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『革命的な思考を生むプロセス』

革命家と呼ばれるには、ルールを変えなければならず、ルールを変えるためには、考え方を変えなければなりません。では、革命家は普通の人が思い付かないようなアイデアをどうやって得るのでしょうか?

ある状況や条件や問題をじっくり時間を掛けて考え抜けば革命的なアイデアがひらめくというものではありません。
革命的なアイデアを生むには、大きく3つのステップを踏むと言われています。
 Step-1. 取り除く (Purge)
 Step-2. つつく (Prod)
 Step-3. 沈殿させる (Precipitate)

<Step-1. 取り除く>
まずは、自分の思考を曇らせ制限している偏見、手順、前提を捨てなければなりません。安定と安全を求めるという人間の性質は、人類の進化の証かもしれませんが、「革命」を起こすためには現状に立ち向かう反抗的精神が必要です。

私たちは様々な経験を積んで、悲惨で愚かな間違いを上手く避ける方法を見つけていきますが、いざ成功すると、その体験から習慣やルールを生み出し、それに従うようになります。市場は時が経つに連れて変化し、そのルールが最適ではなくなるばかりか、当てはまらなくなってしまうことすらあるというのに・・・。

自分や自社、或は業界に影響を与えている『古い考え』は何でしょうか?皆さんの会社が信じている『古い考え』を箇条書きにして、次の質問に答えてみましょう。
 ●なぜそれが始まったのか?
 ●今も通用するか?
 ●将来も通用するか?

新幹線を例にすると以下のような感じです。
■『古い考え』→動力つきの先頭車両が列車を牽引する。
⇔『新しい考え』→全車両に動力をつける。
■『古い考え』→速度を上げるためには大きなエンジンが必要。
⇔『新しい考え』→各車両のエンジンを合わせて大きな動力を生み出す。
■『古い考え』→路線は敷設地の形状に従う。
⇔『新しい考え』→目的に合せて敷設地を形成する。

全車両に電動のエンジンがつき、線路はたとえ山を削ることになってもまっすぐ敷かれました。その結果、移動時間を大幅に短縮したのです。

また、人はある程度明快に問題を提示されると、その構造を変えることはせず、そのままの形で解こうとします。例えば「うちの店の売上を増やすにはどうすればいいか?」。この問いに隠れている重要な枠組みは、「顧客がこの店を実際に訪れなければならない」ということです。

提示されたままの形で問題を解決するのではなく、次のように思考してみましょう。
 ●実現可能な最大のコンテクストで問題を捉える。
 ●目標から始めて、逆向きに考える。
 ●「当然の答え」の逆を行く。

業界では当たり前という枠組みを受け入れないで、ルールそのものを変えてみることにチャレンジしてみましょう。

Step-2 以降はまた別の機会に・・・。

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