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02/11の日記 (冬眠)

家に帰ると、妻の体調がよくなさそう。

どうやら胃の調子がよくないとかで、夕方になると風邪っぽいしダルさも出てきたそうだ。

そんなんだ、早く寝なよ。とか言いながらも、胃が痛くて横になるより座ってるほうが楽らしい。だから僕が晩ごはんを食べている間、ちょぼちょぼと世間話をする。

とにかく今われわれが住んでいるこの国の冬は、太陽が出ない。ほんとに出ないのでうつになる人がたくさんいる。太陽不足対策?ビタミン剤とか普通のテンションでみんな飲んでいるし、なんか光合成用の専用ライトをつけている家も多いと聞く。

日本でもこの時期は、体調を崩す人とかメンタル弱る人が多いと、他の記事で読んだりもした。

「冬眠できたらいいのに、にんげんも。」と妻が唐突に、ムーミンのグラスを眺めながら言った。ムーミンは、冬眠するもんね。

たしかに冬眠できると楽だね、って話で盛り上がる。

僕は年末年始の雰囲気が好きだし、とりあえず年末までは起きていたい。それで、年明けの三日はバクバク食べて、しこたま飲んで、四日目から冬眠。そういうのよくないですか。そうするともう、みんな忘年会の帰りとかさ、「よいお年を~」とかじゃなくて、「よい冬眠を~」とか言うようになって、なんだか動物っぽくていいじゃない。忘年会で、「おまえ、今年の冬眠どうすんの?」とかさ。

冬眠明けは、そうだな…3月21日の春分の日とかいいですよね。10日くらい慣らし期間いれてさ、4月からいろいろ開始。もちろん会った人には、「冬眠明けましておめでとうございます」って言うのだよ。

冬眠制度導入だと1月~3月はほぼ寝ていることになるけど、成人の日なんて4月だとフレッシュでちょうどいいし、振袖とかいちいち用意しなくてもいいもんね。もっと春っぽいワンピースとかでいいじゃん。結婚式の二次会みたいなのりで。

バレンタインだって、気を遣わなくいいからいいじゃんね。ほんとに好きな人には、冬眠前にチョコあげるとよいよ。「〇〇君のために頑張ってチョコ作ったの!これで越冬してね!」とかさ、長く寝るには糖分も必要だろうし。でも女子は返事が気になって眠れなくなっちゃうかなぁ。でもOKの場合だけは3月14日に男子が起きて、こっそり女子を起こしに行くとか、素敵じゃんね。正式冬眠明け日である3月21日までの一週間は、新しいカップルしかいない世界!まぁ素敵。起きたら3月21日でした、って女子は…残念。また来年も越冬チョコつくろ。

3月決算の会社なんて楽だよね。だって、「第4四半期の売上は、ゼロでーす!」って言えばいいだけだもの。

なんて、くだらないことを話していたからか、妻の体調もみるみるよくなり…!というわけにもいかず、家事はやっとくから冬眠しといで、と寝室に送る。冬眠とはいかずとも、しんどいときは、たくさん寝なきゃね。


お蕎麦屋さん開きたい。