願望実現の法則その3

前回、願望実現のためには潜在意識を上手く使う必要がありそのためには、逆説的なのだが自分の願望(目的)の重要性をいったん下げることがポイントとなる。と結んだ。これはなぜか?

わかりやすい実例として私の経験談。20代前半のある時期。私は彼女が欲しくて仕方なかった。「絶対今年中に彼女を作る!!」積極的に女の子に声を掛けたり、多いときには毎週合コンに行ったりした。ところが、3年以上もの間ことごとくふられ続けた。ふられ続け、ようやく一人の女性と付き合ったのだが、いきなり浮気を切り出され数カ月もたたないうちに別れた。茫然自失。「もう30歳まで女性関係はいいや。めんどくさいし。」と諦め気楽に過ごしていたところ、友人の誘いで婚活パーティーの欠員補充で参加。「30歳まで独り身」と決意していたので、なんのやる気もなく友人を女性とくっつける目的で参加した。会でもほぼ全く無欲。サポートに徹していたところ、閉会寸前に、たまたま横に座った女性と会話していたら流れでお茶をすることになった。その女性と付き合い、数年後結婚することになった。

分析してみよう。絶対彼女がほしい。「彼女を作るのが目的」と強く願っている状態。これが願望(目的)の重要性が高い状態である。こうなると、「実際には現在、彼女がいない自分」に心がフォーカシングされる。そして願望の逆方向に反作用として「彼女がいない今の自分には価値が低い」という潜在意識が生まれる。願望の重要性を高くすればするほど、反作用が強くなる。そして「付き合いたい」気持ちは「フラれたくない」気持ちに変換される。そうなると「フラれる」行動に潜在意識は焦点を当て始める。「相手に自分を好きになってほしい。」気持ちは「自分を絶対に嫌いにならないでほしい」というプレッシャー、重い波動を産み、結果ふられてしまうのだ。

逆に、「彼女と付き合う」ことに重要性を置かない場合。「彼女と付き合わなくても自分の価値は変わらない」という心の状態になり、反作用は働かない。当然「相手が自分を好きになろうが、嫌いになろうがどちらでもいい」となり心がネガティブとポジティブの間のニュートラルポジションに入る。そうなると相手を結果的に受け入れることになり、自然体で付き合うことができ、人間関係が発展しやすい状況になる。

彼女の例を出したが、ここを「お金」だったり会社の「営業成績」にあてはめても同じことだと私は思う。皮肉にも、自分の願望に重要性を高めるほど叶わない傾向が多いと私は考えている。

歩くときを思い出してほしい。前に進んでいるとき、足を一旦前に出し、蹴り出す足の方向は後ろ。前に進むには、反作用を上手く使う原理なのだ。

では、どう反作用の力を使って願望を叶えるか。具体的な思考法について次回もう少し述べていきたい。

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