阿万鉋

東京都在住。

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  • 『千と千尋の神隠し』を分析

    『千と千尋の神隠し』の見方。

最近の記事

豆腐+片栗粉=餅?

炭水化物をなるたけ取りたくない人に向けて、提案。 豆腐餅。 □材料●豆腐 … 300g ●片栗粉 …30g 以上でできるが、お好みで、塩と砂糖入れでもいい。 □作りかた1.豆腐の水切り   電子レンジで3分(600W)チンしたら、出てきた水を捨てる。         (別の水切り方法) 2.泡立て器で、混ぜる (2.5)より精密な餅を作りたければ、細かめのざるで、こす。この工程を入れると、より餅っぽくなる。(うわ、めんどくせ)、と思った同士は飛ばしていい。

    • 夏目漱石からの手紙

      勉強をしますか。 何か書きますか。 君方は新時代の作家になる積でせう。 僕も其積(そのつもり)であなた方の将来を見てゐます。 どうぞ偉くなって下さい。 然し無暗にあせっては不可ません。 ただ牛のように図々しく進んで行くのが大事です。 あせっては不可ません。 頭を悪くしては不可ません。 根気強くお出でなさい。 世の中には根気の前に頭を下げることを知っていますが、 火花の前には一瞬の記憶しか呉(く)れません。 うんうん死ぬほど押すのです。 それ丈です。

      • 異郷訪問譚という見方①

        論文紹介今回は、下の論文を紹介します。 大喜多紀明「アニメーション映画『千と千尋の神隠し』みみられる二重構造について:ミハイ・ホップの「裏返し」モデルを適用した場合」http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/7469/1/kokugoronsyu-11-77-89.pdf これは『千と千尋の神隠し』の、物語構造を研究した論文です。この研究によると、『千と千尋の神隠し』は、「異郷訪問譚」をベースに作

        • 『千と千尋』15分ごと区切る②

          では前回のつづきから、いきます。 前回、映画には”時間の法則”があることを話しました。 そこで、『千と千尋の神隠し』はどんな物語なのかを調べてみよう、   となったのです。 なので今日、その法則に『千と千尋の神隠し』を当てはめ、この物語の構造を見ていきます。 〈時間分析〉 10分目 …「主人公の満たされない日常」が描かれる 千尋は、両親を置いて、街をふらついています。主人公の満たされない日常、しっかり描かれてます。 15分目 …物語の基本コンセプトの提示 消え

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        • 『千と千尋の神隠し』を分析
          6本

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          『千と千尋』の時間分析①

          「映画はただ楽しめればいい」という考え方がある。だが、私は、映画の本当の楽しさはもっと奥にあると思ってる。ただ「面白かった」では話が盛り上がらない。どこに惹かれたのか、または何が退屈だったのか語れるようになれたら、かっこいい。そこで、このシナリオ学である。 映画を15分ごとに区切ると、この映画では何が描きたかったのかが分かる。これは「典型的なハリウッド・スタイル」というもの。観客が飽きないよう、15分ごとに盛り上がり、要所要所に見せ場を作ったものだ。 今回分析する『千と千

          『千と千尋』の時間分析①