言ったりします。
昨今問題解決能力より問題発見能力の方が重要視されていて、新規事業を立ち上げていかなければ立ち行かないという時代になってきています。
人生も100年時代と言われ、企業生命より長く生きる時代になってきています。
であるとするならば、戦略的にズラしていくこと=転職していくことや事業を立ち上げることになります。
では、ズラしていく上で何が重要になってくるかということになります。
それは、ポジションや自分が持っているスキルを見極めるということと市場にどんな需要があるかということになります。
転職のズラし戦略
副業という側面でも話題に上がった本書です。
本書でも著者の経験から学んだ戦略的なズラし戦略が描かれています。
年収を上げることを目的として、年収がどのような構造で決まるかということを論理的に捉えるところから始まります。
年収とは、業界×業種で決まると言われています。
例えば同じ営業職で見ても、IT系や金融など業界が変われば年収に開きはありますよね。
会社の成長フェーズや規模などもちろん様々な掛け合わせもあります。
ただ、ある程度不変=アンコントローラブルということです。
したがって、現状の職場で得られたスキルや成果を持ってより条件の良い業界へ転々としていくというのも一つのズラし戦略となります。
面白い考え方なので転職をする気がなくても読んでおいた方がいいかと思います。
事業のズラし戦略
こちらは一方で事業のズラし戦略を説いた本になります。
既存の課題、既存の解決策、新規の課題、新規の解決策という組み合わせで新規事業や既存事業をスライドさせていくことで進化を続けていくと言うのが、事業のズラし戦略となります。
上記で紹介した2冊は、転職と事業という点でことなるものもありますが、本質は同じです。
では、その本質とは一体なんなのでしょうか。
自分の資産を見つめる
その本質とは、自分資産を見つめることです。
自分資産とは、自分が持っているスキルであったり、人脈などの資産です。
自分資産があるからこそ、ズラし戦略が効いてくるわけです。
極論かもしれませんが、中身がない商品をパッケージ変えたところで売れないですよね。
それと同じだと思います。自分自身が今いる場でどれだけスキルを伸ばして、成果を出しているかといった資産を増やしていかないとレバレッジが効きません。
したがって、まずズラすことを考える前に自分資産がどの程度あるのかということを把握する必要があります。
そのため、何をしていくかということですが、それは転職サイトの職務経歴書を更新することです。
転職することを考えていなくても転職サイトに登録し、職務経歴を更新してみましょう。
そうすることで、自分が今いる職場や過去いたところで得た知識やスキル、挙げた成果を棚卸しすることができます。
また思い出すうちに自分がどんなことを大事にしてどんな人たちとどんな風に働いてきたかを思い起こすことになります。
その過程が自分資産を見つめ直す瞬間になります。
自分がどうなりたいかを考えてそこに対して何が足りていないのか。何をしていきたいのかが見えてくることで初めてどこにズラしていくかを考えていくことが可能となります。
最後に
事業と転職と言う観点で、自分資産を見つめ直してズラし戦略を学ぶと言うことについて書いてきました。
面白いことに様々な本を読んでいると全く異なる書籍なのに本質なところはつながっていると思えるようになってきます。
まさに紹介した2冊は観点が違えど同じ内容を扱っているものになります。
やはり今いる場所で正しく成果を挙げていく中で自分資産を増やしていく。
福利を利かすではないですが、ゆるやかに雪だるま式に資産を増やしていくことを意識する必要があるなと思います。
そしてタイミングを見計ってどんどんズラしていきましょう。
個人の時代と言われ、どんどん転職や副業など社会の流動性が高くなってくると思います。
どこでも誰とでも働けるように、自分を磨き続ける人でありたいですね。
それでは、また。
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