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素麺(そうめん)と夏の思い出

夏といえば何ですか?
とかいきなりテレビやラジオのレポーターの人に声をかけられたらあなたはなんて答えるだろうか。
想像してみて欲しい。

たぶん人気な答えは、
海とか花火とかスイカとか、ひねった答えならTUBEとか。最近の人はわからないだろうけど。

私は人生を38年間生きてきて、『夏といえば!』というお題が出されたら『素麺(そうめん)』と真っ先に答えるぐらい、私は素麺(そうめん)が大好きだ!

そもそも麺類全般的に私は大好きなんだけど、夏は素麺(そうめん)がダントツに好きだ。
正直、夏の風物詩は冷やし中華ではなく個人的には素麺(そうめん)だと思っている。

例えば、素麺(そうめん)の良さって暑い夏の日にグッタリして家に帰ってくるわけですよ。何も作りたくないぐらいに疲れて。
そんな時でも『お湯』さえあれば、乾麺を戻せて食べられる。
最悪、水でも時間をかければ戻せるから災害時やお湯がない困った時でも安心。

疲れた、何か食べたい、でもなるべく作るのに手間をかけたくないという、わがままなニーズにすぐに答えてくれる万能さが凄い。優良。美味しいし。

私が子どもの頃に食べた素麺(そうめん)には、赤色や緑色に着色されたレアな1本が入っていて兄弟でケンカして取り合ったりしていたが、何故に色違いの1本にそんなにこだわったのかは、わからない。
子どもにとってはレアだったのだ、兄としては弟に負けずに私が食べるべきとその時は強く思ったのだ。
弟には申し訳ないが懐かしい思い出だ。
弟に次に連絡する時は『素麺(そうめん)の赤色でケンカしてごめん』と30年近く前の罪を謝ろうと思う。
弟が覚えているかは、かなり怪しいが。

田舎にいけば、素麺(そうめん)大好きだった私や弟の為に特設の流し台を作ってくれて『流し素麺(そうめん)』を親戚一同で楽しんだ事がある。

今どきの子ども達は『流し素麺(そうめん)』って知っているのだろうか。
上流の竹の流し台から素麺(そうめん)が流れてきてワイワイ言いながら、楽しんで食べる。そんな楽しい思い出があるからこそ、今も素麺(そうめん)が大好きなのかもしれない。

スダチなどの柑橘類で味を整えても良いし、大葉やミョウガなどの薬味で味にアクセントをつけて楽しむ。

食べたいという『ニーズをすぐに叶えてくれる』
麺が細いので『老若男女の誰でも楽しむ事ができる』
自分自身の主張は控えめに『薬味などの脇役を強く活かした働きをする』

思えば、私は素麺(そうめん)のそんな生き方に憧れているのかもしれない。

素麺(そうめん)を食べながら、人生観まで学ばせてくれる素麺(そうめん)の素晴らしさを再度感じた夏だ。

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