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チームの精神衛生を高めるコミュニケーション論

今回のお話

現在もリモートワークが続いており、全く合わなくなった人もいます。
そんな中で個人的には時間を上手く使えることや自宅で仕事ができるという楽さからずっとこれでいいやなんて思っていました。

ただ、やっぱりオフィスでFace-to-Faceなコミュニケーションの方を好む方もいてそういった方の心理状況を考えると上手くバランスして精神衛生に気をつけないといけないなと感じています。

今回は、テレワーカーとオフィスワーカーのメンタリズムについて考えていきましょう。

効率か公平か

どのような働き方であっても会社に属していて評価されるのは、「成果」であります。ただ、成果と言っても個人が発揮したものだけでなく周りをリードしたり、コミュニケーションのハブになってチームを牽引することも含まれます。

そういう意味では、評価されるのはプロセス評価と成果評価があります。

挙げた成果のみで評価されるのは良いと思いがちですが、リモートワークの環境を用意したのは誰でしょうか。納品や請求書周り、チームのコミュニケーションを牽引したのは誰でしょうか。

謙虚さと貢献のように目に見えないコミュニケーション成果も一定程度重要だと思っています。

確かに効率を考えるとなるべく会議や社内向けのドキュメント作成を減らし、自分の作業時間を確保した方が望ましいでしょう。
しかし、チームプレイを考えるとボトルネックになっている部分を解消する動きも大切です。

自分の周りではリモートワークが絶対良いという人もいれば、オフィスがいいという人もいます。それは家庭環境であったり、仕事環境にも依存します。

そういう状況の中でやはり不公平感や精神衛生を無駄に悪化させてしまうことがあります。

それを解消するためには「雑談」が最もコスパ良いと考えています。
正確には、雑談風相談です。

なんとなく会話して趣味の話や家庭などプライベートの話をしつつ、仕事で困っていることややりたいことをヒアリングしていくということはチームメンバーをみていく上で非常に重要だと考えています。

チームに貢献するときに大事なのは、成果をあげることはもちろん精神衛生上のボトルネックを取り払うことでもあるのかなと思います。

もやもやが溜まっていくと破裂して辞めてしまったり、無駄な軋轢を生んでしまいます。

では具体的にどうしていけばよいかについて考えていきましょう。
以下の3つが友好的なのではないかと考えています。

プライベートなFace-to-Faceコミュニケーション
タスクやロールのオープン化
Funの共有

プライベートなFace-to-Faceコミュニケーション

リモートワークになった途端に人と話すことがめっきり減ったと思いませんか。今まではチャット+対面の会話だったのに、チャットのみになっています。

身振り手振りや表情、雰囲気などから相手がどう思っているかなど言外のコミュニケーションで多くを伝えてきた生活をしてきたのでチャットだとどうしても多くは語れません。

それで問題ない人もいればそうでもない人もいるのでそこはマイクロコミュニケーションとして個別化して対応する方が得策だと考えます。

例えばこういうツールが有効かもしれません。オンラインオフィスアワーといえばわかりやすいでしょうか。
zoomのようにいろいろ共有してつなぐみたいな動作はなくオフィスアワーのようなノリで会話が可能です。

リモートでも気軽に話したいなどあればこういうのも役立ちそうです。
そうでなければ厭わずオフィスで対面コミュニケーションを行い、精神衛生を考慮していくことが良きです。

タスクやロールのオープン化

オフィスにいてもあの人何しているんだろうという人はたくさんいますが、リモートになるとその存在すら希釈されてしまいます。

通常であれば進捗や個人のタスクを共有する朝礼みたいなのはありますが、リモートワークになってオンラインでやるのが億劫になったりするケースがあります。

これは個人としてではなくチームでという観点で考えるとリーダーからみた時に各個人がどれだけのリソースを持っていてどれくらい走れるのかということを知り得ないと仕事をどこの枠にいれ込めるかがわからなくなります。

そう言った意味でも個人のタスクを共有しておくことで助けたり助けられたりします。

このようなツールを使うと、テーブルやToDoリストなど様々他のアプリでやっていることを一個で補完できるので良いかもしれません。

Funの共有

最後はどうでもいいかもしれませんが、自分が最近ハマっていることや面白いと思えるニュースを共有することです。

世間はネガティヴなニュースが蔓延しやすい構造になっています。どのチャンネルをつけても不倫かウィルスか事件ばかりです。
その中に自分が得るべき情報はどの程度あるでしょうか。

ほとんどないと思います。であれば、面白いことを共有して楽しい気持ちになった方が精神衛生上よいかと思います。

そのため、業務上面白いもの、個人の趣味的に面白いもの、特定の人物にとって面白いものの3つの観点でニュースやプロダクトを共有しています。

会話が盛り上がっているのを見るとこの人はこういうのに興味があるのだなやこの話題に引っかかるアンテナを持っているのだなと分析ができます。

いつだって仕事をする上で人を知ることが重要です。

最後に

プロダクトやWEBアプリに関わっていると必ずUXの議論が出てきます。
しかし本質的なことは、人間行動の原理の理解だと思っています。

すなわち、どのようなこと・ものに対して人の心の波動が揺れ動くかということです。機微に対して細心の注意を払ってレスポンスを測っていくというのが、王道であり一番やるべきことだと思います。

チームで働いていて周りの人の心の動き=何に怒り、喜びを感じ、悲しむのかを観察し、精神衛生が高い方へと場を持っていくことが働くことのUXをあげることにもつながると思います。

油断せず一人一人に向き合っていく必要がありますね。
それでは、また。

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