なんかやろう

6月が終わって、7月が始まった。

これを読んでくれているほとんどの人が、昨日の日曜の夕方あたり、「もう一年の半分が終わったのか…」と、しみじみ途方に暮れたのではなかろうか。

もう半分それは儀式かのように、僕も妻と一緒に、「あぁ、もう一年半分終わったのね…」「早いねぇ…あっという間に年の瀬だねぇ」などと言いながらダラダラとビールを飲んで、茹でたての枝豆をポリポリ食べていた。

全くもって悲壮感ない様子で、悲壮感あるようなことを言っていて、もうそれは本当にただ、「言いたいだけ」であった。

息子がジュースを飲んでいるときによく「もう半分しかない!」なんて絶望に打ちひしがれているのを、「何を言っているんだわが息子よ、まだ半分もあるじゃあないか、それは気持ちの持ちようというやつさ、そうやってポジティブに考えるクセをつけたら人生も気づけばバラ色だし一生困らず生きていけるさハハハハハ かんぱーい!」と言った内容のことを、これもまた半分儀式のようにやっているくせに、大人の我々が「もう一年があと半分しかない…」などと言ってビールを飲んで枝豆を食べているのだから平和だ。我が家は平和だと思う。

例えばこの一年の間に感性を豊かにするために映画を100本見ないといけないのに、6月が終わってもまだ3本しか見ていない!しかもスパイダーマンとアベンジャーズとヴェノムっていうアメコミしか見てないじゃーん、なんてなると一年の半分が終わったことに軽く絶望を感じてしまいそうだけど、映画を100本観ようなんてそもそも決めていないし、見ても見なくても生活になんら支障はない。

でもそこまで考えて、やっぱり「あぁもう一年が半分すぎちゃった!やばい!」と焦ってしまうような目標が、今年は立てられていなかった、のだと気づく。でもまぁ、まだ一年は半分あるしね。これから考えよう。

昨年、noteの毎日更新を始めたのが7月だった。今年の3月くらいまでそれは続いたのだけど、「まいにちなんて、そんな書くことないなー」と困っていたときに助けられたのが、「旅する日本語展」。今年もやるんだってね。

これがあったから、書くネタがないときも、書くことを考える練習になった。今年も全テーマ、出したいなぁと思う。考えている時間が楽しかったりするよね。

7月はあれかな、一年の半分が終わった後だから、「なんかやろう!」って気になりやすいのかしら。まぁなんにせよ、そうやって思えるのは、いいことだけど。

お蕎麦屋さん開きたい。